後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

世界一過酷な自動車レース、パリ・ダカールラリー

2019年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム
昔から自動車レースと言えば同じエンジン容量で速さを競うものが多かったのです。
しかし実際に自動車を使う人にとっては故障しない何時までも使えるという耐久性が一番重要なことです。
幾ら早く走れても直ぐに故障する車は駄目です。新車に買え替えなく同じ車を5年、10年と使えることが非常に重要なのです。
私が現在乗っているニッサン・ノートは走行距離が6万キロ以上になっていますが、新品同様に力強く走り回っています。5年前に買って以来まったく故障しないのです。今まで約12台の車に乗ってきましたが、この小さいノートが一番走りと耐久性に優れています。
こういう車に乗っていると毎日が幸福感に包まれるのです。
ですから車で一番重要なことは耐久性ではないでしょうか。
その自動車の耐久性を競う世界一過酷な自動車レースはパリからアフリカのダカールへのラリーと言われています。
この自動車レースには二輪車の部門から乗用車部門、バギー車部門、トラック部門などがあります。
そして路面が良い舗装道路では競争しないでアフリカの悪路だけを選んだコースを何日も走るのです。
1日の走行距離はコースによって異なり300Kmから1000Kmもあるのです。
ある時、日野オートプラザ(http://www.hino.co.jp/autoplaza/access/index.html )に行った時、ダカールラリーのトラック部門に参加した車が展示してありました。
このトラックの展示を見た時からパリ・ダカールラリーに非常に強い興味を持つようになりました。

そこで今日はパリ・ダカールラリーに参加した日野自動車社のトラックをご紹介したいと思います。

1番目の写真は日野オートプラザに展示してあったトラックと同型のトラックがアフリカを疾走している場面です。2016年に参加したトラックで赤い鯉のぼりが目印の1号車です。
写真の出典はすべて、「ダカールラリー 取材同行の旅No.8、」
(https://gazoo.com/ilovecars/column_terada/160303.html )です。

2番目の写真はエンジン容量10リットル未満クラス優勝の2号車です。

3番目の写真は砂丘と空の白の見分けがつかないような幻想的なステージを走る1号車です。

4番目の写真は川渡りをする1号車です。

5番目の写真は2016年のパリ・ダカールラリーに参加した日野レンジャーのメンバーと2台のトラックです。このラリーでは何日もアフリカの原野に野営しながら走るので多人数の支援隊が必要なのです。
乱暴に酷使したトラックの整備技術者、食料調達や燃料を手配する人などが必要なのです。その上、このパリ・ダカールラリーの公用語がフランス語なので丈夫な体を持った通訳が必要なのです。

さてダカールラリーで人気が高いのが、トラック部門と言われています。巨体を揺らしながら大自然のなかを疾走する光景は乗用車部門やオートバイ部門とは違い非常にダイナミックな光景です。
トラック部門に、1991年から参戦している日野レンジャーは、2016年参戦で25回目となったそうです。
日野は10リットル未満クラスで優勝し7連覇を達成しました。そして全車完走と、高い技術と信頼性を示したのです。
パリ・ダカール・ラリーはアモリ・スポル・オルガニザシオン (A.S.O.) の主催により毎年1月にアフリカ大陸で行われる競技大会です。フランス人冒険家ティエリー・サビーヌの発案により1979年から開催されました。
元々はフランスのパリを出発点にしてアフリカのセネガルのダカールを終着点としています。
日本からは個人での参加、企業での参加、それぞれ様々なものがあります。企業は二輪部門、バギー部門でヤマハとホンダが健闘して来ました。そして乗用車部門とトラック部門では三菱、トヨタ、日野、日産、いすゞの各社が健闘してきた歴史があります。

