697 上田市真田町傍陽曲尾 撮影日161022
■ 久しぶりに美しいカーブを描く櫓と出合った。 直線形が多い東信でこんなになめらかな末広がりの曲線形に出合うとは。それにしても美しい!
上下に分けて撮った櫓をつなげてみた。勘を頼りにトリミングしたが、このくらいなら上出来。
「昭和三十五年四月竣工 曲尾區 施工 高田鉄工所」と記されたプレート
696 上田市真田町横尾(合併の経緯:横尾村→長村→真田町→上田市)撮影日161022
■ 千曲川の右岸の丘陵地に上田市真田町が広がっている。なだらかな坂道を下っていくと、火の見櫓がすくっと立っていた。絵になる火の見櫓のある風景。奥行きのある風景は好い。
櫓の横架材の間隔が少し短め。
屋根頂部の飾りも見張り台の手すりの飾りも優しい曲線で女性的。櫓のブレースはすべてリング式ターンバックル付丸鋼。東信地方でこのタイプは少ないかもしれない。
脚部は4面ともアーチ部材を用いて開放している。1面のみ開放し、他の3面はブレースで閉じてしまっているものもあるが、やはりこの方が好い。
ブレースのリングに横尾分団の4文字をはめ込んでいる。分団名を表示しているのは、旧村への帰属意識、というか地元愛の表れか・・・。
695 上田市真田町長 戸澤公民館
■ 火の見櫓に興味の無い方にはつまらない記事でしょうが、あと数日辛抱願います。
「笑ってコラえて!」
消防器具庫を辛うじて跨いでいる火の見櫓です。他の市町村でも見かけていますから、それ程珍しいわけではありません。このタイプの火の見櫓は必然的にがに股になります。梯子の掛け方から、踊り場までは昇り降りしやすいと思います。
本当はもう少し遠くから撮って、器具庫をゆがまないようにしたかったのですが、現場の状況からできませんでした。
屋根、見張り台は東信のごく一般的なタイプですがこの部分の柱が少し長めでしょうか。
かまぼこ形(ヴォールト)の屋根の器具庫。この火の見櫓は横澤公民館の敷地に立っています。左後方に瓦葺の公民館が写っています。
器具庫の側面 火の見櫓の柱が軒先を貫通しています。当然のことながら火の見櫓を先に建ててその後に器具庫を建設しています。火の見櫓の柱を後から貫通させたわけではないのですが、結果的に「貫通状態」になっています(過去ログ)。
なぜわざわざこんなことをするんでしょうかね。火の見櫓の脚元を補強して地震力に抵抗させるため、という理解が妥当かもしれません。器具庫も耐震性が増すという共持ち効果を期待しているのかもしれません。
火の見櫓 みんなちがって みんないい