後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

首相も「侵略」を明確に認めよー過去への反省と謝罪が欠かせぬ

2015年08月07日 | 日記・エッセイ・コラム
この表題は今朝の読売新聞の社説の題目です。私が書いたものではありません。
そしてその読売新聞の一面のトップには、「侵略」に「痛切な反省」-有識者懇談報告に明記という見出しが太文字で大きく印刷してあります。
その上、一面左側には、対アジア「侵略だった」-中曽根元首相が寄稿という見出しも大きく出ています。
今迄、読売新聞は安倍政権の応援団のような記事が多かったのです。私は吃驚してしまいました。
そして中のページでは有識者懇談報告の内容を詳細に解説してくれています。
これらの膨大な解説から以下の3点を明記したいと思います。
(1)有識者懇談会のの座長は西村泰三日本郵政社長です。そしてメンバーは机上の空論をもて遊ぶ左翼系の学者がおらず、常識人ばかりのようです。
(2)「侵略」と言う言葉の定義を下記のように明確にした上で日本のしたことは侵略だったと結論をしています。
定義:「歴史学者の間では、軍隊を送り込んで他国の領土や主権を侵害することを侵略と定義する」と明記しています。この定義は何も歴史学者でなくとも一般の常識です。
そして1931年の満州事変以後の日本の戦争行為をすべて侵略と言っています。
その上、30面には中曽根さんの寄稿を掲載していますが、その見出しは「まぎれもない侵略行為」と太字で出ています。
(3)そして10面には、「おわび、国益損なわない」とか「侵略は認めるべきだ」とか「戦争の反省世界に示して」などという大きな見出しが踊っています。
私個人は有識者懇談報告の内容に賛成です。内容は当たり前の常識です。
しかし、これらの記事を見て私は二つの感想を持ちました。
一つは、今迄安倍総理を支持してきた読売新聞が手のひらを返したような態度で安倍さんの苦境を作り出していることです。もう少し節度のある書きようがあるのはないでしょうか?
何時もながらマスコミの節操の無さに呆れるばかりです。
もう一つの感想は情報公開のこの民主国家に生きている幸せをしみじみ感じています。
有識者懇談報告は安倍さんへ対する報告書です。これが独裁国家なら、内容は一切秘密にします。安倍さんがどのように取捨選択するか一切秘密です。もし秘密を洩らせば粛清されます。
安倍さんが戦後70年談話を発表する前に公表したのですからこの日本では情報公開の原則が行き届いているのです。有難いです。しかし一方では戦後70年談話を発表する前に公表したことは安倍さんに対して失礼ではないかとも感じています。安倍さんの発表後に公開するのが礼儀ではないかと感じています。内容そのものは常識的で大騒ぎするほどのものではないと思います。
大騒ぎをした新聞の影響を静めるために今日の写真は昨日撮った宮ケ瀬湖の静かな風景写真をお送り致します。宮ケ瀬湖は神奈川県の丹沢山系の中腹にあり横浜や川崎の水源になっています。湖岸には広大な美しい公園があります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)