後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

gooブログへ自動転送にしてしまってご免なさい!

2014年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム
gooブログへ自動転送にしてしまってご免なさい!

手違いで今までの「OCNブログ人」ブログを早々とgooブログへ自動転送にしてしまってご免なさい!
「ブログ人」ブログと違った写真と文章の配置で困惑されたと存じます。

2、3日後に元に戻るように手配しました。

しかし、OCNの方は11月30日で営業停止になりますので、11月25日以降はこちらのgooブログへ自動転送にいたします。

従来どうりお付き合いのほどを謹んでお願い申しあげます。

たかがブログといえども私自身も少しガッカリしています。大げさに言えば無常感をかんじています。

それはそれとして、皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘

世界遺産の最も古い岩塩鉱山の写真です

2014年10月23日 | 写真
ポーランドの岩塩の採掘坑は1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。最初に登録された12件のうちのひとつです。
創業は1044年で、クラクフ首都圏内の都市ヴィエリチカで稼働していましたが、コストの問題と坑内で洪水が起きる危険性があることから1996年に商業採掘は中止されました。
坑道は3キロ以上にわたってカトリック信者だった坑夫たちの深い信仰から彫った数多くの作品が陳列されていて観光名所になっています。毎年110万人もの観光客が訪れているのです。
訪問者にはコペルニクスやゲーテやヨハネ・パウロ2世やビル・クリントンなどの著名人がいるそうです。
一番目の写真は最後の晩餐を岩塩で彫り出した作品です。
二番目の写真は岩塩を掘って作った礼拝堂です。
この様にヨーロッパでは昔から岩塩の採掘が続き、海水からの食塩より多量に作られていました。



写真と下の参考資料の出典は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%AB%E5%B2%A9%E5%A1%A9%E5%9D%91 です。
====参考飼料========================
ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑とは:
1044年の創業(ポーランド王国のクラクフへの遷都は1038年)。「キンガ妃の指輪事件」がきっかけとなり国営企業となったのは1250年。廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古で、同時に世界最古の製塩企業でもある。深さは地下 327 m 、全長は 300 km 以上に及ぶ(廃坑になっているものも含めると世界最古の岩塩坑は同じくポーランド共和国マウォポルスカ県にあるボフニャ岩塩坑。また現在操業中の岩塩坑でポーランド最大規模のものはヴィエルコポルスカ県クウォダヴァ町にあるクウォダヴァ岩塩坑)。
特筆すべきは、観光客向けの 3.5 km の坑道で、歴史上や神話上の様々なモチーフを象った彫像が並んでいる。その全ては、坑夫たちが信仰のために岩塩を彫り上げたものである。さらには屈曲した部屋や礼拝堂が岩塩で形成され、岩塩採掘史の展示までがなされている。さながらそこは岩塩製の地下大聖堂のごとき景観を呈しているのである。
この岩塩坑には年間110万人もの観光客が訪れる。長い歴史においてこの岩塩坑を訪れた有名人には、ニコラウス・コペルニクス、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、アレクサンダー・フォン・フンボルト、ドミトリ・メンデレーエフ、イグナツィ・パデレフスキ、ロバート・ベーデン=パウエル、カロル・ボイティワ(後のヨハネ・パウロ2世)、ビル・クリントンなどがいる。
第二次世界大戦中には、この岩塩坑を占領したドイツ軍がその一部を軍需物資の製造拠点として使用した。

今日も雨で暗い日なので気分が良くなる写真をお送りします

2014年10月23日 | 写真
今朝の「塩と砂糖(4)藻塩、山塩から世界の塩へ視野を広げよう」と題する記事の中に出て来る「塩湖」の風景です。この湖は有名なウニ湖です。
三枚の写真の出典は、http://sekaishinbun.net/2013/12/28/uyunisaltlake-2014/ です。





塩と砂糖(4)藻塩、山塩から世界の塩へ視野を広げよう

2014年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム
この「塩と砂糖」と題する連載では縄文時代の塩の作り方や萬葉集に出てくる藻塩の作り方を説明しました。そして塩を含んだ温泉からとった山塩についても紹介しました。
ここで話題を砂糖に変えたいところですが、その前に視野を一挙に広げて世界の塩の生産と、その工業的な利用の状況を概観してみましょう。
塩は世界で毎年2億8千万トン位生産されています。おもに岩塩や塩湖の塩ですが、海水から塩田で生産される量もかなりあります。
この年間3億トンに近い多量の塩の大半はいろいろな製造工業の副原料として石鹸、化学繊維、紙、パルプ、化学薬品、食品工業、など幅広く使用されています。
塩から電気分解により苛性ソーダを作り、その苛性ソーダを多量に使っているのです。この工業分野をソーダ工業と言います。
塩すなわちNaClから苛性ソーダを作るには電気分解を利用して参考資料で示したような化学反応で作ります。
さてそれでは日本は毎年どれだけの塩を外国から輸入しているのでしょうか。
下の図には輸入量と使用目的が示したあります。

