後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

陽賜工房の恒例の秋のオープンガーデンのお知らせ

2015年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム
主催者の原田聖也さんからご案内状を頂きましたので皆様へもご案内いたします。

企画の内容は、山里の心地良いガーデンを開放して、参加者にゆっくり寛いで頂くというイベントです。参加自由、参加無料のイベントです。
毎年、春と秋に開催しています。

何方でもふるってご参加下さい。

開放日:9月21日(月)と21日(火)と22日(水)の三日間です。

時間:午前10時から午後4時ころまで。

場所:陽賜里(ひだまり)工房ガーデン:山梨県北杜市武川町山高3567-556

連絡先:生活庭園県研究家、原田聖也:携帯電話:090-4170-0370
E-mail: t-taraku@t-net.ne.jp

ご参考までに2011年の春のオープンガーデンに家内と共に参加した折に撮った写真を以下に示します。

上の写真の右端が原田聖也さんです。その隣が原田さんの母上です。その左が小生です。この写真は家内が撮りました。

上と下の写真は庭の様子です。庭の一番奥の高いところに別荘があります。



薬草の花々の写真・日本人は戦後まで薬草を普通に使っていた!

2015年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム
薬草植物園が好きです。昨日も行きました。裏の広い雑木林で夏の名残りのアブラゼミとミンミンゼミが鳴いています。涼しい秋風が林から吹いてきます。私は珍しい薬草の小さな花々を上手に撮ろうと中腰になったりしゃがんだりしながら時を過ごしました。
この植物園は東京都が運営していて広い畑に昔、人々が薬として使っていた薬草や現在も薬の原料になっている植物の畑や有毒植物のケシ・アサ試験区があります。その上外国の珍しい薬草まであります。とにかくよく見られるあちこちの公園の花園とは違います。
帰りの車のなかで何故こんなに薬草園が好きなのか考えてみました。
そしたら薬草は楽しかった幼児のころをつぎつぎと思い出させるのです。
戦前、戦後のころまでは日本中でいろいろな身近の薬草が日常的に使われていたのです。
私の家には農村出身の女中さんが2人いました。幼い私をとても可愛がり、病気や怪我をすると薬草で親切に手当をしてくれたのです。
お腹が痛いときはゲンノショウコやドクダミをからからに乾したものを煎じて飲むのです。
怪我をすると傷の上にオオバコの葉をあてがって包帯をしてくれます。冬に指が霜焼けになり膨れるとアオキの葉を火に焙ってから膨れた指を巻いてその上から包帯をしてくれました。
今、考えてみると薬草の効き目は少しだけでした。しかし薬草を使って手当してくれる女中さんの優しさが良い思い出になっているのです。
薬草といえば庭に除虫菊やヨモギを植えていました。夏前に刈り取って乾しておくのです。当時は網戸が無かったので夏になると蚊が猛然と襲って来ます。そこで廊下に火鉢を出して乾いた除虫菊やヨモギを燻すのです。蚊はその煙が嫌いで家の中に入って来ないのです。
そしてそれから20年位の年月が流れました。
その頃は私も結婚して小さな子供が二人いました。その新婚の家に富山の薬売りがやって来ました。そして富山の薬は昔から薬草を原料にしているから体に良いですとしきりに勧めます。
そして引き出しにいろいろな富山の薬の入った小さな箪笥を置いていったのです。
その薬屋さんは毎年一回訪ねて来て、小さな箪笥を開け、使った分だけの薬の代金を受け取ります。そして新しい薬を補充して帰って行きます。
子供はよく病気になるものです。夜中に病気になるとすぐ富山の置き薬を飲ませます。そして夜が明けてから近所の小児科のお医者さんへ連れていったのです。このように薬草を使った富山の薬は大変役に立ちました。しかし経済の高度成長のころになると富山の薬売りも何時しか来なくなりました。そして家々で日常的に使っていた薬草も消えてしまったのです。
このように幼児の頃と新婚の頃の幸せだった頃のことを薬草園に来ると思い出すのです。
ですから小平市にある都立薬用植物園に何度も行くのかも知れません。
話はこれでお終いです。昨日撮って来た9枚の写真を示します。
ところでまだ薬草を使っている方がおられましたら、是非お知らせください。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

上の写真はキキョウ科のサワキキョウです。

上の写真はショウガ科のヘディキウム・コロナリウムです。

上の写真はシソ科のラベンダーセージです。

上の写真はアオイ科のトロロアオイです。

上の写真はマメ科のチョウマメです。

上の写真はナス科のヤエチョウセンアサガオです。

上と下の写真はアオイ科のリクチメンです。世界で一番栽培されている綿を取る植物です。



上の写真はフウチョウソウ科のクレオメです
===参考資料======================
東京都立薬用植物園の薬草の栽培地の配置図
1、温室
2 漢方薬原料植物区

3 水生植物区

4 有用樹木区

5 民間薬原料植物区

6 ケシ・アサ試験区

7 製薬原料植物区

8 ふれあいガーデン

9 染料・香料植物区

10 外国植物区

11 有毒植物区

12 ロックガーデン

13 林地

14 栽培試験区