透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

659 火の見櫓のある風景

2016-10-06 | A 火の見櫓っておもしろい


659 火の見櫓のある風景 諏訪市高島小和田南 撮影日161002

 この火の見櫓、ずいぶん錆びているが、後方の赤茶色の屋根と同調している。隣は木工用の集塵機ではないかと思うが、錆びた屋根やダクトとも色合いが合っている。この風景、なかなか味がある。

この火の見櫓に防錆塗装がされて、色がシルバーになれば風情のない景色に変ってしまうかもしれない。

少し大げさになるが、このことが美しい街並みを考えるヒントになるように思う。やはり色彩にある程度の統一感を持たせることが、秩序を生み、街を美しくすることにつながるのだ。これは繰り返しの美学に通ずる。

美しい街並みを形成するためには、デザインコードを決めて、それを守るというルールが必要だろう。ヨーロッパの古い街並みがそれを示している、そう、教科書のように。

この火の見櫓のある風景をしばらく見ていて、一体どこが、何がいいのだろうと考えていた。