後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

日本会議を支援している安倍政権の本質と今後の政策

2016年08月23日 | 日記・エッセイ・コラム
安倍総理と自民党の大部分の国会議員は日本会議国会議員懇談会に所属していて、日本の右派的団体の日本会議を支援しています。
ですから安倍政権の本質と、今後の政策は日本会議の活動方針を見れは明快に分かります。

しかし何故か日本のマスコミは「日本会議」について報道をほとんどしません。触らぬ神に、祟りなしと考えているのでしょうか。
そこで今日は、この日本会議の活動方針をご説明したいと思います。

その前に、まず日本会議国会議員懇談会を説明させて下さい。
この懇談会は日本会議の活動を支援する超党派の議員によって構成される議員連盟です。1997年に設立されました。
2014年の時点での参加国会議員数は289名でした。2015年9月時点では、281名の国会議員が参加しており、そのうち256人が自民党員なのです。自民党以外にも民進党の一部の右派系議員も加盟しています。

そして驚いたことに15人もの日本会議国会議員懇談会会員が第二次安倍内閣への入閣しているのです。
しかも、この懇談会の運営担当者は以下のように安倍政権と一体になっているのです。

特別顧問、安倍晋三、麻生太郎

会長、平沼赳夫、会長代行、 額賀福志郎

副会長、
石破茂
小池百合子
菅義偉
中谷元、など

以上のように安倍政権は右翼団体、日本会議の活動を支援するために政策を決めているのです。ですから日本会議の将来の活動方針を見れば安倍政権の本質と、今後の政策の内容が理解できる寸法になっているのです。

それでは右翼団体、日本会議とはどのような団体なのでしょうか?
日本会議は、1997年に設立された日本の民間団体です。2016年現在、会員は約38000名、全国都道府県に本部があり、その傘下には241の市町村支部があります。
そして上で説明した日本会議国会議員懇談会と、地方の日本会議地方議員連盟は、日本会議の中の関連団体なのです。

その詳細を、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BC%9A%E8%AD%B0 に従って説明いたします。

この団体の活動目的は、"美しい日本の再建と誇りある国づくり"です。その実現のための政策提言と国民運動を行うのがこの団体の目的なのです。

主な活動には以下のものがあります。

1、男系による皇位の安定的継承を目的とした皇室典範改正
2、「押し付け憲法論」に立った憲法改正要綱の作成
3、学校教科書に於ける「自虐的」「反国家」とみなした記述の是正
4、自衛隊法の改正等による「有事法制」の整備
5、内閣総理大臣の靖国神社公式参拝実現
6、男女平等への反対運動
7、「人権機関設置法」反対

組織は都道府県を9区域にまとめ、県毎に県本部を置き、さらにその下に支部が置かれていまます。月刊機関誌「日本の息吹」を発行しています。
会員種類は、支援会員(月刊誌購読のみ)、正会員(年会費1万円)、維持会員(年会費3万円)、篤志会員(年会費10万円)、議員会員(年会費1万円)、女性会員(年会費5000円)などです。

主な役員は以下の通りです。
会長
塚本幸一(ワコール会長、初代 1997年 - 1998年)
稲葉興作(石川島播磨重工業会長、第2代 1998年 - 2001年)
三好達(元最高裁判所長官、第3代 2001年 - 2015年)
田久保忠衛(外交評論家、杏林大学名誉教授、第4代 2015年 - )

副会長
安西愛子(声楽家、元参議院議員、日本福祉党顧問)
小田村四郎(明成社社長、拓殖大学元総長)
小堀桂一郎(東京大学名誉教授)
田中恆清(神社本庁総長、石清水八幡宮宮司、国民の会代表発起人)

顧問
石井公一郎(ブリヂストンサイクル元会長、明成社初代社長)
北白川道久(神社本庁統理)
鷹司尚武(伊勢神宮大宮司)
服部貞弘(岩津天満宮名誉宮司、神道政治連盟常任顧問)
渡邊惠進(第255世天台座主)

以上のようにこの団体の始めは神道関係者や天台宗などの仏教関係者や生長の家などの右派が作ったものです。
それに実業界の幹部の愛国者が加わり、安倍政権になってから安倍総理を始め閣僚や多数の自民党議員が支持することに決め、加盟したのです。
日本会議は安倍政権と直接組んだことで一躍、注目をあびるようになったと考えられます。

先の参議院選挙でも自民党が大勝したのです。このことは国民の大多数は日本会議の活動を支援することを意味します。

皆様は本当に以下の方針迄まで賛成なのでしょうか?
・・・
5、内閣総理大臣の靖国神社公式参拝実現
6、男女平等への反対運動
7、「人権機関設置法」反対

賛成なら、それはそれで多数決が重要な民主主義では、上の5、6、7は安倍政権によって法制化がなされるでしょう。
私は老人です。日本の将来は若者に任せるのが良いと思います。しかし、どのように考えても
5、6、7へ対しては深い危惧を感じています。
皆様のご意見をコメントとして頂けたら嬉しく思います。
今日の挿し絵代わりの写真は10日前に撮った甲斐駒岳の麓の小屋の付近で撮った何気ない風景写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)