1300 東御市布下 4脚4〇型 撮影日2021.09.20
■ 小県郡長和町から北佐久郡立科町を抜けて東御市へ。市内で出会った火の見櫓。姿形がごく一般的な1基。銘板が取り付けられていて、昭和30年(1955年)11月16日と建設年月日が記されていた。
カンガルーポケットは踊り場として実に合理的で面積が少なくてすむ。この写真のような平鋼の交叉ブレースだと火の見櫓という感じがしない。送電鉄塔のような印象を受ける。やはり火の見櫓の交叉ブレースはリング付きの丸鋼でないと・・・。
1299 東御市島川原 4脚4〇型 撮影日2021.09.20
■ 東北信の火の見櫓は総じて良好な状態が保持されているような印象だ。この火の見櫓然り。
見張り台にスピーカーが設置されていないので、すっきり。これが本来の姿。半鐘も木槌も吊り下げてあるが、それだけでうれしくなる。方形(ほうぎょう、4角錐)の屋根に小ぶりな蕨手、避雷針にも蔓状の飾りを付けてある。
櫓の反対側に回って櫓中間の踊り場(バルコニーのように持ち出した踊り場をカンガルーポケットと呼んでいる。愛称を付けることで親しみがわく)を見る。丁寧にきちんとつくってある。
脚部。アーチ状の部材を柱と共にコンクリート基礎まで伸ばしてある。プレートで柱に固定し、そこから下は柱単材で基礎まで伸ばしてあるものが多いと思うが、強度的にはこの方が好ましい。望ましいのはトラス脚。
1298 小県郡長和町大門 4脚4〇型 撮影日2021.09.20
■ 国道142号を進み、大和橋直前でこの火の見櫓が目に入った。で、信号を右折、国道152号へ。
東信の火の見櫓は総じて細身だが、この火の見櫓は普通サイズ。櫓の上半分のブレースは平鋼交叉、下半分は丸鋼のブレース、リング付き。踊り場はカンガルーポケット、これは東北信の火の見櫓のごく一般的な仕様。
見張り台から腕木を持ち出して監視カメラを設置してあるが、あまり気持ちの良いものではない。
脚廻りに蔓状植物が繁茂している。消火栓には合併前の長門町の名前がある(*1)。
*1 長和町は2005年10月に長門町と和田村が合併してできた。
1297 小県郡長和町和田 1脚(柱)無8型
鋼管柱のてっぺんに8角形の見張り台を載せている。鋼板製の床を補強するリブを付けてある。
見張り台の上には4本の山形鋼を丸鋼で繋ぐ複合柱を立て、半鐘を吊り下げている。半鐘は龍頭、乳付きの本格的なもの。
■ 久々の火の見櫓巡り。コロナ禍、人に会うわけではないから自己判断でよしとする。
今日(20日)は小諸市を目指して出かけた。カーナビに素直に従って岡谷経由で行くことにした。岡谷インター入口を通過して国道142号を進む。このルートは初めてではない。ルート沿いに立つ火の見櫓で既に見たものはパス、下諏訪町の町屋敷工業団地に立つ火の見柱に気がついた。
1296 下諏訪町 1脚(柱)無4型 撮影日2021.09.20
■ 寅さんシリーズ第42作「ぼくの伯父さん」を観た。
この作品の主役は寅さんの甥の満男君。満男君は高校の後輩の泉ちゃんが佐賀の叔母さんのところで生活を始めたことを知り、東京から佐賀までバイクで会いに行く。超偶然にも佐賀の宿で寅さんと相部屋になった満男君は伯父さんと一緒に泉ちゃんの家を訪ねる。ここでマドンナ登場となるところだが、叔母(檀 ふみ)さんは高校教師の夫とおじいさん(義父)、泉ちゃんと暮らしていて、寅さん一目惚れといういつものパターンにはならない。そう、この作品にマドンナはいない。泉ちゃんは満男君のマドンナ。寅さんの恋模様が描かれないとなると、あまりおもしろくない。
