映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

母の納骨  香港園

2009-01-25 19:32:41 | 食べもの
いよいよ納骨の日となった。
なんか落ち着かなかった。段取りを自分でしたが、果たしてそれでいいのであろうかと思案していた。
寺の坊さんへのお布施の額、呼んだ人が出席するかどうか、お供えの選択、手土産どうするか、昼食場所への移動の方法、食事のレベル、お金の収支計算などなど。。。
落ち着かなかった。簡単なようでこれでいいのかと思ってしまう。
自分なりの設計図に自信がもてなかった。

結局何とかなった。母の遺骨も墓の中に納まった。
しかし、父の遺骨と比べると入れ物が小さいのに驚いた。火葬場で遺骨を拾うときに、小さいなあとは思ったが、実際小さかった。
前の父の納骨のとき、お供えを持ってこなかったり、お布施を勤行のあとにわたしたことを母にグチグチ言われた。それは訂正した。確かに住職も以前よりきっちりやっていた気もした。

高輪の寺から目黒に移動した。
食事の場所もそこでいいのか迷った。父の納骨のとき、都ホテルの「四川」にした。
「四川」はおいしい店なんだけど、辛めなので食べづらいひともいるはず。
今度は目黒駅前の老舗中の老舗中華「香港園」にした。

母の新婚当時の日記にも「香港園」が出てくる。
母の元職場の先輩女性が、弁護士の先生と不倫?(男の方が所帯持ちか聞いていなかった。)をしている。デートは香港園で食事して、どっかにしけこむ様子
母は目黒の名門式場(元上場会社)で挙式をして、五反田に住んでいた。
すぐそばの「とんき」のとんかつといい何かと縁があった。

たまに昼食で寄ると一階で食べるが、美智子皇后のご実家正田家の父上正田英三郎夫妻をはじめとしたご家族が会食している写真があり、いかにも一時代前のセレブな感じがする。五反田の旧正田家はすぐそばだからね。個人的にも大好きな中華である。
今日も予想以上によかった。おいしい蒸し鶏の入った前菜、鶏肉料理、エビチリのソースの味も非常に上品。若干四川ぽいホタテとイカの炒め物、典型的広東料理の中国ちんげん菜(これを見て厨房の実力が判断できる)、豆腐料理、豚など、高菜チャーハンもグッド
割と薄味なのが自分にあっていると思う。上品な味だ。
母の姉妹の中で薄味なのであえて味付けをしている人がいたが、そういう人も確かにいるだろう。でも典型的広東料理らしさがあって自分は大満足。50年以上東京のど真中で続いているのは理由がある。

お酒を飲む人が少なかったせいもあるが、総額も安く収まった。
収支計算的にもなんとかなり一件落着でした。
これでひと段落、肩の荷も下りた。
コメント
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