透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1298 長和町大門の火の見櫓

2021-09-20 | A 火の見櫓っておもしろい


1298 小県郡長和町大門 4脚4〇型 撮影日2021.09.20

 国道142号を進み、大和橋直前でこの火の見櫓が目に入った。で、信号を右折、国道152号へ。



東信の火の見櫓は総じて細身だが、この火の見櫓は普通サイズ。櫓の上半分のブレースは平鋼交叉、下半分は丸鋼のブレース、リング付き。踊り場はカンガルーポケット、これは東北信の火の見櫓のごく一般的な仕様。



見張り台から腕木を持ち出して監視カメラを設置してあるが、あまり気持ちの良いものではない。



脚廻りに蔓状植物が繁茂している。消火栓には合併前の長門町の名前がある(*1)。


*1 長和町は2005年10月に長門町と和田村が合併してできた。


1296 下諏訪町の火の見柱

2021-09-20 | A 火の見櫓っておもしろい

 久々の火の見櫓巡り。コロナ禍、人に会うわけではないから自己判断でよしとする。

今日(20日)は小諸市を目指して出かけた。カーナビに素直に従って岡谷経由で行くことにした。岡谷インター入口を通過して国道142号を進む。このルートは初めてではない。ルート沿いに立つ火の見櫓で既に見たものはパス、下諏訪町の町屋敷工業団地に立つ火の見柱に気がついた。


1296 下諏訪町 1脚(柱)無4型 撮影日2021.09.20


 


「42 男はつらいよ ぼくの伯父さん」

2021-09-20 | E 週末には映画を観よう

 寅さんシリーズ第42作「ぼくの伯父さん」を観た。

この作品の主役は寅さんの甥の満男君。満男君は高校の後輩の泉ちゃんが佐賀の叔母さんのところで生活を始めたことを知り、東京から佐賀までバイクで会いに行く。超偶然にも佐賀の宿で寅さんと相部屋になった満男君は伯父さんと一緒に泉ちゃんの家を訪ねる。ここでマドンナ登場となるところだが、叔母(檀 ふみ)さんは高校教師の夫とおじいさん(義父)、泉ちゃんと暮らしていて、寅さん一目惚れといういつものパターンにはならない。そう、この作品にマドンナはいない。泉ちゃんは満男君のマドンナ。寅さんの恋模様が描かれないとなると、あまりおもしろくない。

ところで泉ちゃんの叔母・寿子さん役の檀 ふみさんは第18作「純情詩集」にも出演している。この作品では満男君の小学校の担任・雅子先生の役。1976年12月公開の作品で、この時は寅さん、雅子先生に一目惚れだったのに・・・。時は流れて、本作の公開は1989年12月、前作から13年経っていて、22歳だった檀 ふみさんも本作のときは35歳。小学生だった満男君は浪人生。

佐賀といえば吉野ケ里遺跡。満男君は泉ちゃんとバイクで、寅さんはおじいさんが会長をしている郷土史会の仲間と小型のマイクロバスで。吉野ケ里遺跡の物見櫓(物見やぐら)が映っていた。青森の三内丸山遺跡にもやはり櫓がある。古代からある櫓、そう、火の見櫓の原初は縄文・弥生時代と捉えていいのかもしれない。

*****

満男君はバイクで東京に帰り、寅さんは旅へ。寅さんからの電話にさくらが出る。

「そこにみんないるのか?」
「うん、みんないるわよ。おいちゃん、おばちゃん、社長さん(タコ社長とは言わなかった)、裏の工場のゆかりちゃん、越後屋さん、三平ちゃん、源ちゃん、博さん。もうお店いっぱいの人よ~、どうしてお兄ちゃんがここにいないの~」

なんだろうな、なんだか寂しい気分・・・、寅さんシリーズの終わりを予見させるような場面。

ラスト、お決まりの凧揚げのシーン。さくらの家に泉ちゃんが来ている。そう、寅さんのマドンナがとらやを訪ねたように満男君のマドンナ・泉ちゃんは満男君の家を訪ねる。

その頃寅さんは神社(*1)の長い石段の途中で啖呵売・・・。

やはりマドンナは寅さんに会うためにとらやを訪ねて欲しいし、寅さんは柴又からさくらに見送られて旅に出て欲しい。そう、寅さんシリーズは家族愛の物語なのだから。


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*1 佐賀県小城市小城町にある須賀神社