透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

名月十三夜

2022-10-08 | A あれこれ



 旧暦の9月13日は十三夜。少し歪(いびつ)な月。

整形の満月を愛でるという風習は平安時代に中国から伝わったと何かで読んだ(書名は忘れてしまった)。それ以前は十三夜を愛でていたという。少し歪な形の方を好むという心性が日本人にはあるようだ。都市計画然り。中国からシンメトリックな都の計画がこの国に伝わったが、いつの間にか、それがくずれてしまった。寺院の伽藍配置然り。


 


フジモリ茶室「五庵」

2022-10-08 | A あれこれ

 藤森照信さん設計の「五庵」が藤森さんの出身地、茅野市宮川に建築されたことをある方のインスタで知り、今日(8日)観に行ってきた。「五庵」は東京オリンピック・パラリンピックに併せて開催された「パビリオン・トウキョウ2021」で建築された四畳半の茶室。再建築される予定だということは以前から知っていたが、完成したことは知らなかった。

「パビリオン・トウキョウ2021」の時は芝生のスカートを穿いていたけれど(残念ながら写真がないので、興味のある方はネット検索してみてください)、宮川ではスカートは穿いておらず、4本脚で立っていた。よく分からないが東京では4本脚ではなくて別の構造で茶室を持ち上げていたのではないかと思う。


茶室「五庵」
設計:藤森照信 所在地:茅野市宮川 撮影日:2022.10.08


なんとアクロバチックな!


外壁は焼杉板張り、屋根はしわくちゃにした銅板葺きという、フジモリ建築定番の仕上げ。ブレースがないけれど、これで水平力に対して抵抗できるんだろうか・・・。できるんだろうな。床は木造格子梁であることが「パビリオン・トウキョウ2021」の時の写真で分かる。その床と自然木の柱とどのように接合しているのだろう、柱脚は大きな石にどのように固定しているのだろう・・・。建設の様子、見たかったなあ。


脚元の様子


茅野市宮川のフジモリ建築は五庵と下の5作品で計6作品となった。撮影日2022.10.08 


神長官守矢史料館(デビュー作 1991年)     高過庵(右 2004年)と低過庵(左 2017年)


空飛ぶ泥舟(2010年)             高部公民館(2021年)


 


「時計遺伝子」

2022-10-08 | A 読書日記


『時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体』岡村 均(講談社ブルーバックス2022年)

 体内時計という言葉は知っていたが、時計遺伝子という言葉は知らなかった・・・。時計遺伝子を発見した科学者3人が2017年のノーベル生理学・医学賞を受賞しているそうだ。

体の様々な機能に関わっているという時計遺伝子。時計遺伝子が体の機能に関わるメカニズムって、興味深い。この連休に読もう。