①
茨城県常総市水海道宝町②
長野県上伊那郡箕輪町松島
■ 上掲した2枚は「あ、火の見櫓!」写真展(@朝日美術館 10/16~11/7)で展示した写真。会場でこの2基の写真を漫然と見ていて、小屋付きの見張り台の様子が似ているなぁ、と思っていた。長野県と茨城県、ずいぶん離れた所に立っているのに・・・。
小屋の部分を撮った写真で比べてみた。4角形の櫓に円形の見張り台を設置して8角形の小屋を納めていることは共通している。屋根も8角形。窓の形も半鐘を吊り下げた位置も同じ。
細部を見る。屋根頂部の避雷針に付けた飾りの形が違う。常総市の火の見櫓の屋根③には蕨手が付いていない。箕輪町の火の見櫓の屋根④には付いている。半鐘の小屋根の有無、③には無いが④には有る。で、小屋根にも蕨手が付いている! 見張り台の手すりの形も使用材も違う。手すりの飾り、③には蔓状の飾りがあるが、④には飾りが無い。床の構成が違う。③には床を支える方杖が無いが、④には反った方杖が有る。こうして観察すると、両者細部の様子が色々違う。③
④
やはり火の見櫓は十基十色だなぁ。
ブログ開設日:2006年4月16日(日)