ところで泉ちゃんの叔母・寿子さん役の檀 ふみさんは第18作「純情詩集」にも出演している。この作品では満男君の小学校の担任・雅子先生の役。1976年12月公開の作品で、この時は寅さん、雅子先生に一目惚れだったのに・・・。時は流れて、本作の公開は1989年12月、前作から13年経っていて、22歳だった檀 ふみさんも本作のときは35歳。小学生だった満男君は浪人生。
佐賀といえば吉野ケ里遺跡。満男君は泉ちゃんとバイクで、寅さんはおじいさんが会長をしている郷土史会の仲間と小型のマイクロバスで。吉野ケ里遺跡の物見櫓(物見やぐら)が映っていた。青森の三内丸山遺跡にもやはり櫓がある。古代からある櫓、そう、火の見櫓の原初は縄文・弥生時代と捉えていいのかもしれない。
*****
満男君はバイクで東京に帰り、寅さんは旅へ。寅さんからの電話にさくらが出る。
「そこにみんないるのか?」
「うん、みんないるわよ。おいちゃん、おばちゃん、社長さん(タコ社長とは言わなかった)、裏の工場のゆかりちゃん、越後屋さん、三平ちゃん、源ちゃん、博さん。もうお店いっぱいの人よ~、どうしてお兄ちゃんがここにいないの~」
なんだろうな、なんだか寂しい気分・・・、寅さんシリーズの終わりを予見させるような場面。
ラスト、お決まりの凧揚げのシーン。さくらの家に泉ちゃんが来ている。そう、寅さんのマドンナがとらやを訪ねたように満男君のマドンナ・泉ちゃんは満男君の家を訪ねる。
その頃寅さんは神社(*1)の長い石段の途中で啖呵売・・・。
やはりマドンナは寅さんに会うためにとらやを訪ねて欲しいし、寅さんは柴又からさくらに見送られて旅に出て欲しい。そう、寅さんシリーズは家族愛の物語なのだから。
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*1 佐賀県小城市小城町にある須賀神社
■ 数日前私のところに届いた封書に貼ってあったマリーゴールドの切手。切手にはいろんな種類のものがあって、初めて目にするものも少なくない。この切手も初めて見た。
ネットで調べて、2021年4月1日に発行された「おもてなしの花シリーズ」の切手だと分かった。この切手には他にジャスミン、カーネーション、デルフィニウム(知らない名前)、シャクヤク、バラが採用されている。
花には疎い。マリーゴールドっていつ咲く花だっけ? これも調べてみた。4月から10月、ずいぶん長い間咲く花なんだ。
■ 寅さんシリーズ第31作「旅と女と寅次郎」を観た。残すところあと9作品(全50作品)
この作品のマドンナ(寅さんが一目ぼれする他のマドンナとはちょっと違う存在)は演歌歌手の京はるみ、演ずるは都はるみ。ストーリーはシンプル。
恋に仕事に疲れてしまったはるみさんが、新潟での公演直前に失踪。ひとり旅に出たはるみさん、例の如くとらやで喧嘩して新潟を旅していた寅さんと出雲崎の港で出会って一緒に小さな漁船に乗せてもらって佐渡へ。佐渡の民宿で酒を酌み交わしながらあれこれ話し、翌日はるみさんは寅さんとのんびり島歩き。「ローマの休日」、もとい「佐渡の休日」。
はるみさんは寅さんの振舞いや話しに癒されて次第に元気を取り戻す。佐渡まで捜しに来た所属事務所の社長やマネージャーと一緒にフェリーで佐渡を後にする。寅さんとの別れ際、「この旅のこと、私一生忘れない」と言い残して。
*****
後日、はるみさんがとらやを訪ねてくる。ちょうど寅さんがいて再会。寅さんに会いにきた大スターにとらや騒然。とらやに集まってきた人たちは店の中まで入り込んでくる。ちなみにタコ社長ははるみさんの大ファン。とらやの2階の部屋で恋人とよりを戻してやり直すことを寅さんに告げるはるみさん。寅さん急に元気がなくなって・・・。
急遽、縁側に立って裏庭に集まった人たちに「アンコ椿は恋の花」を歌うはるみさん。集まった人たち大拍手。なぜアンコ椿? とらやが団子屋さんだからとはるみさん。
リサイタルに来て欲しいと寅さんがはるみさんから受け取ったチケットをさくらに渡して旅に出る寅さん。
