『日本の景観 ふるさとの原型』樋口忠彦/春秋社の再読を始めた(過去ログ、過去ログ2)。初読は1981年11月、35年前。
**盆地の景観は、なぜとは知れず人の心を平穏にさせてくれるような、休息感に満ちた雰囲気をもっている。(中略)古代以来日本人は、盆地の景観に不思議な魅力を感じ取ってきたのではないだろうか。**(53頁)
本書の後半では、かなり具体的に景観分析をしていて興味深いが、引用したような抽象的な論考も読んでいておもしろい。
火の見櫓のある風景の魅力を考えるために参考になれば・・・、今回の再読はこのような動機から。