■ 今日、12月9日は夏目漱石の命日。
ちょうど100年前の1916年(大正5年)12月9日に漱石は他界した。**臨終間際に娘たちが涙を流したとき、父漱石はやさしく、もう泣いてもいいんだよと言ったそうだ。彼はしばしば子供たちに怒りをぶつけ、泣くなと怒る人物だった。筆子は父の不合理な怒りに泣くと、そのことでまた泣くなと叱られていた。死に際して彼は本来の持ち前を表に出し、優しい本性を示すことができたのである。**(294頁)
今日『夏目漱石』十川信介/岩波新書 を読み終えたが、漱石の命日だとは知らなかった。この偶然に驚いた。上に引用したのは本書の最後の一文。
今年の年越し本は『吾輩は猫である』(←過去ログ)にするか・・・。