後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

美味しい鹿肉とイノシシ肉の入手方法のご案内です

2012年04月02日 | うんちく・小ネタ

甲府から甲州街道(国道20号線)を韮崎市を通り過ぎ、釜無川の橋をわたるとすぐに北杜市に入ります。北杜市武川町の大きな歓迎看板があります。そこを過ぎて1km位そのまま甲州街道を西方向へ走ると「牧が原交差点」という看板の付いた信号機のある大きな四つ角に行きます。左に曲がると柳沢や横手へ行く道になります。右にまがるとJR日野春駅方面へ行きます。

その「牧が原交差点」を左へ、すなわち横手方面へ曲がり、30m位行った、右側に沓川という肉専門店があります。

その店の息子さんが猟銃で獲ってきた鹿やイノシシの肉を売っています。里に近い地域は禁猟区なので南アルプスの山奥に入って獲ってきます。禁猟期間があるので一年中売っているわけではありません。

先週、その店で鹿肉とイノシシ肉を買って来ました。馬刺も買いました。鹿肉とイノシシ肉は100グラム300円で馬刺は500円です。

3種類とも大変美味でした。以下にその店頭の写真を示します。牛スジやラム(子羊)もあります。

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さて鹿肉ですが、ベイリーフ、セロリ、赤ワインを入れてじっくり煮込んでシチューにしました。味は上等な牛の赤身のようで、ほんの少し野生の味がします。格調の高い獣肉です。

鹿肉を香草と塩・コショーで煮込み、充分肉が柔らかくなったら、タマネギ、ニンジン、ジャガイモを入れトマトケチャップとウスターソースで煮込みます。最後にパプリカ、ナツメッグ、オレガノ、クミン、コリアンダー、黒コショーを加え味を仕上げます。隠し味に醤油も少し加えます。美味です。深い滋味です。

下にまず鹿肉の写真、そしてその下にシチューにした時の写真を示します。

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・鹿肉料理で非常に重要なことは肉が固くて、その上アクが沢山出ることです。

香草で煮込む前に湯で茹で、アクを完全に出してしまいます。次に香草と塩・コショーを入れ、煮ます。圧力鍋で煮るか、魔法瓶の原理を用いた2重鍋で1晩高温にしておきます。そして次の日に別の鍋に移して、赤ワインや野菜や香料各種を入れて仕上げます。以上は私の料理方法です。勿論、プロのシェフは違う方法で料理すると思います。

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出来あがった鹿肉のシチューは牛肉とは違った香りと風味があり、苦労して入手し、丁寧に料理する価値があります。

なおイノシシ肉は脂身ともども味噌味の鍋にします。ネギ、シラタキ、トウフ、シュンギクなどを入れます。脂身はゼラチン質で甘い味がして美味です。

野生の味がします。多量に食べると腹をこわす人もいますので少しにした方が良いです。

馬刺は固くて独特の風味があります。慣れないと美味とは感じられません。

本マグロの刺身とは全く違うものです。

時々は鹿やイノシシの風味を楽しむのも良いと思います。是非、お試しください。(終り)


ついに武蔵野公園の桜が咲きました

2012年04月02日 | 写真

今日は朝から陽射しが暖かく、良い天気です。春風に誘われて家内と武蔵野公園へ行きました。気の早い桜木がもう満開になっていました。

梅も桃も杏も咲き、「四春!」と喜んでいる者がいます。レンギョウもジンチョウゲもコブシも咲いていました。急に春が一度にやってきたようです。心地よい春風の中で持参の弁当を食べて来ました。野川の草も青くなりました。

写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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白壁の蔵の豊かな美しさ・・・悠々たる農村風景

2012年04月02日 | 日記・エッセイ・コラム

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・このような白い壁の蔵が一軒、一軒どの農家にもあります。

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・農家の母屋は大きく豊かなたたずまいです。

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・蔵は丁寧に剪定した庭樹でかざってあります。

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・ある農家の玄関です。車の通過できる大きな通路があって車やトラクターは裏の車庫にいれます。家の前は美しい庭になっていて農作業の道具などは裏にしまってあります。

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・この村落の農家には全て白壁の蔵があり、それぞれの家紋が大きくついています。

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山梨県、北杜市の武川町は昔から美味しい武川米(農林48号種)がとれる豊かな農村です。

武川米のとれるところは武川地区のほかに柳沢、横手、白州と広がっています。どの地区も農家が立派です。40年前に柳沢池区の奥の山林の土地を買い、小屋を建てました。その折以来、小屋に行く度に、どの農家の庭にも美しい草花が咲き、白壁の蔵があっていかにも豊かそうなので感動しています。

上の写真は白州地区で先週撮ってきたものです。

写真を撮っていたらニコニコ笑いながら一人の老女が話しかけて来ました。前々から何故こんなに豊かなのか不思議に思っていたので、その訳を聞いてみました。

結論を言えば、良質な武川米がとれる事と、農家一家当たりの水田面積が昔から広大だった事が原因だそうです。

南アルプスの美味しい水がふんだんに流れてきます。水田の土壌は堆積岩が細粒になり腐葉土と混じって美味しい米が出来るのです。冷めても美味しいご飯になるのでお寿司屋さんなどへ高く売れるそうです。

釜無川の向こう側までは、八ヶ岳の火山岩と火山灰なので、米は一切出来ません。

この土壌と水の豊かさが農家の運命を決めたそうです。60年間、武川米だけを作ってきた老女がそんなことを話してくれました。随分と長い立ち話になってしまいました。

最後に白い蔵の使い方を聞いてみました。昔からとれた米を籾殻をつけたまま貯蔵するのに使っていたそうです。現在は家族数も少なくなったので蔵はほとんど空になっているそうです。まあ、飾りのようなものですと老婆が幸せそうに笑っています。

暖かい春の風の吹いていたある日の立ち話でした。

私は東北地方の農村の貧しさを本で読み、戦災をさけて疎開していたのでその貧しさが骨身に沁みています。

しかし地方、地方によってはこんなにも豊かな農村もあるのです。

美味しい米がとれること。農家一家当たりの水田が広いこと。この二つの条件が揃えば実に豊かで、美しい農村風景が広がるのです。

何故か人間の運命の不可思義さを考え込んでしまいます。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)