上田市真田町石舟 撮影日161022
◎ 上田市真田町のマンホール蓋のデザインには真田十勇士が描かれている。円形を意識したデザインで、蓋の外周を地面に見立て、そこに「真田十勇士」の面々が立っている。蓋の中心に「真田十勇士」と「SANADA」の文字、それから六文銭を描いている。
この町ならではの楽しいデザインだ。
692 上田市真田町長 石舟公民館
■ 火の見櫓との偶然の出合いがうれしいので、基本的に下調べはしない。
Fさんは週末のサードプレイスでよく一緒になる女性。そのFさんが真田で街歩きをしていて見かけたという火の見櫓には赤い半鐘がふたつ吊り下げてあったとのこと。きっとこの火の見櫓に違いない。運よく出合うことができた。
火の見櫓そのものは美しさが際立っているわけでもない。だが、周囲の状況がこの火の見櫓をとても魅力的に仕立てている。先日、立科町茂田井で出合った火の見櫓も同様だった(過去ログ)。
なぜ魅力的なのか具体的に読み解きたいが、どうも上手くいかない。理屈で説明できることではないのかもしれないが、しばらく考えてみたい。
Fさんからもらった上田市全域マップ(発行 上田市観光課)が役に立った。Fさんに感謝。
◎ 下水道に使用するマンホール蓋のJIS規格には蓋のデザインの規定がない。このために自治体によってデザインが違う。それで、全国を巡り、いろんなマンホール蓋を集めてネット上に公開している蓋好きも多い。蓋の整理方法やプレゼンのスタイルは様々。だが、蓋の撮り方は真上から自分の影を落とさずに、というものが多い。このことは画像検索してみると分かる。敢えて自分の靴や影などを写し込む人もいるが。
独自の視点でマンホール蓋を観察し、写真を撮っている人もいる。蓋に記載されている文字の間違い、例えば漢字にあるべき点が無いとか、余分な点があるとか、横棒が1本多いとか、に注目したり、蓋の周りに生えた草や蓋の凹部を埋める苔に注目する緑化蓋など、ニッチな世界をつくり出している。
撮り鉄の人たちも厳しい条件を課すことで自分だけの世界をつくり出している。鉄橋を渡る電車しか撮らない、夕日をバックにする、前景に野の花を写し込む、トンネルから出る瞬間を撮る、駅舎で電車を待つ人を写し込む、俯瞰場から風景の中の鉄道を撮るなどというように。
ならば私は、と火の見櫓をバックにマンホール蓋を撮ることを思いついた。でも・・・、世の中広い。この組み合わせで検索したら写真が見つかった。
下の写真のように光(太陽光、人工光)を反射して光っている蓋を撮っている人もいる。夕日を受けて黄金色に輝く蓋に魅せられた人もいる。
確かに、こういう蓋写真も好い。
で、私だけのニッチな世界って見つかるかな・・・。
691 上田市真田町本原 大畑公民館の敷地に立つ火の見櫓 撮影日161022
上の梯子は櫓の右側の踊り場から見張り台の中心の開口に掛けているので、支柱を左側に傾けて納めている(左側へ面内変形させているので支柱と踏さんが直交していない)。登り易くはないと思うが、どうだろう。
690 上田市真田町本原
■ 上田市真田町は今回櫓と蓋巡りの目的地。国道144号を菅平に向かって北上する。信号「真田記念公園前」の手前から左前方に火の見櫓が立っているのが見えていた。櫓センサー感度良好。信号を左折、八十二銀行真田支店の横に立っているこの火の見櫓を観察した。
周辺環境との関係によって、火の見櫓の印象が変わるから、この頃、火の見櫓の周辺の様子も意識的に写しこむようにしている。
この櫓はなだらかなカーブを描いて末広がりになっている。やはり火の見櫓は直線形よりこのような末広がりの曲線形の方が美しい。
この形が曲げモーメント図に類似していて、構造上合理的な形だから。このことを脳が直感的に読み解き、美しいと感じるのであろう。
梯子段は丸鋼が多いがこれは山形鋼。足掛かりは良いのだろうが、山形鋼はエッジが薄いので力を入れてつかむと痛い。梯子段は「丸鋼2本並べ」が良いと思う。足掛かりが良く、手でつかみすいから。
689 カンガルーポケット付き火の見櫓
■ やはり坂道と火の見櫓の組み合わせは好い。このあたりは丘陵地で坂道が多いし、火の見櫓もあちこちに立っているからスケッチしたくなるような場所もあるに違いない。次回は春、桜が咲くころ、スケッチブックを持って出かけるか・・・。
この造形美!これは鉄のモダンアート。
設置してある銘板で昭和29年12月の建設だと分かった。
688 上田市漆戸
■ 集落内の坂道と火の見櫓はなかなか魅力的な組み合わせ。
屋根の飾りが好い。 この火の見櫓も見張り台の床の開口からの落下を防ぐために手すりを付けている。屋根下中央に吊り下げた半鐘。木槌も吊り下げてある。
脚元は正面のみアーチ部材を使い、櫓内部に入ることができるようにしている。やはり東京タワーの脚が理想。
こういう脚が好い。
687 火の見櫓のある風景 上田市芳田にて 撮影日161022
■ このあたりは丘陵地、なだらかな斜面が広がり、集落が点在している。この丘陵地を通っている上信越自動車道を走行して集落に立つ火の見櫓にも気がついていた。
昨日上田市真田町に向かう途中、脇道に入って火の見櫓を撮った。
◎ しなの鉄道大屋駅に立っている火の見櫓(141)の脚元にカラーマンホール蓋があった。
子どもの頃、そうめんの中に色付きめんが入っているとうれしかった。白いそうめんの中にピンクのそうめんが1本、そのレア感がうれしかった。
カラーマンホール蓋と出合ったときのうれしさは、色付きめんが入っていたときと同じだと思う。
①
686 上田市下丸子
■ 国道152号から少し奥に入ったところにある下丸子公民館の敷地内に立っている。
②
大きく逓減しているな~、というのがこの火の見櫓の第一印象だった。①の全形写真では分かりにくいが、櫓の真正面から撮った②の写真だと逓減率が大きいことが分かりやすい。一般的な櫓より、脚を大きく開いている。伝えたいことを的確に捉えて撮ることを心掛けたい。その前に何を伝えたいのか明確にすることだ。
③
メンテナンスがきちんとされている火の見櫓は見ていて気持ちが良い。シャープな印象。
④
大きなアーチ材。アーチ材が脚元に達していることは好ましい。
685 旧丸子町の腰越公民館の敷地内に立っている火の見櫓 撮影日161022
櫓の絞り込みは直線的、このタイプは東信に多いようだ。
反りの強い方形の屋根。チョウの口吻のような蕨手。見張り台の上部の柱間を横架材で結び手すりにしている。床の開口からの落下防止策。消防団員は梯子を登ったら内部手すりの外側に立つことになる。
丸子町は2006年(平成18年)に上田市と合併したが、垂れ幕は丸子町消防団のまま。