なんとなくジャケットに惹かれて「スープオペラ」見ました。
叔母と同居していた独身30代の女性が、突如叔母が結婚するので一人暮らしになる。そこに中年男性と若い男が居候するという話だ。映画見始めるまで、ジャケットを見て中谷美紀さんだとばかり思っていた。坂井真紀さんとわかり、思わず2人は姉妹かと調べてしまった。いやーよく似ているなあ。
東京の住宅街の古びた一軒家に30代独身女性の主人公ルイこと坂井真紀と叔母こと加賀まりこが暮らしていた。叔母は小さいころに母親を亡くしたルイの母親代わりだった。ルイは大学の図書館の司書であった。鶏がらスープが得意な2人だった。
ある日、叔母が若い医者と恋に落ちて結婚するという。へき地医療に従事するといい、家を出てしまう。独りになったルイの前に現れたのは、見知らぬ中年男こと藤竜也だ。トニーと名乗るその男は、勝手に庭でキャンバスを広げて絵を描いていた。ルイに追い返されても、数日後には再び現れた。
出版社勤務の親友こと鈴木砂羽に誘われ、人気作家とのディナーに同席することになるルイはアルバイトの編集者こと西島隆弘と出会う。編集者の青年に送られて帰宅したルイは、庭から出てきたトニーと出くわす。トニーは青年に「お父さん?」といわれる。翌日ルイが仕事から戻ると、なぜかトニーと青年が仲良く夕飯の準備。鶏がらスープのおいしさに感激した青年が住みたいといい。3人の共同生活が始まるが。。。。
坂井真紀のほのぼのムードがいい。中年を軽くあしらえるような大人の心をもった清楚な女性に惹かれる男は多い。30代後半というのは女優さんたちにとってピークとなることが多い。くどいけど、中谷美紀に似ているなあ。
そんな彼女を囲むメンバーも多彩だ。加賀まり子も藤竜也もひと時代前の主演級だ。悪女ぶりを発揮してきた加賀まりこには、その杵柄が残っていて元遊び人の雰囲気をいつもぷんぷんさせる。
藤竜也の登場は最近にしてはめずらしい。今は作家伊集院静の妻となった篠ひろ子とともに「時間ですよ」で影のある男を演じていた。小さい飲み屋の一角で静かに飲む藤竜也とカウンター越しに静かに見つめる篠ひろ子の名コンビだった。その横で船越英二他数名があの二人どういう過去があったんだろうと眺めているのが良かった。藤竜也は「愛のコリーダ」にも出ていた。日本では激しい部分を隠しての放映だったが、まさに全部見せている「愛のコリーダ」をパリで見たことがある。今から30年ほど前、パリに行った時、シャンゼリゼ通りを歩いていたら映画を放映していた。思わず入ったらモロ出しで藤竜也頑張っていた。松田瑛子だけでなく森雅之の娘中島葵と絡んでいたのがバッチリ映っていた。ドキドキしながら一人で見た。
西島隆弘という若い俳優が、いかにも最近多いタイプである。いつでもヘラヘラ笑っている。最近は就職難でまともな新人が入社してくるようになったが、3,4年前は就職先をいくらでも選べる時で何でこんなやつというような新人も入ってきていた。ちょうど4年前に自分のところに配属になった出来の悪い新人にそっくりだ。こういうのを草食系というのであろうか?でも意外に女の子に不自由している様子はない。あれっという間に結婚してしまった。でも話を聞いていると奥さんの方がしっかりしている。変にギスギスしていることもなく、何でも言うこと聞きそうなこういうタイプの方が一緒にいるのには楽なのであろう。時代の違いを感じる。
鈴木砂羽もよかった。坂井真紀の親友で雑誌の編集者を演じているが、いかにもらしかった。食の細そうな坂井真紀と対照的にガツガツかつカレーを平らげるシーンと担当になっている偏屈な作家との関わりが妙におかしかった。適役というのはこういうのをさすのであろう。映画にスパイスを利かせる。
感動したとかできがいいという映画ではないが、配役がこれ以上ない適役なんで妙にしっくりする映画であった。食い合わせのいい食材を使った料理だという印象だ。
