後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

日本の里の秋・・・黄色い稲田、ススキ、そしてコスモスの花

2015年09月28日 | 写真
日本人の心の中の秋の原風景を求めてあちこち行きました。
私の秋の原風景は黄色い稲田、ススキ、そしてコスモスの花です。
昨日、北杜市の甲斐駒山麓でそんな風景に出会いました。
皆様の秋の原風景はどのようなものでしょうか。
昨日、撮った写真をお送り致します。













アメリカで弱い人々の心の痛みに寄り添うフランシスコ法王の人気

2015年09月28日 | 日記・エッセイ・コラム
ここ数日、アメリカ合衆国のマスコミは訪問中のローマ法王のニュースで溢れているそうです。
この9月上旬の世論調査ではアメリカ人のフランススコさんへの支持率は実に70%でした。
ニューヨーク・タイムズなどの同時期の世論調査では45%が法王を支持し、「カトリック教会にとどまらない社会全体の指導者で、人道主義の伝道師」と考えられているのです。
いろいろな主義や主張のあるアメリカで、これだけの支持者があることは熱狂的な人気を示していると言っても過言ではありません。
フランシスコ法王の人気の原因は唯一つです。
常に弱者の心の痛みに徹底的に寄り添っているからです。貧しい人々、虐げられている労働者、移民で苦しい生活を送っている人々に積極的に会い、慰め、その生活が少しでも良くなるように祈るのです。
ローマ法王はよく外国を訪問しますが、政治権力者よりも虐げられている人々と直接会うことを大切にしているのです。このような態度がアメリカ人の胸を熱くしたのです。
そんなニュースを3つ以下に示します。
(1)ニューヨークのハーレム地区で移民の子供たちと会う
教皇フランシスコは、9月25日、訪問先の米国・ニューヨークで、移民の子どもたちと交流された。(http://ja.radiovaticana.va/news/2015/09/26/)
この日、国連本部、同時多発テロ事件跡地への訪問に続き、教皇はカトリック系の学校へと向かわれた。
マンハッタン北部、ハーレム地区にあるこの学校では、移民の子どもたちを中心とした、5歳から14歳までの生徒、およそ280人が学んでいる。
教皇は校舎の内外で子どもたちのにぎやかな歓迎を受けられた。
教室に入られた教皇は、小学生の授業を「参観」。子どもたちにさかんに質問したり、言葉を交わされていた。下の写真がその様子です。

続いて、教皇は体育館で生徒や、保護者、教員たちとの集いを持たれた。
教皇は挨拶で、様々な国を出身とする子どもたちを受け入れるこの学校の方針を素晴らしいものとして称賛された。
新しい場所で、新しい家を見つけ、近所の人々や友だちとの関係を築き、新しい言語、文化、気候に慣れていくことは簡単ではないと、教皇は移民の家族とその子どもたちの生活順応の大変さに思いを寄せられた。
しかし、「新しい友だちに出会うことはとても重要です」と教皇は述べ、彼らに扉を開き、優しさと友情、理解を見せ、彼らが孤独を感じないように助けてくれる人々との出会いを大切にするようにと話された。
「子どもも大人も、よりよい世界を目指して、夢を見る権利がある」と強調された教皇は、「夢のあるところには、喜びがあります。喜びのあるところには、いつもイエスがいます。なぜなら、イエスは喜びであり、イエスは皆さんの喜びが毎日続くようにと助けてくれるからです」と、教皇は生徒や両親たちを励まされた。
教皇は子どもたちと別れる前に「宿題」を出したいと述べ、「わたし(教皇)が多くの人とイエスの喜びを分かち合えるように、そして皆さんが人に見守られ、助けられた時の喜びを、他の多くの人たちも味わうことができるように祈ってください」と願われた。
(2)フランススコ法王へ日雇い労働者が椅子を作り、手渡す
「教皇、25日にニューヨークで特別ミサ 日雇い労働者らが椅子制作」
2015年9月23日19時16分 記者 : 木下優紀
米国を司牧訪問中のローマ教皇フランシスコは25日夜、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで2万人が参加する特別ミサを導く予定だ。このミサで教皇が腰を掛ける椅子は、日雇い労働者のグループが制作した。ニューヨーク大司教のティモシー・ドラン枢機卿が今月初め、この白い背もたれのある茶色の木製の椅子を公開している。
下の写真は労働者に囲まれている法王の嬉しそうな様子を示しています。
http://www.christiantoday.co.jp/articles/17108/20150923/pope-us-visit-chair-day-laborers.htm

