後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

赤駒を 山野に放し 捕りかねて・・・・・

2013年01月29日 | 写真

万葉集の歌の中に、「赤駒を山野に放し捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遺らん」(あかこまを さんやにはがし とりかにて たまのよこやま かしゆかやらん) という和歌があります。

大和朝廷の兵士として出征する夫がいます。馬に乗って旅して貰いたいと思う妻の歌です。しかし放牧していた馬が捕まらないので、夫は徒歩で出かけていきます。

悲しい別離の和歌です。

この多摩の横山は現在の東京都の稲城市と多摩市にまたがる丘陵地帯です。その尾根筋に遊歩道が出来ています。

一昨日、徒歩で旅立つ夫になったつもりでその多摩のよこやま道を散歩して来ました。その折り、家内は別離の悲しみを表現した写真を撮ろうとしました。下にお送りいたします。

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確定申告で悪戦苦闘・・・生きているかぎり避けられないこの苦しみ

2013年01月29日 | 日記・エッセイ・コラム

毎年、この時期になると確定申告で苦しむ人々が多いと思います。これをしないと今年の国民保険料も住民税も決まらないのです。

この制度はアメリカの制度らしくて、「私にはこれだけの収入がありましたから、これだけ税金を納めます」と自主的に税務署へ申し出るという考え方で出来あがった制度です。

しかし日本の制度はやたらに細かくて、その上収入の種類によって税率も違うのです。申告する表も複雑で少しでも間違っていると国税庁の税務署は受け取ってくれません

確定申告での苦しみは2つの性質からなっています。一つは税務署へ提出する申告表の作り方の複雑さです。そうしてもう一つは出来上がった申告表をどのような方法で所轄の税務署に受け取ってもらえるかという問題です。

以前は申告表の作成は少しの謝礼をしてそれに詳しい人に作って貰って、それを書留郵便で国税庁へ郵送していました。

しかし70歳になって仕事を止め、収入が年金だけになったのを機会に自分ですることにしました。

しかし申告表には税法の専門用がそのまま出ているので意味が分からいのです。例えば収入金額と所得金額は意味が違うのです。雑損控除や医療控除や社会保険料控除はどのように計算するのでしょうか?配偶者控除と基礎控除とは何でしょうか?

そこで税務署から送って来る、「所得税の確定申告の手引き」という冊子を徹底的に勉強しました。すると理解出来ました。

それは数年前のことでした。しかし説明文が科学的に明快でなく、税法上の分かり難い文章がダラダラと書いてあるので凄く苦労したのです。

さて申告表が出来てから、もう一つの関門があります。それは、どのようにして申告表を税務署に受け取ってもらえるかという問題です。

初めの2、3回は税務所に並んで、受け取ってもらった経験もしました。

しかし所轄の税務署は駐車場もなく、非常に交通不便な所にあります。そこで、そのうち書留郵便で送っても良いことを覚えました。

最近はそれも卒業して、インターネットを使って税務署へ直接送る方法を使っています。その方法をe-tax 法と言います。

e-tax は便利ですが、大きな落とし穴があって先週の土曜日から昨夜まで悪戦苦闘の連続でした。全く自信が無くなり、イライラの連続でした。

底の見えない暗い落とし穴は2つありました。一つは3年有効の「住民基本台帳カード」の更新を市役所でしなければなりません。その時決めた暗証番号はカードの暗証番号と電子証明書の暗証番号の2つがあるのです。それを正確に記憶しなければいけません。

もう一つはコンピューターを3ケ月まえに新しくしたために起きた落とし穴です。その時、住基カードの接触型ICカードリードライタを新しいコンピューターにインストールすべきだったのです。そのことを知らなかったために何度e-tax の申告表を作りなおしても税務署へ送れなかったのです。

市役所で「e-tax 手続き支援組織」の電話番号を教えて貰いました。

帰宅して電話をかけてみると、その支援組織の女性が親切で明快なのです。指示されるままに操作をして接触型ICカードリードライタのインストールが完了しました。

さてこれでうまく行くと思いe-taxで申告表を作り直しました。しかし税務署へ送れないのです。

落とし穴がもう一つありました。それは新しい住基カードと新しいコンピュータへ接触型ICカードリーダライタへのインストールを税務署へ事前登録しなかったことです。

新しい事前登録をしてからもう一度やり直したら税務所へ簡単に送付出来たのです。時計を見たら昨夜の午後10時30分でした。

今朝は達成感が湧きあがって来て、仕合せです。

それにしてもこの悪夢を一刻も早く忘れるために下の3枚の写真を眺めています。上から順番に、昨年11月に行った伊豆の海です。山中湖から見た富士山の美しい姿です。そして昔情熱を注いでいたヨットの世界です。どれも眺めていると確定申告の悪夢を忘れます。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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