透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「30 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」

2021-08-13 | E 週末には映画を観よう

 今日(13日)はあいにく雨降り。しばらく雨の日が続くという天気予報。

寅さんシリーズ第30作「花も嵐も寅次郎」を観た。先日第29作「寅次郎あじさいの恋」のレビューを長々と書いたが、今回は短めに。

寅さんの旅先、今回は大分県。湯平温泉の旅館で寅さんはマドンナの蛍子(田中裕子)と三郎(沢田研二)に出会う。

三郎は亡くなった母親の遺骨を持って「湯平荘」を訪ねていた。昔、母親がこの宿で働いていたという。蛍子は友だちとふたりで旅行に来ていて、格好いい二枚目が「湯平荘」の所在を尋ねているところを見て、後をつけて同じ宿に泊まる。偶々宿に居合わせた寅さんは三郎の話を聞き、法事をすることを提案する。蛍子さんたちも同席させて、立派な法事が営まれた。

翌日、蛍子は友だちと寅さんの3人で観光していて、車で通りがかった三郎と再会、4人でドライブ。で、三郎が蛍子を見初め、寅さんが二人の仲を取り持つという話。蛍子は東京のデパートの店員、三郎は千葉の習志野の谷津遊園の動物園(*1)の飼育係。

それからのことは省略。

蛍子と三郎の恋のアシストに寅さん奮闘、その甲斐もあり、ふたりは結婚することに・・・。

ふたりが結婚の約束の報告にとらやに来るという日、ふたりを待つことなく、寅さんは旅に出ていく。「やっぱり、二枚目はいいなあ~。ちょっぴり妬けるぜ」とさくらに言い残して・・・。

マドンナ・蛍子役の田中裕子、彼女の愁いを帯びた表情はいいなあ、実にいい。寅さんとスナックのカウンターで飲みながら話す彼女は魅力的だった。

この作品が寅さんとマドンナの恋物語でないところは、残念。


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*1 谷津遊園は1982年12月に閉園した。