後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

老人ホームでも幸せいっぱいの「めいこ」さんをご紹介いたします。

2013年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム

「めいこ」さんは毎月楽しい絵を「80歳の生活」というブログで公開しています。心が温まる作品ですので何度もこのブログでご紹介してきました。

現在89歳になり、昨年老人ホームに入られました。生活が変わるので少し心配していました。ところが老人ホームでもますますお元気で、今まで通り毎月楽しい絵を公開しています。

そこで久しぶりに「めいこ」さんの先月の絵と文章をご紹介いたします。

===友人===http://www.geocities.jp/hyoutannjima0/index.htm)

  秋晴れの日に、私の老人ホームに三人の友人が尋ねてくれた。
「1」.
終戦時を同じ海軍技研で過した学校時代のAさん。藤沢で一人住まいしている。「夫の看護も終わり、私も老人ホームを考え始めたから」と息子さんの車で見学がてら遊びにみえた。乗員の顔の見えるほどに急下降してきた敵機。所員たちの若々しい顔。二人で会えばもう七十年前のことが、昨日のことのように思い出す。同級生で元気のある人は少なくなり、消息のわかるのは数人となった。又の再会を約して別れる。

「2」
新ゆり水彩教室のBさん、私より四歳下でお互い独りもの、いつも帰りには一緒に昼食をとっていた。「あなたが抜けたので私が絵の教室で最高年齢者になってしまった」と、ぼやく。私は二月からもう教室に出入りしていないのに、私に今年の忘年会にも出席するよう、幹事さんから伝言があったとのこと。こんな伝言を受けるなんて本当に仕合わせ。実際には出席は出来ないが、元気づけられる。


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「3」
新ゆり「初めてのエッセイ」教室で、6年ほど一緒だったCさんが訪ねてきた。やはり四歳年下。彼女はエッセイ教室にもう十五年も通っている。よく書く材料があると思うが、易しい言葉で人の心の中に入ってくる文を書く人だ。

この教室では午後の授業が終ると、いつも先生をはじめ老若七,八人でレストランに行き、コーヒータイムをとっていた。今、一つの場所で単調な生活をしていると、時々、こんな会のざわめきを思い出す。(終わり)


原発の安全度ランキングを考える(1)素人の常識の重要性

2013年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム

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衆議院選挙の前には多くの人々が声を高くして、原子力発電の再稼働の反対を叫んでいました。民主党は2030年には日本の原発をゼロにすると言っていました。

しかし選挙結果は原発に反対する政党はすべて惨敗しました。例外は「維新の会」だけでした。

それに反して原発を再稼働して適切な数の原発を維持すると明言していた安倍総裁の自民党は大勝し、過半数以上の議席を確保したのです。

2011年3月11日以来盛り上がって来た原発反対運動も急に火が消えたように静かになってしいました。今までの原発反対運動は一体何だったのでしょうか?

意気消沈する気持ちは理解出来ます。しかし今までの原発反対運動の方向性をここで転換すべきと思います。原発の安全度を向上する運動へ方向を転換することを提案したいと思います。それこそが建設的な結果を生むと信じています。

誤解を避けるために明記しますが、私は原発は次第に止めるべきと今でも考えています。

もう一つ誤解を避けるために始めに明記すべきことがあります。

原発専門家の安全度の評価は非常に重要です。しかしそれ補完するのは素人の常識です。素人の良識です。重要なのは両方の評価を勘案し慎重に判断するべきです。

今までのように感情的に、そして闇雲に原発反対と叫ぶのは建設的でないと考えています。ですから運動の方向を転換するべきと思います。再稼働する原発の安全度を増加させる方向に努力するのが良いと思います。

そのためには国内にある50基の原子力発電所の安全度のランキングを自分達で考え、原発専門家の評価とともに安全度の高い原発から再稼働すべきと思います。

このブログでは先月、参議院議員、衆議院議員7党9人による原発の危険度ランキング  という題目の記事を掲載いたしました。

しかし危険度ランキングと安全度ランキングは視点が違いますので考え直すべきと思います。

そしていろいろな見地から自分の地元の原発の安全度を評価するのが重要なことと信じています。そうして原発専門家の評価結果を加えて、各地方にある原発の安全度を比較すれば自ずから安全度のランキングが出来上がります。

そのための手順や評価方法を考える上で少しでも参考になるようにと以下のような連載記事を書いて見ようと考えました。

原発の安全度ランキングを考える(1)素人の常識の重要性

原発の安全度ランキングを考える(2)原子力発電所の構成設備とその脆弱部

原発の安全度ランキングを考える(3)津波被害防止装置と活断層対処の程度

原発の安全度ランキングを考える(4)急な停電に備えた緊急予備電源の充分さ

原発の安全度ランキングを考える(5)各電力会社の安全操業へ対する精神文化の相違

原発の安全度ランキングを考える(6)緊急事態に備えた現場職員の訓練は十分か?

原発の安全度ランキングを考える(7)原発専門家の安全度評価検討員会に適切な構成員、不適切な構成員

さて上の(2)、(3)、(4)は原発の安全操業を保障する装置と技術の問題で、これらをハードインフラと考えます。

それに対して(5)、と(6)は各電力会社の経営者や現場職員の精神文化と訓練の充分さを示すソフトインフラと考えられます。そして原発専門家の安全度評価研究会に適切な構成員を選ぶことも広い意味でのソフトインフラと考えられます。

さて今回の記事、「原発の安全度ランキングを考える(1)素人の常識の重要性」で主張したいことを書きます。

それは素人の良識の重要性という事です。

原発反対運動をして来た人々の大部分は技術者ではありません。技術教育も受けたことがありません。理系の人より文系の人が多いと思います。

しかし皆様は携帯電話は使えます。自宅や会社にあるパソコンは駆使できます。携帯電話やパソコンの電子回路がどのようになっているかは理解していません。しかしどんな使い方をすると壊れないでいつまでも長持ちするか知っています。

それと同じように原発もどの部分が脆弱かを知っていれば良いのです。福島の原発の爆発で私も何処が脆弱かを知りました。

これから政府やいろいろな技術者が原発の安全度の評価をします。しかしそのような専門家は人間です。とんでもない間違いをおかす可能性があるのです。

そこで重要になってくるのが素人の常識や良識なのです。それは丁度裁判制度における陪審員と同じ役割をするのです。

昨日、旧石器捏造事件によって得られた2つの大きな成果という題目の記事を書きました。その中で有名大学の一流の考古学者が大きな間違いをおかしてしまった事実を紹介しました。

今回の福島の原発の爆発も素人は黙っていなさいと言われ、黙って原子力の専門家だけに任せたから起きた事故とも解釈できます。

原発が存在するそれぞれの県に草の根的な安全度評価研究会を作って評価活動をするのも良いのではないでしょうか?

技術的なことは県の工業試験所の所長さんへお願いすれば教えてくれると思います。工業試験所の所長さんは大体、工学博士です。その上人格円満な人が多いようです。原子力の専門家ではないと思いますが近代工場の安全操業のことは常識としてよく知っているはずです。

そういうことも含めて、「原発の安全度ランキングを考える」とい連載記事を書いて行きたいと思います。なにとぞご支援、ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。くだくだ書いたのでお疲れと思いますので下にシクラメンの花をお送りいたします。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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