透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1305 東御市滋野乙の火の見櫓

2021-09-23 | A 火の見櫓っておもしろい


1305 東御市滋野乙片羽(滋野小学校、片羽区公民館)4脚4〇型 撮影日2021.09.20

 前稿に載せた東御市滋野甲の火の見櫓を見て、そのまま旧北国街道を上田方面に向かった。交差点で一時停止、右を見てこの火の見櫓が目に入った。で、右折してこの火の見櫓を観察した。火の見櫓は国道18号(国道141号との重複区間)の交差点の脇に立っている。


国道18号から火の見櫓を見る。



東北信の火の見櫓は総じてスレンダーだが、この火の見櫓は背は高いが、櫓の下半分が太目。





なぜか、脚が極端に短い。フェンスで囲ってあるのは、火の見櫓に登れないようにするためだが、このようにしてあるのを見るのはたぶん初めて。


 


1304 東御市滋野甲の火の見櫓

2021-09-23 | A 火の見櫓っておもしろい


1304 東御市滋野甲赤岩 4脚4〇型 撮影日2021.09.20

 国道18号の南側を平行に通る旧北国街道を西(上田市)に向かって進む。

この火の見櫓は東信地方では一般的な4脚4〇型だが、踊り場はバルコニーのように櫓の1面だけ外に張り出したカンガルーポケットではなく櫓内に納めたごく小さなもの。見張り台にスピーカーがないのは見た目が実に好ましい。

ガセットプレートがなぜかすっきりしていると思ってよく見ると、リベットもボルトも使わず、溶接接合している。柱材の接合部も溶接接合。




上下分けて撮った2カットを適当にトリミングして繋げてみた。割とうまく繋げることができた。 


ガセットプレートとブレース材の丸鋼、脚部のトラス部材は溶接接合、火打ち部材の平鋼と水平部材はボルト接合。ふたつの接合方法をどのように使い分けているのだろう・・・。


 


1303 小諸市滝原の火の見櫓

2021-09-23 | A 火の見櫓っておもしろい


火の見櫓のある風景 1303 小諸市滝原 4脚6〇型 撮影日2021.09.20

 浅間山の麓に広がる小諸は藤村ゆかりの地。郊外では千曲川へと続くなだらかな南斜面に住宅が点在している。この写真からもその地形的な特徴が見て取れる。偶々ここを通り掛かり、車を停めて写真を撮った。このような風景に出会えたのは幸運だった。火の見櫓のところまで、坂道を下って行った。


火の見櫓を通り過ぎてから見返して撮った写真(上の写真のオレンジ色の屋根の住宅のところから)

東信でよく見かける4脚4〇型とは姿形が違う。具体的には屋根、踊り場、脚が違う。ブレースも違う。取り付けてある銘板には建設年月日(昭和34年12月10日)と東京の施工会社名が記されている。姿形が違うのは施行したのが地元ではなく東京の業者だからか。



東信の火の見櫓では平面が4角形の屋根が多いが、この火の見櫓は6角形。屋根のてっぺんに注目、珍しい形だ。軒の蕨手も屋根面に付けた丸鋼をくるりんと曲げてつくっているが、一般的には屋根の補強下地材を伸ばしてつくっている。また、ブレースはすべてリング式ターンバックル(輪っか)付きの丸鋼でつくっているが、この点も違う。



踊り場は実に簡素なつくりでカンガルーポケットではない。上の写真では分かりにくいが半鐘の外側に木槌が吊り下げてある。木槌が風で揺れて時々半鐘を叩いていた。その度に今では聞く機会が無くなったカ~ンという音が出ていた。



脚部。やはり東信地方の一般的な形とは違う。