■ **遺伝子は百万歳になっても、百歳くらいのときより死にやすくなるわけではない。それは、自分の目的にあわせて自分のやりかたで次から次へと体を繰り、死ぬべき運命にある体が老衰や死にみまわれないうちに相次いでそれらの体を捨て、世代を経ながら体から体へ乗り移ってゆく。**(62頁)
なるほどね。これが有名な一節なのかな・・・。遺伝子目線?で体をみて、体って遺伝子の乗り物だと捉える。これはおもしろい。 このようなユニークな捉え方には魅せられる。
ドーキンスは**私は体を遺伝子のコロニー、細胞を遺伝子の化学工場として都合のよい作用単位、と考えたい。**(80頁)とも書いている。
この本は前々から読みたいと思っていて、なかなか読めずにいた。たとえ内容がろくに理解できなくても、「読んだ」ことに満足したいという思いから読みすすむ。
読まずに死ねるか。大げさだと言われそうだけど、そんな本が何冊かある。『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス/紀伊國屋書店もその中の一冊。