京はるみリサイタル@東京のどこかのホール。寅さんと知り合い、優しくしてもらったことを話すはるみさん。客席で聞くさくらと博。そのころ寅さんは北海道・・・。
都はるみの歌なら「大阪しぐれ」がぼくは好きだな。
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■ 『本の駅・下新文庫』で買い求めた『鉄道会社の経営』佐藤信之(中公新書2013年)を読み終えた。「経営」とは直接関係ないと思われる内容も含め、鉄道の経営に関する多様な側面をかなり詳細に紹介している。ただ、鉄道経営の全体像は各論だけでは見えにくい。
第1章 鉄道の経営とは
第2章 日本の鉄道事業の特徴
第3章 新幹線鉄道網の形成
第4章 都市鉄道の整備
第5章 鉄道会社のレジャー開発
第6章 鉄道会社の増収努力
第7章 鉄道会社の観光開発
第8章 鉄道会社の沿線開発
第9章 鉄道会社のエキナカビジネス
第10章 必要な鉄道の維持のために
■ 寅さんシリーズ第46作「寅次郎の縁談」を観た。
この作品では寅さんも満男君も相思相愛の恋をする。しかしそれはかりそめの恋。
就職活動が上手くいかない満男君は両親ともめて、家を飛び出す。東京駅からブルートレインに乗り、四国は高松へ。満男君は瀬戸内の小さな島に渡り、仕事を手伝いながら生活している。満男君はその島で看護師をしている亜矢ちゃんと仲良くなっている。
満男君を迎えに行った寅さん、満男君が下宿している家へ行く。そこで、病後の療養をしている葉子(松坂慶子)さんと出会い、一目惚れ。
満男君と亜矢ちゃんの恋は亜矢ちゃんの方が積極的で満男君にお弁当を作ってきて一緒に食べたり、手編みのセーターをプレゼントしたりする。ふたりは一緒になって島で暮らすんだろうなどと島の人たちから言われるように。
満君は伯父さんのことについて、亜矢ちゃんに「向こうがその気だったこともあるんだぜ。だけど伯父さんの方が逃げ腰になっちゃうんだ。見てて歯がゆくってさ」と言う。これに対して「じゃあ、満男さんにも遺伝してんや」と亜矢ちゃん。この後、逃げるように小屋に入っていった亜矢ちゃんを追いかけていく満男君。で、亜矢ちゃんが満男君に「好き」。となれば・・・。
寅さんはというと、元気になった葉子さんと金比羅参りに出かけて、その後高松の栗林公園へ。ふたりで茶店で休憩、「ね、なにかプレゼントさせて」と葉子さん。寅さんと色々話をしているうちに気持ちが安らいだことのお礼として。
ネクタイは? 締めない
コート 羽織らない
じゃあ、温泉にでも行く? おれ、風呂には入らない
第27作「浪花の恋の寅次郎」では夜遅くにおふみ(この役も松坂慶子)さんが寅さんの宿を訪ねてきた時、寅さんは男と女の関係になることを避けて逃げちゃったし、今回も温泉行きを断って逃げちゃった。 寅さん、満男君の言う通り。ダメじゃん、寅さん。
ある夜、葉子さんは満男君に「男の魅力はね。顔じゃお金じゃないんよ。あんたまだ若いから寅さんの値打ちがわからんのよ・・・」と言う。満男の「お姉さん、伯父さんのこと好きなんですか?」に、ゆっくり頷く。
*****
あんなこと、そんなこと、こんなことがあって(そんなに色々なかったか)、結局ふたりは、一緒に島を出ることに。
正月のとらや(正しくは「くるまや」)に、葉子さんが来ている。そう、マドンナにはとらやに来てもらわないと。寅さんに会いたくて来たのに、寅さん旅の空・・・、小豆島で啖呵売。
葉子さんと寅さんの結婚はないとしても、満男君は亜矢ちゃんと結婚して島暮らし、それもなしか・・・。泉ちゃんがいるから。船着場で別れ際、亜矢ちゃんは「就職のことなんかあるから・・・」と言い訳する満男君に「他にわけがあるんでしょ」と問う。満男君には他に意中の女性がいることが分かっていたのかもしれない。
