後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

朴韓国大統領の外交と苦悩

2015年09月04日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の北京での抗日戦勝利記念軍事パレードに朴韓国大統領がロシアのプーチン大統領と並んで出席しました。習主席の左にプーチン大統領が立ち、その左に朴韓国大統領が立って軍事パレードを見下ろしています。
この写真に多くの日本人は驚いたと思います。
本来アメリカと韓国は朝鮮動乱以来の強固な軍事同盟で結ばれていました。その韓国の大統領がアメリカが敵視し、欠席した中国の軍備誇示のパレード行事に出席したのです。
狭い考え方では朴韓国大統領はアメリカを裏切ったとも考えられます。しかし韓国の外交事情には複雑な事情があると思います。
それは好戦的な北朝鮮との問題です。最近、北朝鮮が中国とのパイプ役として重要だった幹部を処刑して以来、中国は北朝鮮を冷遇するようになりました。今回も北朝鮮の代表が出席しましたが末席をあてがわれました。今回のパレードを見下ろす席順を見ると中国は明らかに北朝鮮よりも韓国を重要視しているのです。朴韓国大統領はこの状態を北朝鮮の弱体化のいチャンスとして利用しようとしています。
もう一つの朴韓国大統領の目的は中国と組んで日本を牽制することにあります。日本の朝鮮併呑に対する完全な謝罪を求めているのです。
中国という虎の威を借りた狐が日本を脅している構図です。このように考えて笑い飛ばすのは簡単です。
しかし私は同じ漢字文化圏の東洋人としての根源的な考えが底流にあると思っています。
1980年代に何度も中国に行き数人の中国人と非常に親しくなりました。その結果判ったことは中国人の本当の敵は欧米人なのです。
日露戦争や真珠湾攻撃で欧米人を打ち破った日本人を尊敬しているのです。本気で大東亜共栄圏を信じ行動していた人を尊敬しているのです。しかし残念ながら大東亜共栄圏は薄い墨の字でした。はかない思想でした。
中国人や韓国人が日本を憎むのは彼らの日本人に対する敬意に全く気が付かないで、欧米人と強く軍事協定を結び中国に敵対しているからです。それは同じ漢字文化圏の東洋人に対する裏切り行為かも知れません。
朴韓国大統領の外交の苦悩はその辺に根差しているのかも知れません。
賢明なアメリカの政治家はその辺をよく理解している筈です。ですからこそオバマさんも政府の高官も感情的な反発をしていません。
アメリカに住んでみると日本人も中国人も韓国人も平等に差別されているように感じる時があります。ドイツでも同様でした。
このように中国人や韓国人にたいして好意的な書き方をすると、中国人や韓国人の悪口をコメントとして投稿して来る人がいます。
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今日の挿絵の写真はこの4月に東京都薬草園で撮った花の写真です。
順々に、ジキタリス、キショウブ、ウスベニアオイです。みな薬の原料や染料に使われてきた大切な植物です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)