■ 安曇野の景観を特徴付ける屋敷林。高木常緑樹が屋敷の北側及び西側をガードしていることは既に書きました。南側にも落葉樹が植えられていることがこの写真から分かります。落葉樹ですから、夏は陽射しを遮り、冬は陽射しを取り込むことができます。植物の季節的な変化を上手く利用しているわけですね。大きな蔵が敷地の端に配されています。この配置にも意味がありそうです(昔、川越で見た袖蔵には隣地からの延焼を防ぐという役目がありました)。
こちらはきちんと刈り揃えた、いちいの屋敷林。高さはどうでしょう、7メートル位はありそうです。
前稿で触れましたが、安曇野でも小さく分割された敷地に総2階建ての建売住宅が何件か並ぶ、そんな光景を目にするようになりました。
敷地に余裕がないからでしょうか、管理が大変だからでしょうか、植栽されていないケースが多いように思います。植栽は景観形成の重要な要素、是非木を植えて欲しいと思います。
木は建築の百難を隠し、景観保全に有効ですから。