亜矢ちゃんは新しい彼氏と小豆島に初詣に来て寅さんと再会(超偶然!)。「満男、お前はまた振られたぞ、ざまあ見ろ」と寅さん。
最後の方の作品はそうだけど、何だか物足りなく思うのは、この作品でも寅さんとマドンナ(葉子さん)の恋愛より、満男君と亜矢ちゃんの恋愛の方をメインに描いていること。
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(再)松本市神林北荒井 3脚66型 撮影日2021.09.12
■ 火の見櫓にアプローチする方向が違うと、周辺の様子や火の見櫓の印象が違うために既に見た火の見櫓だと気がつかないことがある。この火の見櫓もそうで、初めて見たと思った。確認して既に2013年の6月に見ていることが分かった(過去ログ)。8年ぶりの再会ということになる。
この火の見櫓でまず気がつくことは、屋根が柱の外側まで出ていないこと。木造住宅でも勾配屋根の軒出がないデザインを時々見かけるが、この火の見櫓もそれと同様。
それから見張り台の高さが約10メートルもあるのに、梯子が櫓の外側に設置されているということ。階高の低い3階建てビルの屋上の高さに相当する。その高さを外付け梯子で昇り降りするのはかなり怖いだろう。
脚部。一番下の水平部材(横架材)から柱下端まで斜材を入れているが、トラスにはなっていない。
消火ホース格納箱が傾いてしまっている。火の見櫓は使わなくても消火ホースは使うことがあるだろうから、直しておいて欲しいところ。
■ 寅さんシリーズ第39作「寅次郎物語」
母親さがし、幸せさがしの旅
オープニング、寅さんは中妻駅の待合室で寝ている。中妻駅ってどこ?分からなかったので調べてみた。関東鉄道常総線の駅だと分かった。ぼくはこの常総線で水海道駅で降り、駅近くの火の見櫓を見に行っている。中妻駅は水海道駅の二つ先の駅(常磐線の取手から水戸線の下館に向かって)で、その時この駅も通過していた。
とらやにリュックサックを背負った少年が訪ねてくる。少年の名前は秀吉、寅さんのテキヤ仲間の息子だった。秀吉君の父親が死に、母親(五月みどり)は家を出てしまっていて行方不明。秀吉君は父親から「オレが死んだら寅さんのところへ行け」と言われていたらしい。
母親が和歌山にいるらしいことが分かり、寅さんは秀吉君を連れて母親捜しの旅に出る。
大阪は天王寺、和歌山は和歌の浦、奈良は吉野、ふたりの旅は続く・・・。吉野の旅館で夜に秀吉君が急に熱を出して、寅さん大慌て。偶々隣の部屋に泊まっていた隆子さん(秋吉久美子)が看病を申し出て、寅さんは医者を呼びに行く。旅館に連れてきたのは既に引退したじいさん先生(2代目のおいちゃん、第6作「純情篇」でも医者役で出ていた)、しかも耳鼻科の先生。宿で秀吉君を診察する先生、寅さんと隆子さんを夫婦と勘違い。まあ、状況からして誰もふたりが赤の他人とは思わないだろう。
隆子さんは寅さんを子どもの父親だと思ってお父さんと呼び、寅さんはそれに合わせて隆子さんを母さんと呼ぶ。まあ、この辺りは寅さん映画的。
幸いにも秀吉君は翌朝すっかり回復する。その日、寅さんと隆子さんは連れ立って金峯山寺へ。そこでふたりは秀吉君の回復を喜び、隆子さんは寅さんに旅館にひとりで泊まった事情を話す。男と泊まる予定だったが断られてしまい、旅館の窓から飛び降りてしまおうかと思っていたことも告白する。
秀吉君の母親の居場所がようやくわかる。三重県の伊勢志摩。寅さんと秀吉君は隆子さんと別れて、母親に会いに行くことに。その前夜、3人は川の字になって寝る、本当の親子のように。