このシンプルな椅子は、日雇い労働者の手によって作られ、フロリダ州に拠点を置く米国のサレジオ会のブラザー、サルバトール・サンマルコ氏が制作を指揮したという。
ドラン枢機卿による発表に先立って、ニューヨーク大司教区はプレスリリースで、「教皇フランシスコの、労働者、移民、社会のはざまにある人々への同情に沿うために、ドラン枢機卿は、教皇が使う道具の制作を依頼しました」と発表していた。日雇い労働者の若者たちは、25日のミサで教皇が使う祭壇と聖書台を制作した。
今作られた椅子は、アルゼンチンのイエズス会の枢機卿であった教皇が、2013年の就任時から一貫して使用している、それまでの華麗な装飾を無くし、シンプルな椅子に似ているという。
ニューヨーク滞在中、教皇は米同時多発テロ(9・11)の犠牲者の家族と会見し、テロの標的となった世界貿易センタービルの跡地であるグラウンド・ゼロを訪れ、9・11記念博物館で行われる多宗教による儀式を執り行う。また、聖パトリック大聖堂での夕刻の祈り、国連総会での演説、スパニッシュ・ハーレムにあるカトリック系学校への訪問、セントラル・パークでの行進などを予定している。ニューヨーク以外にも、首都ワシントンとフィラデルフィアを訪問。バラク・オバマ米大統領とも会見し、ホワイトハウスでの式典にも参加する。
教皇フランシスコは、米国を訪問する4人目の教皇。米国カトリック司教協議会によれば、この訪問は「教皇として10回目の司牧訪問」だという。教皇フランシスコの米国訪問は、現地時間22日から27日まで。訪問についての詳細は、同協議会の専用ページ(英語)で知ることができる。
(3)フランシスコ法王のロックアルバムがリリースへ
http://news.livedoor.com/article/detail/10634794/
2015年9月26日 12時54分 AFPBB News

上の写真は、米ニューヨークのセントラルパークを専用車で移動するフランシスコ法王(2015年9月25日撮影)。AFP=時事/AFPBB News
【AFP=時事】訪米中のローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(78)のアルバムが近々発売されることが明らかになった。法王は、宗教指導者らの間でロックスターと呼ばれていたが、本物のロックスターになる日も近い。
 11月27日にリリース予定のアルバムのタイトルは「Wake Up!(目を覚ませ)」で、法王は「リードボーカル」を務める。
 アルバムには、アルゼンチン生まれのフランシスコ法王の祈りの言葉や発言が盛り込まれ、新たに作られた曲が収められている。
 米誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)は、フランシスコ法王が韓国を訪問した際に英語で行った演説をアレンジした「Wake Up! Go! Go! Forward!」と題されたシングルを初公開した。
 同法王の声と群衆の拍手に、1970年代のロックをほうふつとさせるロックギターやキーボード、トランペットも加わる。
「寝ている者は誰も歌ったり、踊ったり、喜んだりすることはできない」とフランシスコ法王は曲の中で語っている。
 アルバムのプロデューサーかつアーティストであるドン・ジュリオ・ネローニ氏は、同誌に対し、フランシスコ法王の言葉と現代音楽はよく合うと語った。
 フランシスコ法王は近代において、欧州以外で生まれた初めての法王。保守的な性的モラルよりも社会の公正さを強調する同法王は、12億人のカトリック教徒以外からも幅広い支持者を獲得している。
ロック調のものは伝統的ではないが、歴代の法王もこれまでに演説や聖歌、礼拝の歌などを組み合わせたアルバムをリリースしている。
============================
さて日本のマスコミは外国ニュースをあまり取り上げません。オバマ大統領と習近平主席との会談のニュースは大きく報道されましたが、先週、アメリカで熱狂的な歓迎を受けたフランシスコ法王の野外ミサや貧者との会見の写真は報道されていません。
アメリカは日本にとって重要だと人はよく言います。しかしアメリカ人の考え方を深く理解しようとしません。そんなことを感じさせる最近のマスコミの報道です。
外国のことはどうでも良い。日米安保体制さえあれば平穏だ。こういう考え方なのかも知れません。それも良いと思います。
しかし外国との相互理解の重要性は何時の時代でも大切なものだと信じています。それこそが戦争防止につながるからです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)