映画とライフデザイン

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映画「5つの銅貨」 ダニー・ケイ&ルイ・アームストロング

2013-03-10 16:17:40 | 映画(洋画 69年以前)
映画「5つの銅貨」は1959年の映画
ダニーケイが往年の人気演奏家レッド・ニコルズを演じる。まさに古き良き時代といった雰囲気で、ルイアームストロングもダニーケイと楽しく掛け合い演奏し、あの濁声で歌いまくるご機嫌な映画だ。



1920年代が舞台だ。
コルネットが得意の青年レッド・ニコルズ(ダニー・ケイ)が、ウィル・パラダイスの楽団への入団を申し込むところから映画はスタートする。そこで美人歌手のボビー(バーバラ・ベル・ゲデス)と知り合いになった。やがてボビーと恋仲になったレッドは、酒場でルイ・アームストロングと即興でかけあい演奏をやったことから彼と仲よくなり、次第にそのプレイを世に認められるようになった。
レッドとボビーは結婚した。結局バンドを脱退してレッドは“ファイブ・ペニーズ"楽団を結成し、全米ツアーをはじめた。娘のドロシーが生まれ、育つにつれて、デキシーランド・スタイルは一世を風靡する。楽団のメンバーにもトミー・ドーシーやグレン・ミラーが加わった。ボビーは成長する娘に巡業がよくないことを考えて、彼女を寄宿学校に入れた。しかし、別れて暮らすことが寂しいドロシーは夜一人さまよい、冷たい雨に打たれているうちに小児マヒにかかってしまう。病床にかけつけたレッドは、愛娘ドロシーにかまわなかったことを後悔した。落胆のあまりバンドを解散しまうのであるが。。。


再生の物語だ。娘が小児麻痺にかかりすべてを放棄してしまうが、復活に向かう軌跡を描く。
とはいうものの暗いムードは少なく、ウキウキの音楽とともに楽しく見れる映画だ。

何より見ていて楽しいのが、全盛時のルイアームストロングのプレイだ。
「聖者の行進」を濁声でダニーケイと輪唱のようにはもるシーンは本当に楽しい。
思わず「大将!」と声をかけたくなる。
全米ヒットチャート№1の「ハロードーリー」はこの数年後だ。

あと抜群にいいのは「ラグタイムの子守唄」ダニーケイの歌声が優しく包むシーンもナイスだ。
ハリーニルソンがオールディーズばかりを歌ったレコードに入っていた。邦題「夜のシュミルソン」だ。これ本当に好きなんだよなあ。ボロボロになるまで聴きづづけたあと、今でもCDをもっている。

余分なことは考えずにゴールデンエイジズの素晴らしいアメリカに酔いしれていった。

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