後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

アメリカの自由と平等にはキリスト教が少し関係している

2016年08月24日 | 日記・エッセイ・コラム
アメリカには転職の自由、残業をしない自由、上役に意見を堂々と述べる自由、転勤を断る自由、結婚の相手を自分で選ぶ自由、離婚の自由、それに銃を持つ自由などなどがあります。
そして、黒人差別があるにも関わらず、彼等はよく「人間は皆平等だ」と言います。何故、このような文化を持っているのでしょうか?
今日はその理由の一つとしての、彼等とキリスト教の関係を見てみましょう。

アメリカで平等とか自由という言葉を使う時、多くの人々は神を連想しているようです。
そして平等とか自由は神から与えられた基本的な人権だと感じます。何せアメリカでは95%の人がキリスト教の言う神の存在を信じているのです。
このような文化がある一方で、 アメリカは戦争をよくします。貧富の差も大きい社会です。相変わらず黒人差別があります。
それはアメリカ文化の大きな欠陥に違いありません。

以下に示した1番目の写真は 「世界55ケ国の神を信じる人の数の2000年の統計調査結果」を図面で示したのもです。

この写真の出典は、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9520.html です。

この統計調査は、世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し実施した調査結果です。調査には、共通の調査票で各国国民の意識を調べ相互に比較する「世界価値観調査」も含まれています。調査は1981年から始まり、1990年からは5年ごとに行われています。各国毎に全国の18歳以上の男女1,000サンプル程度の回収を基本とした個人単位の意識調査です。
その調査結果から、ここでは、神の存在、死後の世界に対する各国国民の見方を図に示してあります。
この図の詳しい説明は、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9520.html に御座います。

神の存在と死後の世界を比べると、神の存在の方が一般的に信じられていあす。
神の存在は24カ国で90%以上の人が信じており、50%未満の人しか信じていない国は5カ国に過ぎないのに対して、死後の世界は、90%以上の人が信じている国は4カ国しかなく、50%未満の人しか信じていない国は25カ国もある。
 エジプト人は、神の存在、死後の世界ともに、100%の人が信じている。ヨルダン、インドネシア、フィリピンといった諸国も、エジプトと同様の見方を示している。逆に、ベトナムは、神の存在も死後の世界も信じていない者が多い点で目立っている。これは上座仏教の影響なのかも知れないと思います。
日本は、ベトナム、チェコと並んで、神の存在を信じない人の多い国ですが、死後の世界については、信じない人が多いのです。その比率は、ドイツ、デンマークと同程度であり、それほど目立っているわけではないようです。

このような調査結果を見るとアメリカの自由や平等に対する考え方にキリスト教の教えが影響しているのではないかと考えられます。
キリスト教では神の前では人間は皆平等だと強く教えています。この世では不平等でも神は平等に愛してくれると言います。
同じ様に人間の自由は神が与えたという理解が根底にあってアメリカのいろいろな自由があるのかもしれません。
これは私が感じていることなので間違っているかも知れません。


今日の挿絵代わりの写真は6月に神代植物公園で撮ったダリアの花とベコニアの花の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)