世の中にはお互いに矛盾していることが併存しているものです。そられが実社会というものです。
最近フランシスコ法王が日本を訪問し核兵器廃絶の主張を何度もしました。長崎で、広島で、東京で。
カトリック教会は常日頃世界の真の平和を祈っています。真の平和とはイエズスが人々に与えた永遠の平和です。これを「主の平和」と言います。
フランシスコ法王の日本を訪問で私は日本国憲法第9条を思い出しました。
その第9条です。
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
日本はこの9条があるにもかかわらず、戦争と、武力による威嚇のために陸海空軍の軍備をえいえいと増強して来たのです。
自衛隊の装備の写真をご覧下さい。
はじめの3枚は陸上自衛隊の写真で続いて海上自衛隊と航空自衛隊の写真が1枚ずつ続きます。

これらの写真は、日本に陸海空軍の戦力が実在していることを証明しています。その上日本が有する軍事力は世界で8位とも言われています。
自衛隊の戦力と憲法9条の矛盾は明々白々な矛盾です。
安倍首相はこの平和憲法を改正して日本の軍備を一層増強しようとしています。
しかし国民投票に問えば平和憲法の改正に過半数を得られない情勢です。この状況なので安倍首相は憲法改正に慎重にならざるを得ないのです。
それでは日本人の多くはこの矛盾をどのように考えているのでしょうか?
憲法9条は多くの日本人の祈りなのです。全人類が考えるべ理想です。憲法に祈りの内容や理想を書いていけないと誰が言ったのでしょうか!日本人はそのような憲法9条を誇りにしているのです。ですから現在憲法を変えるべきではないのです。
日本が有する軍事力と憲法9条の矛盾はあっても良いと思えるのです。
私はフランシスコ法王の核兵器廃絶と真の平和の祈りは憲法9条を支援していると理解しています。
日本は法治国家だから憲法と現実は絶対に一致すべきだという理屈は分かります。
しかし日本の憲法に全人類の理想を書いた条文が含まれていた方が良いと思っています。
国民投票はどのような結果になるでしょうか?今後の進展を興味深く見守っています。戦争の悲惨さを知らない若年、中年層の人々はどのように考えているのでしょうか
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)