日本を巻き込む戦争は中国が台湾へ武力侵攻です。それが起きれば当然アメリカ軍が参戦します。中国は日本にある米軍基地をミサイル攻撃をします。自衛隊は日本の本土防衛のため中国のミサイル基地を攻撃します。
中国軍は人海戦術で台湾に上陸します。国連による仲介で停戦に成功しなければ泥沼の戦争が続きます。日本も中国対(台湾、米国)の戦争に本格的に巻き込まれるのです。以上は誰でも考えられるシナリオです。
ここで問題になるのは何時中国が台湾侵攻に着手するかという問題です。
米軍は中国の台湾侵攻の可能性は6年以内と予測しているのです。防衛ジャーナリストの半田 滋氏が、PRESIDENT Online に最近、書いている記事の抜粋を示します。(https://president.jp/articles/-/45936?page=1#google_vignette )
・・・米国のインド太平洋軍司令官は、中国による台湾侵攻を「6年以内」と明言する。コトは遠い未来の話ではないようだ。
菅義偉首相とバイデン米大統領による初の日米首脳会談後の共同声明には《台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する》とあり、日米が連携して抑止する、つまり台湾有事の未然防止に努めると解釈できる。その一方で抑止が破られた場合、台湾海峡の《平和と安定》のために武力の行使も厭わないと読むこともできる。
この共同声明に対し、中国は「強烈な不満」を表明した。いまや米中の対立は、冷戦が始まったころの米国とソ連の関係を彷彿とさせる。
・・・日本は2021年度過去最大の防衛費5兆3422億円を計上したが、米軍は毎年80兆円もの国防費を使って最新の兵器を揃え、実戦に備えている。いざという場面で米軍の足手まといと思われがちな自衛隊だが、実は米軍との間で対中国を想定した共同訓練を繰り返している。・・・・
なぜ台湾有事は「6年以内」なのだろうか。注目の発言は3月9日、米国の上院軍事委員会であった。
インド太平洋軍のフィリップ・デービットソン司令官は「中国は21世紀の安全保障にとって最大の長期的な戦略的脅威だ」と指摘し、「台湾への脅威は今後、6年以内に明白になるだろう」と期限を区切って台湾有事の発生に言及した。
また、後任の司令官に就任するジョン・アキリーノ海軍大将は3月23日、やはり上院軍事委員会で、中国が台湾に侵攻する可能性がある時期について「大半の人が考えているよりもはるかに近いと思う」と語った。
中国を管轄区域内に持つ2人の司令官の見解は「台湾有事は迫る」で一致する。それには理由がある。
習近平国家主席は「武力の使用は放棄しない」と明言。
中国の習近平国家主席は2019年1月2日、将来の台湾統一に向けた方針についての演説で「武力の使用は放棄しない」と明言。2020年5月22日には李克強首相が全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、台湾との再統一に触れた政治活動報告から初めて「平和的」との文言を削除した。
台湾統一に武力行使も辞さないとする習近平氏の国家主席任期は、2018年の憲法改正で2期10年の制限が撤廃され、2期目の終わる2022年以降も国家主席の続投が可能となった。その場合、3期目の終わりは2027年となる。一方で、中国共産党総書記の任期が切れるのが2027年秋。これに2027年8月の人民解放軍の創建100年が重なる。
こうした背景と中国軍が米軍に対し優位に立つ期間も2027年までであり、これが「6年以内」の根拠とみられる。・・・・
以上の半田 滋氏が、PRESIDENT Online に最近、書いている記事のようにアメリカ軍と自衛隊の間で対中国を想定した共同訓練を繰り返しているのです。日本のマスコミはほとんど報道していないので国民はアメリカ軍と自衛隊の共同訓練のことを知りません。
日本は米中の軍事衝突を回避するため米中両国へ外交交渉を重ね努力して中国の台湾侵攻をさせないようにすべきではないでしょうか。
日本国民は中国の台湾侵攻の可能性をもっと真剣に考えるべきではないでしょうか。オリンピックも重要ですが戦争の可能性を常に真剣に考え戦争回避に努力するのも重要なことです。
今日は戦争の足音として、中国の台湾侵攻は6年以内というインド太平洋軍のデービットソン司令官の予測をご紹介しました。そしてアメリカ軍と自衛隊の間で対中国を想定した共同訓練を繰り返している事実を記しました。中国の台湾侵攻の可能性をもっと真剣に考えるべきではないでしょうか。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
挿絵代わりの写真は平和な台北市の夜景と繁華街と観光地の美麗な塔のある風景写真です。