冬の電力不足がマスコミを賑わしています。
電力不足を宣伝すれば原発再開も仕方が無いと感じるのが人情というものです。
福島原発の事故から7ケ月が経過し、人々はその悲惨さを忘れかけています。
そろそろ定期検査で休止中の原発を再稼動しても良いのではないかと心が動いていきます。その上、ベトナムが日本の原発施設を輸入するというニュースも流れています。
こんな風潮では来春頃に休止中の原発をつぎからつぎへと再稼動し始めることになります。
あなたはそれでも良いのでしょうか?
そこで福島原発の爆発後の鮮明な写真をもう一度見てみましょう。爆発直後、無人偵察機で撮った写真です。
上は右が海、下は上の方向が海です。
下の写真は下の方向に海があります。
下の写真では上の方向に海があります。
日本の大会社の経営者は福島県のような県が一つや二つは犠牲になっても自分の会社さえ儲かれば良いと思っているのでしょうか?
経済産業省の偉い官僚も同じ考えなのでしょうか?
ところが一つや二つの県だけで済まないのです。福島全域の他に茨城県、栃木県北部。群馬県北部の農産物や畜産物が風評被害に遭ったのです。
最近、内閣府の原子力安全委員会が原発事故が起きた場合の避難準備地域(UPZ)の市町村を発表しました。今朝の読売新聞の3ページ目に出ています。
たとえば敦賀原発が爆発したら福井市を含めた福井県の全域の他に滋賀県の長浜市までの北半分、岐阜県の揖斐川市までの西部地域までが避難の準備をしなければいけません。
それでもあなたは原発再稼動に賛成なのでしょうか?
火力発電を拡大すれば炭酸ガスの放出増大で地球温暖化します。私は原発事故で放射能汚染が全国に広がる方が悪いと信じています。炭酸ガスの放出量は技術革新で減少させることが可能ですが放射能汚染除去と原発廃炉の技術は全く五里霧中なのです。あなたは原発再稼動に賛成なのでしょうか?
脱原発なら、そろそろ、それに至る数年間のロードマップを議論すべき時期に来てるのではないでしょうか?現実的なロードマップを議論しないで「原発反対」だけを叫ぶ行為は結局、原発再開への道へ賛成することになります。
あなたのご意見をコメントとして頂ければ嬉しく思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人の実名)