時代考証については、考えられていたと思う。
自分が大学にあがったときには、学園紛争の匂いはほとんど無かった。だからこれについては詳細は語れない。自分の母校も学生運動全盛時にはそれなりにあったみたいだが、もともとは学生運動が似あわない学校である。自分は今でも学生運動をやっていた人間はクズだと思っているくちである。
それはさておいて
村上春樹が主人公の原型と考えると、映画の服装その他が違うと思わせるところがある。
主人公の服装は、確かに当時の大学生が着ていたタッチである。
プレイボーイの先輩の雰囲気はまさにそれだという適切さだと思う。
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村上春樹は神戸に生まれ、若き頃当時VANのブランドが好きであったとインタビューで語っている。
少なくともこの映画の主人公のようなダサい服装ではなかったのではなかろう。
レコード屋で働いている設定ということもあるんだからもう少し違うんじゃないかな?
松山コウイチについては好演だったと思う。
服装はともかく、主人公のナイーブさはよく表現していたと思う。
あとはミドリの設定である。
小説と映画が異なるのは仕方ない。
でもこの当時の女子大学生が持っていた知的雰囲気とミドリの匂いはどうしても違うような気がする。
最近は大学進学率が55%程度に上るというが、この当時は短大を合わせても20%にもなっていなかったであろう。こういっては何だが、微妙な知的匂いを感じさせる女性が多かった。
ミドリは古本屋の娘である。都内に生まれ、四谷にある名門女子高校に通うがお嬢さんとは違うという原作の設定だ。しかも当時の早稲田に通う女の子というとイメージが若干違う気もする。確かにあの髪形はよく見られたが、高校生はともかく大学生はあんな感じだったかな?吉永小百合も高校時代はこの髪型だが、大学生時代はちがう。
それと「ワタナベクン」というしゃべり方が若干違う気がする。
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でも水原希子はみずみずしい若さをもつ有望な新人だとは思う。
(上に述べたことは彼女の資質とは関係ない)
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菊池凛子があの年を演じるのは大変だったと思うが、よくやったと思う。
割と難しいシーンがたくさんあったと思う。
短いカットが多いといったが、極度の長まわしもあった。撮影ともども大変だったと思う。
今回濡れ場が大胆ではない。寸止めにしている。
これは良かったのであろうか?うーん難しい!
この小説を最初に読んだときは、情交の場面がやたらと目についた。
彼独特の性表現もある。それを言葉としていくつかとりいれたが露骨にはしなかった。
でもくどいけど、最後のレイコサンとの場面だけは残念だ。
村上春樹の小説に年上の女性との情交が出てくることが多い。
最新作「1Q84」にしてもそうだし、「国境の南太陽の西」もそうだ。
でもその年上の女性との情交が一番素敵なのは「ノルウェイの森」だ。
そういった意味でつくづく残念だ。
悪口もずいぶんと言ったが、かなり丹念につくった形跡がみられる。
監督、演技者の努力に敬意を表したい。
自分が大学にあがったときには、学園紛争の匂いはほとんど無かった。だからこれについては詳細は語れない。自分の母校も学生運動全盛時にはそれなりにあったみたいだが、もともとは学生運動が似あわない学校である。自分は今でも学生運動をやっていた人間はクズだと思っているくちである。
それはさておいて
村上春樹が主人公の原型と考えると、映画の服装その他が違うと思わせるところがある。
主人公の服装は、確かに当時の大学生が着ていたタッチである。
プレイボーイの先輩の雰囲気はまさにそれだという適切さだと思う。
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村上春樹は神戸に生まれ、若き頃当時VANのブランドが好きであったとインタビューで語っている。
少なくともこの映画の主人公のようなダサい服装ではなかったのではなかろう。
レコード屋で働いている設定ということもあるんだからもう少し違うんじゃないかな?
松山コウイチについては好演だったと思う。
服装はともかく、主人公のナイーブさはよく表現していたと思う。
あとはミドリの設定である。
小説と映画が異なるのは仕方ない。
でもこの当時の女子大学生が持っていた知的雰囲気とミドリの匂いはどうしても違うような気がする。
最近は大学進学率が55%程度に上るというが、この当時は短大を合わせても20%にもなっていなかったであろう。こういっては何だが、微妙な知的匂いを感じさせる女性が多かった。
ミドリは古本屋の娘である。都内に生まれ、四谷にある名門女子高校に通うがお嬢さんとは違うという原作の設定だ。しかも当時の早稲田に通う女の子というとイメージが若干違う気もする。確かにあの髪形はよく見られたが、高校生はともかく大学生はあんな感じだったかな?吉永小百合も高校時代はこの髪型だが、大学生時代はちがう。
それと「ワタナベクン」というしゃべり方が若干違う気がする。
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でも水原希子はみずみずしい若さをもつ有望な新人だとは思う。
(上に述べたことは彼女の資質とは関係ない)
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菊池凛子があの年を演じるのは大変だったと思うが、よくやったと思う。
割と難しいシーンがたくさんあったと思う。
短いカットが多いといったが、極度の長まわしもあった。撮影ともども大変だったと思う。
今回濡れ場が大胆ではない。寸止めにしている。
これは良かったのであろうか?うーん難しい!
この小説を最初に読んだときは、情交の場面がやたらと目についた。
彼独特の性表現もある。それを言葉としていくつかとりいれたが露骨にはしなかった。
でもくどいけど、最後のレイコサンとの場面だけは残念だ。
村上春樹の小説に年上の女性との情交が出てくることが多い。
最新作「1Q84」にしてもそうだし、「国境の南太陽の西」もそうだ。
でもその年上の女性との情交が一番素敵なのは「ノルウェイの森」だ。
そういった意味でつくづく残念だ。
悪口もずいぶんと言ったが、かなり丹念につくった形跡がみられる。
監督、演技者の努力に敬意を表したい。