後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日の日記、冬の陽射す小川の流れる公園の写真を撮りに行く

2019年12月14日 | 日記
今日は快晴でした。でも最高気温が低く冬日でした。
午後から小川の流れる公園の写真を撮りに行って来ました。遥々シベリアから飛んで来た鴨が2羽泳いでいました。もう少しすると20羽位に増え賑やかになります。
散り残った紅葉が小川に写っています。静かな午後の公園でした。
場所は国立市の青柳緑地公園です。









ローマ法王の核兵器廃絶と核兵器配備の現実

2019年12月14日 | 日記
今年の終り頃に大きなニュースが二つありました。
フランシスコ法王の日本訪問とアフガンでの中村哲氏の殺害のニュースでした。
この2つのことについていろいろ調べたり考察を深めています。
今日はフランシスコ法王の核兵器廃絶の主張はどのような影響力を持っているか考察した結果を書きたいと思います。具体的な影響力を考えるとき重要なことは世界各国における核兵器配備の現実を知ることです。
それでは早速現在の世界の核兵器の配備を考えてみましょう。
今迄、核実験を公式に成功させた国は8カ国です。
そのうち核拡散防止条約(NPT)で核兵器保有の資格を国際的に認められた核保有国はアメリカ、ロシア(ソ連からの継承)、イギリス、フランス、中国の5か国です。
それ以外(NPT非批准国)の核保有国はインド、パキスタン、北朝鮮の3カ国です。
他に核保有が確実視されている国にはイスラエルがあります。

NPTは1970年3月に発効しましたが、この条約は「特定の国家のみに核保有の特権を与える差別条約である」として加盟しなかった国もあるのです。すなはちインド、パキスタンおよび北朝鮮です。
そしてイスラエルもNPT非加盟国であり、国際社会から核兵器を保有しているとみなされていますが、公式には核保有を肯定も否定もしない政策を取っているのです。

この様に核兵器を保有している国はイスラエルを加えても9つしか無いのです。
しかしアメリカは6450発の核弾頭を保有しそのうち1600発は実戦配備しているのです。
ロシアは6490発の核弾頭を保有しそのうち1600発は実戦配備しているのです。
それだけではありません。
アメリカの核弾頭は北大西洋条約機構(NATO)の核共有協定に基づいて ドイツ、 イタリア、 オランダ、 ベルギーの4カ国に核兵器を備蓄・配備しているのです。
当然イギリス、フランスは自前の核兵器を実戦配備しています。
日本には横須賀を母港としているアメリカの原子力空母が核兵器を搭載していると言われています。
一方ロシア側では、昔のソビエト連邦の一部であった ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンは核兵器多数をソ連から受け継いだが現在はロシアへ移管しています。
詳しくは、https://ja.wikipedia.org/wiki/核保有国の一覧 をご覧下さい。

以上を要約すると核弾頭などの核兵器が配備している国はアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルの9カ国です。
この他にアメリカの核弾頭は ドイツ、 イタリア、 オランダ、 ベルギーの4カ国に配備しているのです。

さてフランシスコ法王は核兵器の使用は勿論、その保有も廃絶すべきと主張しているのです。
具体的にどのような影響力が出るのでしょうか?

(1)核兵器配備の管理、使用を考えている各国の核兵器担当の将校、兵への影響
現在世界の各地に実戦配備している数千発の核弾頭を直地ちに廃絶する訳にはいきません。
しかし世界には13億人のカトリック信者がいます。
当然各国の核兵器担当の将校、兵の中にも多数のカトリック信者がいます。
カトリック信者へのローマ法王の影響は絶大です。彼等は核弾頭を廃絶することは出来ませんがその使用は絶対にしません。
私はカトリック信者なのでこの事は確信しています。

(2)宗教抜きで核兵器廃絶運動をしている人々との協力による核兵器廃絶の実現
これには長い期間かかるでしょう。
しかし世界各国が現在より一層経済交流が進み国際間の相互依存体制が進むと大きな戦争なんか出来なくなります。
大きな戦争とは核兵器を使用した戦争です。そんな戦争を防ぐためには核兵器廃絶運動が世界的な規模で進むでしょう。
国連の現在の「核兵器禁止条約」も追い風になります。
何十年もかかるかも知れませんが、この地球上からは核兵器は無くなるのです。
このようにローマ法王の核兵器廃絶の主張は長期間にわたって影響力を持ち続けるのです。

今日はローマ法王の核兵器廃絶の主張は核兵器配備の現実にどのような影響か出るか書いてみました。皆様からのご意見を歓迎いたします。

今日の挿し絵代わりの写真は信州の白樺湖と車山と蓼科山の写真です。昨年の12月に撮った写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)