叔母と同居していた独身30代の女性が、突如叔母が結婚するので一人暮らしになる。そこに中年男性と若い男が居候するという話だ。映画見始めるまで、ジャケットを見て中谷美紀さんだとばかり思っていた。坂井真紀さんとわかり、思わず2人は姉妹かと調べてしまった。いやーよく似ているなあ。
東京の住宅街の古びた一軒家に30代独身女性の主人公ルイこと坂井真紀と叔母こと加賀まりこが暮らしていた。叔母は小さいころに母親を亡くしたルイの母親代わりだった。ルイは大学の図書館の司書であった。鶏がらスープが得意な2人だった。
ある日、叔母が若い医者と恋に落ちて結婚するという。へき地医療に従事するといい、家を出てしまう。独りになったルイの前に現れたのは、見知らぬ中年男こと藤竜也だ。トニーと名乗るその男は、勝手に庭でキャンバスを広げて絵を描いていた。ルイに追い返されても、数日後には再び現れた。
出版社勤務の親友こと鈴木砂羽に誘われ、人気作家とのディナーに同席することになるルイはアルバイトの編集者こと西島隆弘と出会う。編集者の青年に送られて帰宅したルイは、庭から出てきたトニーと出くわす。トニーは青年に「お父さん?」といわれる。翌日ルイが仕事から戻ると、なぜかトニーと青年が仲良く夕飯の準備。鶏がらスープのおいしさに感激した青年が住みたいといい。3人の共同生活が始まるが。。。。
坂井真紀のほのぼのムードがいい。中年を軽くあしらえるような大人の心をもった清楚な女性に惹かれる男は多い。30代後半というのは女優さんたちにとってピークとなることが多い。くどいけど、中谷美紀に似ているなあ。
そんな彼女を囲むメンバーも多彩だ。加賀まり子も藤竜也もひと時代前の主演級だ。悪女ぶりを発揮してきた加賀まりこには、その杵柄が残っていて元遊び人の雰囲気をいつもぷんぷんさせる。
藤竜也の登場は最近にしてはめずらしい。今は作家伊集院静の妻となった篠ひろ子とともに「時間ですよ」で影のある男を演じていた。小さい飲み屋の一角で静かに飲む藤竜也とカウンター越しに静かに見つめる篠ひろ子の名コンビだった。その横で船越英二他数名があの二人どういう過去があったんだろうと眺めているのが良かった。藤竜也は「愛のコリーダ」にも出ていた。日本では激しい部分を隠しての放映だったが、まさに全部見せている「愛のコリーダ」をパリで見たことがある。今から30年ほど前、パリに行った時、シャンゼリゼ通りを歩いていたら映画を放映していた。思わず入ったらモロ出しで藤竜也頑張っていた。松田瑛子だけでなく森雅之の娘中島葵と絡んでいたのがバッチリ映っていた。ドキドキしながら一人で見た。
西島隆弘という若い俳優が、いかにも最近多いタイプである。いつでもヘラヘラ笑っている。最近は就職難でまともな新人が入社してくるようになったが、3,4年前は就職先をいくらでも選べる時で何でこんなやつというような新人も入ってきていた。ちょうど4年前に自分のところに配属になった出来の悪い新人にそっくりだ。こういうのを草食系というのであろうか?でも意外に女の子に不自由している様子はない。あれっという間に結婚してしまった。でも話を聞いていると奥さんの方がしっかりしている。変にギスギスしていることもなく、何でも言うこと聞きそうなこういうタイプの方が一緒にいるのには楽なのであろう。時代の違いを感じる。
鈴木砂羽もよかった。坂井真紀の親友で雑誌の編集者を演じているが、いかにもらしかった。食の細そうな坂井真紀と対照的にガツガツかつカレーを平らげるシーンと担当になっている偏屈な作家との関わりが妙におかしかった。適役というのはこういうのをさすのであろう。映画にスパイスを利かせる。
感動したとかできがいいという映画ではないが、配役がこれ以上ない適役なんで妙にしっくりする映画であった。食い合わせのいい食材を使った料理だという印象だ。