透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

辰野町伊那富の石神・石仏

2021-11-16 | B 石神・石仏


上伊那郡辰野町伊那富 左から二十三夜塔、庚申塔、道祖神 撮影日2021.11.14

 道祖神だけ祀られていることも、もちろんあるが、このように二十三夜塔や庚申塔と共に祀られている場合が少なくない。二十三夜塔は月に関係がある。月は太陽と共に信仰の対象で、飲食を共にしながら月の出を待つ行事が「講」を組織した人たちによって各地で行われていた。二十三夜塔は主にこの月待講で祀られた。十三夜塔、十五夜塔、十六夜塔、二十一夜塔など他の月齢の塔も祀られているようだが、二十三夜塔の他に実際に見たことがあるのは二十六夜塔。月見をすることもなくなってきているが、もっと月を愛でたいものだ。


男神と女神が握手している「握手像」 残念ながら顔の表情ははっきり分からないが、おおらかな雰囲気が伝わる。


鞍掛中 帯代七両 という刻字が読み取れる。