後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

2週間ぶりに青空になりました!

2015年09月02日 | 写真
本当に秋の長雨が2週間も続きました。しかしついに晴天になりました!
あまり嬉しいので窓から見える青空の写真を撮りました。ついでに昨日咲き出したジンジャーの花の写真も一枚とりました。これが咲くと秋が始まります。
皆様のところでは青空が見えますでしょうか。





過ぎ行く夏の花々との惜別・・・空不異色

2015年09月02日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は9月の2日です。あの暑かった夏も過ぎ去り秋雨が降り続いています。
この夏には甲斐駒岳の山麓に咲く夏の花の写真を撮りました。そして森の中の小屋の冷たい小川に浸かって遊んで来ました。
あの美しく咲いていた花々はとうに散ってしまったことでしょう。
夏の日の花々を思い出しています。目を上げて甲斐駒岳を仰ぎ、はるか北に雲をたなびかせた八ヶ岳を眺めた日のことを思い出しています。そしてあの花々との別れを惜しんでいます。少し大げさに言えば惜別の情が胸に溢れます。それは年老いた人のみに湧く情感かも知れません。来年まで健康で、またあの花々に会えるということが約束されていないのですから。
表題にある空不異色 という言葉は般若心経のなかの言葉です。色不異空 という言葉に続き対句のようになっています。意味は、「形あるものは実体がないことと同じことであり、実体がないからこそ一時的な形あるものとして存在するものである」という意味です。
この説明文の中の「形あるもの」を「夏の花々」と置き換えてみます。そうすると夏の花々が消えて行くのも自然なことで、私が悲しむことも意味がない、悲しまないで下さいということになります。
そういわれても夏が過ぎて秋が来るとそこはかとなく淋しいものです。
この夏は家内が小屋の前に流れる小川にジャブジャブ浸かって遊んでいました。冷たい水で気持ちが良いから私も入れと言います。しかたなく裸足になって流れに入ると、涼しさが足から上がってきて体中が涼しくなります。その頭上を大きなトンボのオニヤンマが小川に沿って行ったり来たりしています。周囲の松林からマツゼミの声が響いています。小川の底の砂地がチクチクと足裏を刺しているようで少し痛いのです。
夏が過ぎてしまうと、そんなつまらないことまで貴重な思い出になります。
しかしそれも色不異空、空不異色 なのです。不思議な気がします。
それはそれとして夏の花々の写真を4枚と続いて雲に覆われた八ヶ岳の写真、そして最後に小屋の屋根の上から撮った小川の写真を示します。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)