■ 『シルクロード 仏の道を行く』安部龍太郎(潮出版社2021年)を購入した。安部さんは2013年に『等伯』で直木賞を受賞している作家。
書店でこの本を手にし、**遣唐使・阿倍仲麻呂に想いを馳せた河西回廊、天山南路の旅。西安、蘭州、敦煌、クチャ、カシュガル、パミール高原・・・ 仏教伝来の足跡から日本の源流を探る。**という帯の本書紹介文(写真)を読んで、購入して読もうと思った。**日本を花にたとえるなら、中国は根と幹であり、朝鮮半島は枝である。私のふるさとには「咲いた花を喜ぶならば、咲かせた根本の恩を知れ」という言葉があるが、(後略)**という文章にも納得して、レジへ。
内容の濃い紀行文を早速読み始めたが、掲載されているカラー写真を見るのも楽しい。中国は奥が深い、空間的にも時間的にも。
二部構成 第一部:西安から敦煌までおよそ1700キロの河西回廊をたどり、蘭州の柄霊寺石窟や敦煌莫高窟などを訪れる。(128頁)
**シルクロードの西の端はイタリアのローマ、東の端は日本の奈良だと言われるが、興味深いのはカシュガルが両者の真ん中に位置していることだ。**(271頁)