春です。毎日のように近隣の公園の桜花や、春の花々を植え込んだ花園を見て回っています。その数は20ケ所以上になります。その中で最高に感動的な所は京王フローラルガーデンです。
春の花々が豊かに植えてあります。
花々の色彩の組み合わせが美しい絵画になっています。
ヨーロッパ文化の香りがします。
そして歩いていると、希望と落胆が交叉するように、花のある所と無い所が上手に配置してあります。
モクレン・コブシのいろいろな種類のマグノリアの木々を揃えた林があります。小さな草花だけを植え込んだ花園もあります。
歩いていると天国がもしあったとしたらこのような所だと確信します。
そして帰宅しても、その花園の光景が忘れられません。その光景を想い、楽しい時が流れるのです。
感動が長続きする花園とは豊かなヨーロッパの芸術性が感じられる所だと思います。ヨーロッパ文化を強く感じさせる所です。
このように書くと花園は日本にも昔からあったと言う人がいます。そうです。ありましたが、それは一部の貴族や権力者の庭にしかありませんでした。大多数の人々とは無縁の存在でした。
現在、日本にある公園の花園は多くの人々を幸せにしています。
良い時代です。下に京王フローラルガーデンの花々の配置の素晴らしさの一例を示します。
まず下のように花々に囲まれた小道を歩いて行きます。
ゆっくり歩いて行くと、花がますます豊富になってきます。
この小道のさきには絢爛豪華な花園が広がっているのではないかと期待します。 しかしこの先には淋しい小川が流れているだけです。散った桜の花びらが春のはかなさを感じさせています。落胆します。
この淋しげな場所を通り過ぎて、しばらく行くとそこには思いがけずに岩の間に小さな花々が咲いているロックガーデンになっているのです。
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一瞬、昔学生のころ登った北アルプスを思い出しました。大天井岳から槍ケ岳へ抜ける尾根の下に突然高山植物のお花畠が広がっていたのです。その光景を思い出しました。岩がゴツゴツしている所に花園があったのです。それは感動的な光景でした。
そして中年になってから見た北スウェーデンの荒れ野に咲いていた小さな草花を思い出しました。
この花園を作っている人々の優れた美的感覚に感動します。
こんな配慮をした小道があちこちにあるのです。あまり感銘を受けたので、花々に囲まれた散歩道をお楽しみ下さい、そしてそして、あなたに美しい花々をお送り致します という2つの写真集も掲載しました。ご覧頂ければ大変嬉しく存じます。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。後藤和弘(藤山杜人)