透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 脚を比べるって・・・

2016-06-19 | A 火の見櫓っておもしろい

■ スケベな中年オヤジ目線、アルコールな夜のブログじゃないぞ。ヤグラー目線で脚を比べる。


西荒町の火の見櫓の脚

トラス構成部材の等辺山形鋼をガセットプレートに溶接している。ごつい脚。



薄町の火の見櫓の脚

斜材の両端をボルト留めしているだけ。シンプルな脚



藤井の火の見櫓の脚

トラスの構成は西荒町と同じ。等辺山形鋼をリベット(?)で留めている。

火の見櫓の脚はさまざま。


 


629 松本市里山辺藤井の火の見櫓

2016-06-19 | A 火の見櫓っておもしろい


629 松本市里山辺藤井 撮影日160619

 美ヶ原温泉にあるホテル翔峰の近くに立っている火の見櫓。後方に里山辺の町並みが写っている。このような構図の写真、好きだなぁ。少し標高が高いところにあるから、この火の見櫓の見張り台からは市内が一望できるだろう。

この櫓は上方に向かってあまり逓減していない。ずんどうで頭でっかち。総高約12メートル、高い部類に入るだろう。



屋根頂部の避雷針から導線を出している。このような導線は今まで見たことがなかったのか、気がつかなかったのか。

屋根は厚い鋼板一枚ではなく、薄い鋼板を横葺きしている。大事な半鐘を守るがごとく、四方に向けてスピーカーを設置してある。

手すりは平鋼でできているが、丸鋼の手すりより閉鎖感を強く感じる。使う材料によって印象が変わることが分かる。



がっしりした男脚。



山田商會製作所(松本市庄内町)ここは初めて。 






 

 


628 松本市里山辺薄町の火の見櫓

2016-06-19 | A 火の見櫓っておもしろい


628 松本市里山辺薄町 撮影日160619

兔川寺(とせんじ)の南側の集落内の生活道路脇に立っている。西荒町の火の見櫓(657)と似た姿だが、この火の見櫓の方が少しスレンダーで背も高い(総高11.5メートルくらい)。

3角形の櫓の場合、6角形の屋根に6角形の見張り台という組み合わせが多く、この火の見櫓のような8角形の屋根に8角形の見張り台は少ない。





屋根のてっぺんのデザインも西荒町の火の見櫓とよく似ている。半鐘は表面に乳が付き、寺の梵鐘と同様のデザイン。見張り台の床面とその下の横架材の間にはブレース・方杖を設置するのが一般的だが(前稿、西荒町の火の見櫓は方杖を設置してある)、この火の見櫓はすっきり。床はハッチ付き。



脚部もすっきり! トラスを構成する部材がない。消防信号表示板がなんとも中途半端なところについている。消防団員が半鐘を叩くときに参照できるように、見張り台に内側を向けて設置するのが親切というか、望ましいと思うのだが。




マンホール蓋コレクションをするつもりはないが、これは防火用水槽の蓋で、火の見櫓関連ということで。真上から自分の影を落とさずきっちり撮らねばならぬ。


 


627 松本市里山辺西荒町の火の見櫓

2016-06-19 | A 火の見櫓っておもしろい


627 松本市里山辺西荒町 撮影日160619

 南信のヤグラーそれがしさんのブログでこの火の見櫓を知り、今朝(19日)出かけてきた。

がっしりした印象の3角形の櫓、8角形の屋根に円形の見張り台。梯子段の数とピッチ(間隔)から見張り台床までの高さは約6.5メートル、そこから屋根のてっぺんまでの高さ約3.5メートルを加えて総高約10メートルと把握した。



3本の柱の上に8角形(8角錐)の屋根を下地を上手く組んで載せている。屋根のてっぺんの団子というか、ネギ坊主はこのあたりで見かける。屋根下につるりんちょな(表面に乳などの突起が無くつるっとした)半鐘を吊り下げてある。

2本の柱に付けたブラケットに消火ホース掛けのフックを付けた横架材を渡している。見張り台の手すりは細い鋼管、手すり子は丸鋼ですっきりとしたデザイン。



脚部はがっちりとしたトラス。