部屋で隆子さんは大事な人生を粗末にしてしまったと泣く。「まだ若いんだし、これからいいこといっぱい待ってるよ」と慰める寅さん。こういう場面の寅さんのことばは心に染みる。「そうね、生きててよかった、そう思えるようなことがね」と応える隆子さん。このあたり、この作品のテーマに関わる場面。
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伊勢志摩、賢島。秀吉君の母親は病気療養中。再会する親子。母親役が第28作「寅次郎紙風船」でテキヤ仲間(小沢昭一)の奥さんを演じた音無美紀子だったら、ぼくはぽろぽろ涙を流したかもしれない。彼女にピッタリの役だと思う。もちろん五月みどりも好演していたけれど。
母親と再会できた秀吉君を残して、船で島を離れようとする寅さん。急いで船まで走ってきた秀吉君は寅さんに一緒に帰ると言う。厳しく諭す寅さん。
船が岸を離れていく・・・、泣きながら桟橋を走って船を追いかっける秀吉君。「おじさ~ん、行っちゃだめ おじさ~ん おじさ~ん!」
泣かせる場面。
さくらさんが顛末を御前様に話している。「よかった。本当によかった。仏様が寅の姿を借りてその子を助けられたのでしょう」
また旅に出る寅さんを満男君が駅まで送っていく。駅前まできて、「人間は何のために生きてんのかな」と満男君。「生まれてきてよかったなあってことが何べんかあるじゃない、そのために人間生きてんじゃないのか。そのうちおまえにもそういう時が来るよ」と言い残して寅さん駅へ。
年が明けて、隆子さんがとらやに来ている。残念ながら寅さん旅の空。ふたりの再会場面、見たかったなあ。
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■ 8月14日から安曇野市豊科近代美術館で開催されている「シンビズム4」という展覧会に出かけてきた。シンビズム? 私の知らない芸術用語だと思っていたが、「信州の美術の主義」を表すと、展覧会の受付で受け取ったチラシに意味が載っていた。他に「新しい美術」「真の美術」「親しい美術」などの意味も込められているとのこと。7人の作家の作品展だが、私の目当ては藤森照信さんの建築作品。
会場の前庭に焼杉板のトンネルが展示されている。焼杉板は藤森さんの建築によく使われる外壁材(過去ログ)。
藤森さんの作品の展示会場には写真家・増田彰久さん撮影の写真、藤森さんのスケッチ、藤森さんがデザインした家具が展示されている。プロの写真はさすが、すばらしい。
森山庵立礼卓
展示作品で特にいいな、と思った立礼卓。これなら日々の暮らしの中でお茶を楽しむことができるだろう。藤森さんの作品はどれも楽しそうな雰囲気を感じる。だから好き。
158 信大生の小林智樹さん
上高地線の早期復旧を願う多くの人にSNSパネルで顔写真を撮ってもらい、#はしれ僕らの上高地線 をつけてメッセージを発信してもらうというプロジェクト。これには上高地線の早期復旧はみんなの共通の願いであることを可視化、強調するという意図があるのだろう。
今日(11日)の午後、所用を済ませて下新駅に立ち寄った。プロジェクトのスタッフに加わった信大生の小林智樹さんに名刺を渡して挨拶をした。東京都出身の小林さんは鉄道好き。松本に来てから上高地線の写真を撮っているとのこと。田川鉄橋を渡る電車を黄昏時に撮った詩情ある写真を使ったポスター(と言っていいだろう)が駅舎に張ってあった。
ポスターに書かれた小林さんの文章を紹介したい。
令和3年8月、
上高地線田川橋梁が大雨により被災。
橋脚が傾き、線路は曲がった。
当たり前だと思っていた電車の音が
突然、聞こえなくなった。
だけど、下を向いてはいられない。
再び電車が走り出す、
その日まで。
今こそ、みんなの願いを伝えよう。
上高地線田川橋梁早期復旧応援プロジェクト
#はしれ僕らの上高地線
こちらの記事を是非ご覧ください。→しましま本店《本の駅・下新文庫》