しかし日本のマスコミはあまりパリ・ダカールラリーについては報道しません。
その理由は次のように考えられます。
(1)公用語がフランス語でありセネガルは昔フランスの植民地であったため、パリ・ダカール・ラリーは
フランスの国内行事と見なされ日本のマスコミがあまり報道しなかったようです。
(2)パリ・ダカール・ラリーのコースが毎年変更されるため。アフリカの事情を知らない日本人には理解されない。
(3)競技のルールが毎年変更され分かり難いのです。
(4)パリ・ダカール・ラリーの過去の日本勢は健闘むなしく全体的に結果は良くありません。やはりヨーロッパ勢が総合優勝しているのです。オリンピックで日本がメダルを取らなければ報道しない原則がパリ・ダカール・ラリーでも適用するのです。
要するに日本人には理解しにくい競技で、しかも日本が劣勢なのです。

これに比べると世界一のヨットレースのアメリカズ・カップのルールは実に単純明快です。
パリ・ダカール・ラリーのコースの決め方や競技ルールの詳細を知りたい方は、https://ja.wikipedia.org/wiki/ダカール・ラリー をご覧下さい。
そして今年のパリ・ダカール・ラリーについては、「ダカールラリー:2019年大会でトヨタが初の総合優勝。ハイラックス駆るアル-アティヤが通算3勝目」、https://www.as-web.jp/rally/445334 をご覧下さい。

今日は日本であまり報道されていないパリ・ダカールラリーのトラック部門の日野自動車社の努力の様子をご紹介いたしました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

仏教の「倶会一処」という考え方

2019年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、「フランスの魅力は芸術作品だけではない」と題する記事を掲載しました。
そして「パリ外国宣教会」のことを紹介しました。
日本のカトリック信仰は幕末から明治期に来日した「パリ外国宣教会」の神父達の影響を深く受けているのです。このような趣旨の記事でした。
この記事に対して趣味人倶楽部の「でいしゅうさん」から次のようなコメントを貰いました。
・・・多くの熱心な神父様たちが来日され、布教された事が良く分かります。
狂信的な人もいたでしょうが、神父様たちの大部分は真面目な庶民だったと思います。
キリスト様やマリヤ様に現世のご利益を願わなかったでしょうか?
怪我や病気にならない様にとか、故郷に残った家族の健康を祈ったと思います。人間はそのようなものだと思います。
キリスト教を信仰していないあなたの祖父母は地獄にいるのですか?
このように尋ねると家庭訪問の信者さんは答えに窮しています。・・・

このコメントは多くの日本人を代表した質問でもありますので私の答を以下に示します。
・・・でいしゅうさん、ご質問有難う御座います。私の答を次に書きます。
家庭訪問の信者さんとは違って私は答えに窮しません。
どんな宗教でも、それを信じて死ねば浄土や天国や極楽に行きます。
勿論そこには宗教の違いなどという狭量なものは一切無いのです。皆一緒に幸福になっているのです。
倶会一処なのです。でいしゅうさんの考えが狭いだけです。
ところで神父さんも勿論、現世のご利益を願います。しかし、それだけではないのです。神の栄光をもっと強く祈ります。それがキリスト教なのです。でいしゅうさんの考えはかたくな過ぎます。
全ての宗教の本物の信者は心が広いのです。
質問有難う御座いました。お元気で!・・・

さて倶会一処(くえいっしょ)とは仏教の浄土教の考え方です。
死んで極楽浄土に行くと全ての如来や菩薩たちと一処で出会うことができるのです。そして先に死んだ先祖達とも会えるのです。全ての貧しい人も金持ちも皆等しく一カ所で会えて幸せに暮らせるのです。

この倶会一処には他宗教を信じて死んだ人のことへは言及していません。
しかし倶会一処の考えを突き詰めて行けば全ての宗教にも普遍的に通用する考え方になります。
その境地には宗教の違いによる壁など自然に消えて無くなります。
これが私の信じていることなのです。

今日の挿し絵代わりの写真は今朝のカトリック小金井教会のミサの風景です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)