後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「東京に初雪、うっすらと庭につもりました」

2022年01月06日 | 写真
午後1時頃から初雪が降り出しました。現在は庭にうっすらと積もっている程度ですが雪がドンドン降り続いています。
明日朝まで10cm位の積雪になるという予報です。
初雪なので雪が庭にうっすらと積もっている写真をお送り致します。





「インドの花々の写真」

2022年01月06日 | 写真
ここに示した4枚の写真は「インドの花々の写真」を検索して、美しいものを選びました。
特に1番目の写真の出典は、https://www.asahi.com/and/article/20201203/300302248/。 です。
そして4番目の写真の出典は、https://www.saiyuindia.com/dom_tour/IFD57/ です。






「不幸な人へ心寄せた賢治そしてその救い」

2022年01月06日 | 日記・エッセイ・コラム
宮沢賢治は本質的に優しい人間でした。この世で不幸な人、不運な人に心を寄せ、その救いを書きました。
「よだかの星」もそうです。醜く生まれた人の悲しみを「よだか」という醜い鳥になぞらえて描きました。しかしこの世で不幸だった鳥はあの世では永遠に幸福になったのです。夜空に美しく輝き続ける星になったのです。すぐとなりはカシオペア座でした。天の川の青じろいひかりが、すぐうしろになってゐました。 美しい話です。
今日はこの「よだかの星」のあらすじをお送り致します。

・・・「よだかは實にみにくい鳥です。顔は味噌をつけたやうにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。」と始まるこの童話は姿が劣るだけで差別される者の悲しみ、辛さを現在の私たちに語っています。「鷹」はその名前をたいそう嫌がって顔さへ見ると名を変えろといふのでした。ある日「名前を『市蔵』と変へろ。首から名札をぶら下げろ」「しなければつかみ殺すぞ」というのです。

よだかは巣から飛び立ち空を飛び回ります。大きく開いた口に羽虫が沢山飛び込みます。甲虫も入りのどをひっかきながら呑みこまれました。その時、夜だかは大声で泣きながら空を回り「ああ、かぶとむしや、沢山の羽虫が毎晩僕に殺される。僕はもう蟲を食べないで飢えて死のう。いやその前に鷹に殺される。遠くの遠くの空の向ふへ行ってしまはう」

よだかは遠くの空に行く前に弟のカワセミを訪れます。別れを告げ、「どうしてもとらなければならない時のほかは魚をとらないようにしてくれ」と頼みます。

翌朝昇る太陽に向かい矢のように飛んで行き「お日さん灼け死んでも良いからあなたの所へ連れて行って下さい」と頼むのですが、「夜の鳥だから今夜星に頼んでごらん」と言われます。

夜になり西の空のオリオンに連れて行ってくださいと頼みましたがてんで相手にしません。南の大犬座に頼むと「馬鹿を云ふな」北の大熊座は「頭を冷やして来なさい」東の星は「星になるには金もいるのだ」と言うのです。

よだかはすっかり気落ちして羽根を閉じて地に落ちて行きました。地に着く寸前俄かにのろしのやうに空へ飛びあがり、キシキシキシッと高く高く叫びました。その声はまるで鷹でした。夜だかはどこまでも、どこまでもまっすぐ空へのぼって行きました。

寒さや霜が剣のやうによだかを刺しました。なみだぐんだ目をあげてもう一ぺんそらを見ました。さうです。これがよだかの最期でした。

血の付いたくちばしはたしかに少し笑って居りました。しばらくたってよだかはまなこをひらきました。からだが燐の火のやうな青い美しい光になって燃えているのを見ました。そしてよだかの星は今でもまだ燃えつづけています。
すぐとなりはカシオピア座でした。天の川の青じろいひかりが、すぐうしろになってゐました。・・・

死んで美しい星になる。これは宗教の世界です。そうです。賢治は法華経の信者だったのです。この世の不幸はあの世では必ず救われると信じていたのです。
しかし一方、宗教を信じない人でも人間は死ぬと星になるという美しい話は聞いたことがあるでしょう。それは童話の世界です。
賢治の文学には童話と宗教が重なっていると思います。それが強みであり弱みでもあると私は考えています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

今日の挿絵代わりの写真は冬に美しくなる木の実の写真です。
出典は、https://www.mantentosa.com/nature/flower/winter.html です。
1番目の写真はフユイチゴです。果期:11~1月【バラ科】フユイチゴ(冬苺)の名前は、果実が冬に赤く実ることに由来。 別名寒苺(カンイチゴ)とも呼ばれてる。果実は、甘酸っぱくそのままやジャムなどにして食べられる。 
2番目の写真はヒメヤブランです。果期:11~1月【キジカクシ科】日当たりのよい草地や林下に生育する小型の多年草。 根出葉の間から花茎を直立させた上部に花序をつけ、淡紫色~白色の小さな花を咲かす。 花の後に小さい種子が果実から裸出し黒く成熟する。 
3番目の写真はヒヨドリジョウゴです。花期:8~9月、果期:11~12月【ナス科】ヒヨドリジョウゴは、山野に自生するつる性多年草。 夏に葉と対生するように花序を出し、白~紫色の花を咲かす。 秋に球形で赤く熟した果実をつける。全草を酢漬けにし帯状疱疹に効能。 
4番目の写真はサネカズラです。果期:晩秋~冬【マツブサ科】別名ビナンカズラ(美男葛)。大きいキイチゴのような実が特徴的な常緑つる性木本。 ビナンカズラの由来は茎などに含まれる粘液を整髪料に使っていたため。実は滋養強壮などに効く生薬として利用できる。 
5番目の写真はセンリョウです。果期:10~2月【センリョウ科】一年中日光の当たらない日陰に自生する。 マンリョウと共に正月飾りには欠かせない縁起物。小鳥がこの実を好んで食べにくることが多い。 

6番目の写真はキミノセンリョウです。果期:10~2月【センリョウ科】こちらは黄色い実をつけるセンリョウの変種。 その見た目から近縁種と思われがちだが、マンリョウとセンリョウは全く違う種類に属している。