現在日本で開催されているオリンピックの発祥の地は古代ギリシャのオリンピアという都市国家でした。その古代オリンピックが途絶えて1500年後の1892年。フランスのクーベルタン男爵が近代オリンピックを再開しました。そして1896年、第1回大会がギリシアのアテネで開催されたのです。 現在の日本でのオリンピックは実にクーベルタン男爵のおかげで開催されているのです。
1番目の写真はフランスのクーベルタン男爵です。
クーベルタン男爵は 1863年生まれ 1937年に没しました。彼はフランスの教育者で近代オリンピックの創立者です。
2番目の写真は今回の東京オリンピック開会式です。
3番目の写真は競泳女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依さんです。日本勢がこの種目で優勝するのは初めてです。
現在のオリンピックでは大橋悠依さん以外も、日本選手が多くの金、銀,銅メダルを取って活躍しています。その事は皆様ご承知のことと思い割愛します。
さてオリンピックの歴史について以下に簡略に整理しました。
古代オリンピックが始まったのは考古学的な研究によって紀元前9世紀ごろと言われています。古代オリンピックはギリシアを中心にしたヘレニズム文化圏の宗教行事でした。(https://www.joc.or.jp/sp/column/olympic/history/001.html )
全能の神ゼウスをはじめ多くの神々を崇めるための神域における体育や芸術の競技祭だったのです。考古学的な研究によって当時のオリンピア地方で行われていた「オリンピア祭典競技」のほかに、コリント地方の「イストミアン・ゲームズ」、ネメア地方の「ネメアン・ゲームズ」、デルフォイ地方の「ピシアン・ゲ ームズ」などが4大祭典競技として知られています。
最初のオリンピック種目と言えば1スタディオン(約191m)のコース を走る「競走」でした。オリンピアの聖地には、競走のための「スタディオン」が築かれていました。スタディオンは長さ約215m、幅約30mの広場でした。
紀元前776年の第1回大会から紀元前728年の第13回大会まで、古代オリンピックは競走1種目だけでした。
その後、古代オリンピックは種目の数を増やしより大きな祭典へと発展していきます。
その後加わった種目です。
紀元前724年の第14回大会から、ちょうど現在の400mに相当する中距離競走が種目に加わり、長距離競走も加わるました。そして幅跳び、円盤投げ、やり投げ、レスリングなども加わったのです。
その上、ボクシングも始まったのです。現在は行われていない戦車競走もありました。そして第33回大会(紀元前648年)からは競馬競走も行われたようです。第33回大会からは格闘技もオリンピック競技に加わりました。
現在のオリンピックでは多種の競技種目画ありますがその大部分の起源はギリシャの古代オリンピックで既に生まれていたのです。
4番目の写真は全知全能の神・ゼウスの神域オリンピアです。写真の出典は、https://wondertrip.jp/91247/ です。
オリンピアという町はギリシャの西側に大きく突き出たペロポネソス半島のこれまた西側にある山間にある、現在は1000人くらいの人口の静かな町です。ギリシャの首都アテネからはバスで約5時間かかるほどの距離です。この地域はエリスという都市国家が治めており、古来よりゼウスの神域としてあまり人が住んでいない場所でした。
5番目の写真はオリンピアにおける聖火の採火式です。この聖火を点灯するセレモニーは古代オリンピックでは行われておらず、近代オリンピックでナチス時代のベルリンオリンピックの際にナチスの宣伝の一環として始まったのが今に残っているのです。
6番目の写真はオリンピアの神域の真ん中にあるゼウス神殿です。写真の出典は、https://wondertrip.jp/91247/ です。近代オリンピックの聖火はこの神殿で凹面鏡を使って灯され、世界の開催地へ運ばれます。
7番目の写真は風光明媚な白い神殿と深い紺碧色のエーゲ海です。写真の出典は、https://wondertrip.jp/91247/ です。
紀元前には現在のギリシャにはアテネやスパルタに代表されるような1500もの都市国家が発展しており、統一されたギリシャという国はありませんでした。ギリシャの地形は山が多く互いの地域の行き来が難しいためそれぞれが独立して都市を作り互いにけん制し合っていました。
それでも彼らは自らのことを「ギリシャ人(ヘレネス)」だと名乗り同じ言葉を話し、同じ神々を信じ、同じ風習をもつ人たちでした。
紀元前146年、ギリシアはローマ帝国に支配されます。古代オリンピックはギリシア人だけでした。しかしローマが支配する地中海全域の国から競技者が参加するようになり次第に国際化して行ったにです。
しかし392年、ローマがキリスト教をローマ帝国の国教と定めたことでオリンピア信仰が否定されます。こうした事情で最後の393年の第293回オリンピック競技大祭で終焉したのです。古代オリンピックは数々の戦乱を乗り越え実に1169年間も続いたのです。
近代オリンピックはこの古代ギリシャのオリンピックの延長なのです。
クーベルタン男爵の偉大な功績を近代オリンピックの父として改めて賞賛すべきではないでしょうか。「オリンピックは、勝つことではなく参加することにこそ意義がある」を嚙みしめたいと思いいます。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
=======参考資料===================================
今回の東京オリンピックの競技種目、https://2020.yahoo.co.jp/event/olympic
水泳
アーチェリー
陸上
バドミントン
野球・ソフトボール
バスケットボール
ボクシング
カヌー
自転車
馬術
フェンシング
