みなさまこんにちは。少しだけ政治的なことを書きたいと思います。しかし政治的な記事は読みたく無いという方々の為に、いろいろな花の写真をお送りいたします。写真だけでもお楽しみ下さい。薬草植物園で撮った花々です。その名前はこの記事の終りの部分にあります。
さて先日、下のような目立たない小さな記事がありました。
「韓国大統領:上海の改装式典に出席ー臨時政府旧庁舎」
毎日新聞 2015年09月04日 21時12分
【上海・大貫智子】中国の抗日戦争勝利記念行事出席のため訪中している韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は4日、日本の植民地時代に独立運動の拠点となった上海の「大韓民国臨時政府」旧庁舎改装オープン式典に出席した。韓国は、中国が韓国の独立運動を評価したことを歓迎しているが、日韓関係の改善を目指す朴大統領は式典での激しい対日批判は避けた。(以下省略)
また嫌がらせをしていると顔をしかめる人も多いと思います。
しかしこの小さなニュースこそ日韓関係史の中で重要なある出来事を明確に示しているのです。日韓関係を少しでも改善すべきとお考えの方は以下もお読みください。
話を簡略に書けば日本が朝鮮半島を併合したときそれに反対して独立運動が起きました。1919年の3月1日に起きたので三・一運動と呼ばれています。
そして上海に亡命した人々が大韓民国臨時政府を組織したのです。その代表に選ばれたのが李承晩でした。
しかし世界情勢は韓国にとって不利でした。第一次世界大戦で戦勝国になった日本を尊重し欧米各国はこの上海の臨時政府を承認しませんでした。
しかし時が流れ、第二次大戦が終了すると韓国は独立します。そしてこの臨時政府代表だった李承晩が初代大統領になったのです。当然ながら李承晩大統領は反日的な政策を次々と実行します。
そして出来上がった韓国の憲法の前文には独立運動の三・一運動が明記され現在の韓国は1919年に上海に出来た臨時政府の流れに従った国家であると高らかにうたい上げているのです。その憲法の前文の冒頭の部分を抜粋し以下に示します。
・・・ 悠久の歴史と伝統に輝く我が大韓国民は、三・一運動により建立された大韓民国臨時政府の法統及び、不義に抗拒した、・・・・
この憲法に忠実に従って槿恵大統領は北京から遠い上海まで行ったのです。
韓国の独立運動の拠点となった「大韓民国臨時政府」が使っていた旧庁舎を改装しオープン式典が行われたのです。
ある外国の大統領が何をしようが自由です。干渉しない方が良いのです。
しかしこの臨時政府の旧庁舎を改装する費用は全て中国政府が出したのです。
伊藤博文を暗殺したトマス安重根の記念室をハルピン駅に整備したのも中国政府が費用を出したのです。
これらの記念室や臨時政府庁舎の整備は本来韓国の費用でするべきであるのは当然です。
私の冒頭の記事の感想は朴槿恵大統領の外交は個人的な感情が強すぎるというものです。
韓国は一方でアメリカと軍事同盟を持っています。
アメリカはどのように考えているのでしょうか?朴槿恵大統領の上海訪問について黙して語らずです。日本政府も同様です。何故でしょうか? 日本政府は上海に臨時政府があったこと広く知られるの嫌なのかも知れません。
皆様は上海に1919年、韓国の臨時政府が出来、李承晩がその代表だったことはご存知でしたでしょうか?私は知りませんでした。
今更、日本人が朝鮮の併合を卑屈に謝る必要はありません。しかし上海に1919年から韓国の臨時政府が存在し、現在の韓国政府はその臨時政府の延長にあると憲法の前文に明記してあることだけは知っておく方が良いのではないでしょうか?
そんなことをあれこれ考えさせる出来事でした。
添付した花の写真は一昨日、東京都立薬用植物園で撮った写真です。
一番目の写真は根が漢方薬になるコウホンです。
二番目の写真は根や種が薬の原料になるイヌサフランです。
三番目の写真はサトイモ科のムサシアブミです。
四番目の写真はオオベンケイソウです。
五番目の写真はカラスウリの花です。
六番目の写真はツリガネニンジンの小さな花です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)