(図面の出典は、http://www.jti.co.jp/Culture/museum/exhibition/2008/0807jul/04_01.html です。)
日本で毎年使用する塩は約930トンで、そのうち調味料の食塩として使用される量はたったの3%、29万トンだけです。その他の食品加工業で使われる塩の量を合わせても15%、121万トンにしかなりません。
そして塩の85%は外国から輸入しているのです。
以上のような事情をまとめると日本の食生活に使用されている食塩は主に外国産の岩塩を精製したものであると言っても大きな間違いがありません。
スーパーで売っている安価な塩は工業的に精製した製品なので安心して使用出来ます。塩の味が違うのは粒子の大きさの違いです。藻塩や山塩には海藻の味やミネラルの味がほんのりついていて文字通り味わいが深いのです。
参考資料には世界の塩の生産方法と国別生産量が掲載されています。お暇の折にゆっくりご覧下さい。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料==================
(1)塩から電気分解によって苛性ソーダを作る化学反応:

(反応) NaCl + H2O → NaOH + 1/2H2 + 1/2Cl2
           苛性ソーダ  水素 塩素

(2)世界の塩の生産方法と国別生産量:
世界には、様々な塩資源がありますが、どれもみな海水が形を変えたものであり、もとをたどれば全て海水です。資源別に塩の製法を詳しく見ていきましょう。
出典は、http://www.shiojigyo.com/a040encyclopedia/encyclopedia2/encyclopedia2_5/ です。
海水:
雨が少なく乾燥した地域では、海水を塩田に引き込み、太陽熱と風で水分を蒸発させ塩の結晶を得る天日製塩の方法がとられています。
日本では、多雨多湿の気候から天日製塩は難しく、古来から海水を一旦濃縮し、それを煮つめるという2段階方式で塩をつくってきました。
この海水を濃縮する方法が、塩浜(揚浜式塩田、入浜式塩田、流下式塩田)やイオン膜であり、最近はタワー式やネット式などいろいろな方法で行っている商品も見受けられます。
岩塩:
大昔、海の一部が大陸の移動や地殻変動で陸地に閉じ込められ海水の湖となったものが干上がって塩分が結晶化し、その上に土砂が堆積してできたと考えられています。
形成時期は5億年から200万年前といわれ、世界にある岩塩の推定埋蔵量は、現在知られているだけでも数千億トンにもなり、岩塩由来の地下塩水(岩塩が地下水で溶かされて濃い塩水になったものを地下塩水(地下かん水)といいます。)も含めると、世界の塩の生産量の約3分の2が岩塩からつくられています。
このように地球上には多くの岩塩が埋蔵されていますが、日本国内には存在しません。
岩塩の採鉱法には「乾式採鉱法」と「溶解採鉱法」の2通りあります。
岩塩は鉱物などの異物を含んでいることがあるため、一旦水に溶かして異物を取り除いてから再び結晶化させる方法もとられています。
湖塩:
大昔、海だったところが地殻の変動で陸に封じこめられ、水分が蒸発して濃度が濃くなったのが塩湖(濃い塩水の湖)です。塩湖から採取した塩を湖塩といいます。塩湖で析出した塩を掘り出すほか、濃い塩水を使って、天日製塩と同じ方法で塩をつくる場合もあります。
主要国の主な製法と生産量の推移:http://www.shiojigyo.com/a080data/img/sekainosioseisan2011.pdf をクリックすると一覧表が出て来ます。是非、ご覧下さい。
2011年の上位5ケ国の塩の生産量は以下の通りです。
1位、中国、6400万トン (岩塩、海水、湖塩)
2位、アメリカ、4400万トン (岩塩、海水、湖塩)
3位、インド、2200万トン (海水と岩塩)
4位、ドイツ、1740万トン (岩塩)
5位、カナダ、1260万トン (岩塩)
・・・・・・
32位、日本、約100万トン (海水)

詳しく示すと以下のようになります。
順位 国名 主な塩資源 生産量(百万トン)
--------------------------------2007 2008 2009 2010 2011 年
1位 中国 岩塩、海水、湖塩 61.7 66.6 66.6 70.4 64.3
2位 アメリカ 岩塩、海水、湖塩 44.5 47.3 46.5 44.0 44.0
3位 インド 海水、岩塩 17.8 19.2 24.0 18.6 22.2
4位 ドイツ 岩塩 13.4 13.8 16.9 16.6 17.4
5位 カナダ 岩塩 11.9 14.4 14.7 10.5 12.6
6位 オーストラリア 海水 10.8 11.2 10.3 12.1 11.4
7位 チリ 岩塩 4.4 6.4 8.4 7.7 10.0
8位 メキシコ 海水 8.0 8.8 7.4 8.6 9.4
9位 ブラジル 海水、岩塩 7.0 6.7 5.9 7.0 7.0
10位 オランダ 岩塩 6.2 6.2 6.0 6.0 6.9
11位 イギリス 岩塩 5.6 5.6 6.2 6.7 6.7
12位 フランス 岩塩、海水 6.1 6.0 6.1 6.1 6.0
13位 ウクライナ 岩塩 5.5 4.4 5.4 4.9 5.9
14位 トルコ 海水、岩塩 2.9 3.0 4.3 4.6 4.6
15位 スペイン 岩塩、海水 4.1 4.3 4.2 4.5 4.5

32位 日本 海水 1.1 1.1 1.1 1.1 1.0

世界計 255.0  270.4  279.0  277.7  281.8 (百万トン)