サッカー
ゴルフ
体操
ハンドボール
ホッケー
柔道
空手
近代五種
ボート
ラグビー
セーリング
射撃
スケートボード
スポーツクライミング
サーフィン
卓球
テコンドー
テニス
トライアスロン
バレーボール
ウエイトリフティング
レスリング
1番目の写真はフランスのクーベルタン男爵です。
クーベルタン男爵は 1863年生まれ 1937年に没しました。彼はフランスの教育者で近代オリンピックの創立者です。
2番目の写真は今回の東京オリンピック開会式です。
3番目の写真は競泳女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依さんです。日本勢がこの種目で優勝するのは初めてです。
現在のオリンピックでは大橋悠依さん以外も、日本選手が多くの金、銀,銅メダルを取って活躍しています。その事は皆様ご承知のことと思い割愛します。
さてオリンピックの歴史について以下に簡略に整理しました。
古代オリンピックが始まったのは考古学的な研究によって紀元前9世紀ごろと言われています。古代オリンピックはギリシアを中心にしたヘレニズム文化圏の宗教行事でした。(https://www.joc.or.jp/sp/column/olympic/history/001.html )
全能の神ゼウスをはじめ多くの神々を崇めるための神域における体育や芸術の競技祭だったのです。考古学的な研究によって当時のオリンピア地方で行われていた「オリンピア祭典競技」のほかに、コリント地方の「イストミアン・ゲームズ」、ネメア地方の「ネメアン・ゲームズ」、デルフォイ地方の「ピシアン・ゲ ームズ」などが4大祭典競技として知られています。
最初のオリンピック種目と言えば1スタディオン(約191m)のコース を走る「競走」でした。オリンピアの聖地には、競走のための「スタディオン」が築かれていました。スタディオンは長さ約215m、幅約30mの広場でした。
紀元前776年の第1回大会から紀元前728年の第13回大会まで、古代オリンピックは競走1種目だけでした。
その後、古代オリンピックは種目の数を増やしより大きな祭典へと発展していきます。
その後加わった種目です。
紀元前724年の第14回大会から、ちょうど現在の400mに相当する中距離競走が種目に加わり、長距離競走も加わるました。そして幅跳び、円盤投げ、やり投げ、レスリングなども加わったのです。
その上、ボクシングも始まったのです。現在は行われていない戦車競走もありました。そして第33回大会(紀元前648年)からは競馬競走も行われたようです。第33回大会からは格闘技もオリンピック競技に加わりました。
現在のオリンピックでは多種の競技種目画ありますがその大部分の起源はギリシャの古代オリンピックで既に生まれていたのです。
4番目の写真は全知全能の神・ゼウスの神域オリンピアです。写真の出典は、https://wondertrip.jp/91247/ です。
オリンピアという町はギリシャの西側に大きく突き出たペロポネソス半島のこれまた西側にある山間にある、現在は1000人くらいの人口の静かな町です。ギリシャの首都アテネからはバスで約5時間かかるほどの距離です。この地域はエリスという都市国家が治めており、古来よりゼウスの神域としてあまり人が住んでいない場所でした。
5番目の写真はオリンピアにおける聖火の採火式です。この聖火を点灯するセレモニーは古代オリンピックでは行われておらず、近代オリンピックでナチス時代のベルリンオリンピックの際にナチスの宣伝の一環として始まったのが今に残っているのです。
6番目の写真はオリンピアの神域の真ん中にあるゼウス神殿です。写真の出典は、https://wondertrip.jp/91247/ です。近代オリンピックの聖火はこの神殿で凹面鏡を使って灯され、世界の開催地へ運ばれます。
7番目の写真は風光明媚な白い神殿と深い紺碧色のエーゲ海です。写真の出典は、https://wondertrip.jp/91247/ です。
紀元前には現在のギリシャにはアテネやスパルタに代表されるような1500もの都市国家が発展しており、統一されたギリシャという国はありませんでした。ギリシャの地形は山が多く互いの地域の行き来が難しいためそれぞれが独立して都市を作り互いにけん制し合っていました。
それでも彼らは自らのことを「ギリシャ人(ヘレネス)」だと名乗り同じ言葉を話し、同じ神々を信じ、同じ風習をもつ人たちでした。
紀元前146年、ギリシアはローマ帝国に支配されます。古代オリンピックはギリシア人だけでした。しかしローマが支配する地中海全域の国から競技者が参加するようになり次第に国際化して行ったにです。
しかし392年、ローマがキリスト教をローマ帝国の国教と定めたことでオリンピア信仰が否定されます。こうした事情で最後の393年の第293回オリンピック競技大祭で終焉したのです。古代オリンピックは数々の戦乱を乗り越え実に1169年間も続いたのです。
近代オリンピックはこの古代ギリシャのオリンピックの延長なのです。
クーベルタン男爵の偉大な功績を近代オリンピックの父として改めて賞賛すべきではないでしょうか。「オリンピックは、勝つことではなく参加することにこそ意義がある」を嚙みしめたいと思いいます。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
=======参考資料===================================
今回の東京オリンピックの競技種目、https://2020.yahoo.co.jp/event/olympic
水泳
アーチェリー
陸上
バドミントン
野球・ソフトボール
バスケットボール
ボクシング
カヌー
自転車
馬術
フェンシング
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