後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ああ、それにしても昭和は遠くなりにけり・・・昭和天皇の全国行幸、昭和21年から29年

2011年11月04日 | 日記・エッセイ・コラム

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老人になると少年のころが無性に懐かしくなりますね。

昭和11年に生まれたので、昭和天皇が懐かしいのです。

立川市の昭和記念公園の花みどり文化センターの中には昭和天皇記念館があります。

展示がいろいろあります。その中に、昭和21年から29年にわたる全国の津々浦々へ行幸なさったたときの白黒写真のスライドが大写し画面で、ゆっくりと流れる展示がありました。

筆者が当時、住んでいた仙台市へいらした時のもあります。

それは小学6年生の秋でした。小旗を振ってお迎えしたのを覚えています。

展示のスライドは全国各地の人々の群れに囲まれた天皇のお姿が映っています。みな貧しげな服装ですが、顔が明るく輝いていいます。

この時ほど昭和天皇を身近に感じたことがありませんでした。全国の都道府県をすべて巡幸されたのです。沖縄県以外は。

沖縄では基地反対運動などで騒然とした時代が長く続きました。そんな中で天皇の訪問は政治的に慎重にならざる得なかったのです。ついに 昭和62年、沖縄国体の時、沖縄訪問の予定が決定します。しかし残念にもご病気で取り止めになったのです。

その時、代理でいらした皇太子に託した沖縄県民への手紙も展示してありました。

米軍の沖縄上陸作戦に民間人が巻き込まれ、悲惨な地上戦が3ケ月も続いたのです。そんな沖縄への切々たるお気持ちがあふれた文章です。人間性豊かな天皇であったと思います。終世、沖縄訪問を願いつつ果たせなかったのです。

また展示室右手上には6枚の大型液晶画面があり87年のご生涯の映像が出ています。

晩年にテレビ記者と会見したときのお元気なお声をかなり長時間聞くことが出来ます。これは係の人に申し出て、是非お見逃しなくお聞きになって下さい。

展示室の中央には昭和10年から52年までご愛用になられた箱形のベンツの乗用車が磨きあげて飾ってあります。たびたび新聞の写真でみた懐かしい乗用車です。

館内は撮影禁止なので入口のドアーと受付のところの2枚の写真以外は記念館のホームページ、http://www.f-showa.or.jp から引用しました。 下の列の左から2枚目は87年のご生涯の折々のお写真、3枚目は生物研究室の様子、4枚目は公務用の机、5枚目は昭和3年のご即位の折の行列の一部の様子です。

ああ、それにしても昭和は遠くなりにけりですね。

撮影日時;2008年7月31日午前11時頃 (終わり)


毎年11月になると多摩御陵の喬木の紅葉が美しくなります

2011年11月04日 | 写真

多摩御陵には大正天皇、皇后と昭和天皇、皇后の4基の巨大な円形墳墓があります。

参道には大きなケヤキが亭亭と聳えています。広い駐車場もあり、暇な時の散策場所として良く行きます。下の喬木の紅葉の写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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東京電力が福島原発で隠している事(1)汚染水の循環浄化の実情を発表しない!

2011年11月04日 | 日記・エッセイ・コラム

東京電力はいろいろな事実を隠しています。情報を公開しないのです。確証が得られるまでは人心を惑わすので発表しないという言い訳を用意しています。

その一例が汚染水の地中や海中へ漏れている状況です。何処から,どれだけの汚染水が毎日漏れているか確証が得られないので発表しません。

東京電力は5月に海へ出たセシウム137の量を2.7京ベクレルと発表しました。しかし、あるフランスの研究所はその30倍は漏れ出したと主張しています。これ程の放射性セシウムが海で漏れ出た例は歴史上はじめてだとも主張しています。

本来、あってはならないタービン建屋の地下には25万トンもの汚染水があるとも言われています。それを毎日、毎日汲みあげて、アメリカとフランスから輸入した汚染水浄化装置で綺麗にしています。そして、また原子炉の冷却のための注入水として再利用しています。

問題は明確です。毎日、冷却用に注入した水の量と汲みあげた汚染水の情報を公開すべきなのです。その差額が地中や海中へ沁み出した汚染水の量なのです。

ところが大雨が降ると地中から逆に沁み出す雨水の量が多くなります。従って汲みあげた汚染水の量が注入量より多くなります。

東京電力はだから注入量と汲み上げ量の差額は地中や海へ沁み出した汚染水の量にはならないと言い張ります。その主張は正しいのです。

しかし毎日の(1)降雨量と、(2)注入量と、(3)汲み上げ量、の3者の実数を数ケ月にわたって毎日発表していれば汚染水の沁み出し量が分かるのです。

雨の降らなかった日が数日続いたとします。

その乾季の間の注入量と汲み上げ量の差額を見て行けば「沁み出した汚染水」の毎日の平均値が明らかになるのです。東京電力はその事が定量的に知られるのが怖いのです。

その上、もう一つ重大な情報隠蔽があります。アメリカとフランスから輸入した浄化装置の繋ぎ部分からも漏水がある可能性があります。

その上、浄化能力の操業時の平均値の発表が一切ありません。最高の浄化能力値だけを発表しています。

大型工場の運転や操業の経験者は操業成績の平均値が一般に低いことを熟知しているのです。最高値の80%位が普通です。

ですから最高値だけを発表する東京電力は自分の情報隠蔽体質を公開しているようなものです。

もう一つ追加すれば汚染水の濾過に使った高放能のゼオライオトは毎日どのくらい出来て、それをどの様に保管しているかという情報を公開していません。

高放射能のゼオライトの山が出来ている筈です。それに関する情報が公開されていません。危険極まりない状況が起きていないか危惧されます。

日月の経過とともに人々は福島原発のことを次第に忘れがちになります。それも自然な心の動きですが問題は何も解決していないようです。福島原発のことを忘れないように下に関連の写真と浄化装置の説明図を示しておきます。

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それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘

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福島原発、汚染水浄化装置http://blog.knak.jp/2011/06/post-907.html