後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

私のヨットの師匠、STさんの事・・・回想と感謝

2011年01月14日 | 日記・エッセイ・コラム

私は50歳で小型ヨットスクールへ通い免許を取り、53歳の時、琵琶湖へ行ってヤマハ19という中古のクルーザーを初めて購入しました。水郷汽船(株)経営の霞ヶ浦マリーナへ陸送しました。

ヨットをクレーンで吊って水に入れてくれたのがSTさんです。それ以来、23年間、STさんにお世話になったのです。

優しい性格でいつも笑顔を絶やさずヨットの修理の仕方や扱い方を根気よく教えてくれました。ヨットのことは何でも知って居て、全てを教えてくれます。霞浦マリーナでの係留を止め、茨城県管理の係留地へヨットを動かした後でも変わらず親切にしてくれました。水漏れを直してくれたり、エンジンの調整をしてくれたり、セイルの特注を受けてくれたり、何でもしてくれました。

ヤマハ19に10年乗り、少し大きな中古ヨットへ買い変える時もSTさんが見つけてくれました。その上、古いヤマハ19を引き取ってくれました。買い変えた26フィートのアメリカ艇に現在まで13年も乗り続けています。

私が安心してヨットの趣味を続けられたのは、このSTさんのお陰です。

霞ヶ浦マリーナはその後、経営者が変わり、京成マリーナになり現在はラクス・マリーナと言います。経営者が変わってもSTさんがマリーナにとって絶対に必要な人なので変わりません。

私は時々用も無いのに彼を訪ねて少しだけおしゃべりをして来ます。

昨日も寄って見ました。不在でした。マリーナを散歩していたら23年前のいろいろな事が思い出しました。旧懐の情やみがたく思い出を楽しんできました。

初めてクルーザーを係留したとき隣に下の写真のような2本マストの大きな木造艇が係留してありました。STさんはすぐに持ち主のKさんを紹介してくれて、夜のビールパーティに呼んでくれました。

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この船は本当に大きくて前部に寝室とトイレ、後ろの部屋はパーティ用のテーブルがあり、隅に流し、料理台、食器棚、冷蔵庫がついています。桟橋から100ボルトの電源と水道を船の中に取り込んでありました。マホガニーの艶のある室内で明るい電灯の下、数人が冷蔵庫で冷えたビールを飲みながら、談笑を楽しむことが出来ます。隅の料理台の上ではKさんがツマミに簡単な料理を作ってくれます。

パーティが終われば隣の自分のヨットに帰り、寝てしまえば良いのです。KさんはSTさんを尊敬し、パーティの時は必ず招待していました。私も数回、そのパーティへ呼んで頂きました。そして私の艇へ来ては丁寧にセイリングの事を幾度も教えてくれました。

そんなお付き合いが2年ほど続きましたが、ある時Kさんが忽然と消えてしまったのです。STさんに聞くと、返事に困ったような顔をします。何か深い訳がありそうです。それ以来、私はSTさんへKさんの話は一切しません。人生にはそんな事もあると思い、楽しかった光景だけを胸にしまいこんでいます。

昨日、そのKさんの大型ヨットが係留してあった所に下の様な28フィートのヨットが係留しているのを見つけました。独りの老人がエンジンの調整をしています。ヒョットしてKさんではと思い、帽子をとって背後から丁寧に挨拶をしました。別人です。しかし何故か昔からの知り合いの様な気分になり、ヨットの中に入れて貰い話しこんでしまいました。

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マストを倒し、低い橋の下を何箇所もくぐり抜けて銚子に出て、大島までセイリングをした体験を楽しそうに話してくれます。つい長居をし過ぎたようです。気が付くと真冬の陽が傾き、冷たい風が沖の方から吹き付けてきます。お邪魔した失礼を詫びて岸へ上がり、帰ってきました。

このように用も無いのにマリーナを散歩するのは、長い間お世話になったSTさんのことを考え、そして楽しかったいろいろな場面を思い出すからです。

それにしてもSTさんには長い間お世話になったものです。彼はまだ50歳台ですが、私はヨットが出来なくなる年齢に近づいています。STさんへ感謝しながらお別れなければなりません。STさん、本当に有難う御座いました。(終り)


白鳥の餌は何か、どなたか教えて下さい!

2011年01月14日 | うんちく・小ネタ

昨日、細い揚げ煎餅のお菓子を買って白鳥へ与えました。米の粉を砂糖と混ぜて油で揚げた小さな菓子です。いかにも白鳥が好きそうです。50cmくらいも近くに行って目の下にバラまいたのですが、不思議そうに見降ろしているだけです。まわりのカモメガ狙っています。私が白鳥から離れるとカモメが白鳥にぶつかりながら食べてしまいました。どなたか白鳥の餌をお教え下さい。以前茶殻を与えているという記事がありましたが。尚、ここに居着いている白鳥は40羽位ですが近所の人が毎朝、糠のようなものを桶に入れ、水を一杯入れて餌にしています。白鳥は並んで長い首を桶の中へ突っ込んで、啜りあげながら飲み込んでいます。その正体をお教え下さい。お待ちしています。

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魔女にも課税・・・ヨーロッパは日本と同じく多神教です

2011年01月14日 | 日記・エッセイ・コラム

明治維新以来、日本人は欧米の文化を取り入れ、追いつこうと国をあげて努力して来ました。その故に欧米を尊敬し、理想化しています。その傾向は現在でも形は変えて連綿として続いています。その利害得失や事の善悪を論じた本や講演が多数存在しています。

その歴史の故に、日本はとかく欧米を理想化し過ぎて理解しているきらいがあります。例えばキリスト教は一神教ですから欧米は完全無欠な一神教の地域と信じています。

ところがヨーロッパに実際住んでみると魔女が居たり、占い師がはびこっていたりしています。その上、訳の分からない新興宗教やオカルト教団が沢山あります。佛教集団も創価学会も統一教会もあります。

欧米は日本人が考えているような純粋な一神教の世界ではありません。彼等はイエス様を信じながら、一方では魔女を信じ、星占い師を信じ、お金を支払って占いをして貰っているのです。

その証拠に、最近、ルーマニア政府が国内で営業している数千人の魔女にも課税し、税収を増大することにしたというニュースが昨日の読売新聞の6ページ目に大きく報じられています。

人間は慾張りです。イエス様だけでは不満で、多くの魔女や占い師や他の神様達に大切にして貰いたいのです。それは人類の普遍的な性向です。欧米人だけが例外である筈がありません。それが欧米人の生活の現実なのです。

しかし、彼等が日本人と少し違う所は、多神教は人間としていけない事かも知れない、一応イエス様だけを信じる事にしようとしている姿勢にあります。姿勢がそうっであっても現実は違うのが人間の悲しさです。私は欧米人へ限りない哀れみと共感を感じます。私と同じような、人間の弱さが見えるのです。

今日は外国の人の例として欧米人を取り上げましたが、この記事はアフリカ、中近東、インド、アジア、南米の全ての国々に対して同じ内容の記事が書けます。同じように人間の悲しさに共感を感じています。一体、人間とは何なのでしょうか?

(下の写真の出典は、「魔女の写真」の検索結果のトップ記事よりです。)

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今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

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