■ 14日金曜日、TSUTAYA北松本店でDVDを借りる。 久しぶりの寅さんはシリーズ第22作目の「噂の寅次郎」、1978年の作品。
マドンナは大原麗子。 とらやで働く早苗を演じた彼女は当時32歳。 旅からとらやに帰って来た寅さんは早苗に一目ぼれ。 結婚している彼女だが、別居中で離婚やむなし状態と知った寅さん・・・。 とらやで繰り広げられるお決まりのドタバタ。
柴又に帰る前、寅さんは旅先の信州で妹さくらの夫、博のお父さん(志村 喬 )と偶然出会って木曽で同宿。 飲めや歌えやの大騒ぎ・・・。 その後、お父さんから「今昔物語」に納められている説話を聞かされる・・・。 恋とは儚いものということを伝えたかったのだろうか。 いやもっと人生についての深い話だったのだろう。
柴又に帰ってからとらやの茶の間でこの説話を寅さん流にアレンジして皆に話して聞かせる。 この辺り、寅さんというか渥美清は実にうまい。
さて、寅さんの恋の行方。 早苗が離婚、引っ越しを手伝う寅さんは、早苗の従兄の添田と出会う。 その後、ふたりの心の内を察した寅さんはふたたび旅に出る・・・。
もう寅さん、渥美清はこの世の人ではない。 大原麗子もとらやのおいちゃんもおばちゃんも、たこ社長も、御前様も。ああ、人生の儚さよ。