後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「カトリック関口教会、主の洗礼のミサと新成人の祝福の風景写真」

2022年01月09日 | 写真
今日は主の洗礼のミサの中で新成人の祝福があり教会からの贈り物が6人の新成人へ渡されました。
そんな風景写真をお送り致します。
自宅でミサにあずかり、PCの画面を写した写真です。






「教養としてのキリスト教、そして復活祭とは?」

2022年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム
キリスト教のことを知れば欧米人の考え方が分かると言います。文学や絵画彫刻や音楽がもっと味わい深くなるとも言います。ですから多くの日本人は教養としてキリスト教を身につけています。
今日はそのキリスト教とやがて来る復活祭のことを簡単に説明したいと思います。今年の復活祭は4月17日の日曜日です。

キリスト教は簡単に言ってしまえば、「神の子」であるイエス・キリストの教えを信じる宗教です。その教えは「聖書」に記されています。聖書には『旧約聖書』と、イエス・キリストによる新しい『新約聖書』があります。
この宗教のテーマとは、「神・罪・救い」です。信者は神のことを、「今も生きて働いておられる『真(まこと)の神』」という言い方をよくします。罪とは間違ったあり方ということです。そして、救いは、イエス・キリストによる救いです。
新約聖書には、真の神が人間を罪から救うために救い主のイエス・キリストを送ってくださった事実が書かれています。しかしイエスはローマ総督ピラトの裁判で処刑されます。一旦死にますが3日目に生き返り弟子たちの前に現れます。これをイエスの復活と言います。
復活祭とはキリストが金曜日に十字架にかけられ処刑され、3日後にに生き返ったことをお祝いするお祭りです。
一方、キリストが生まれた日はクリスマスとして日本でもお祝いの食卓を囲む人が多く、日本の重要な歳時記として定着しています。
しかし復活祭は日本ではあまり有名ではなく、一部のキリスト教の関係者だけが祝っています。
復活祭の期日は春の到来を祝う原始宗教のお祭りを踏襲していますので、日本でももっと有名になっても良いと思います。
しかし、「一旦、死んだ人が生き返る」という不自然さ、不合理さがあるので日本では受け入れらなかったのでしょう。

キリスト教徒にとっては復活祭は一番重要な祭日です。クリスマスよりも非常に重要な祭日です。
その理由はキリスト教信仰の中心をなすのが、キリストが生き返り、その後、天に登って神の右の座に着いたという事実を信じることなのです。そして最後の審判の時が来ると、キリストは再び帰って来ます。そして全ての死者の肉体も蘇り、復活するのです。
復活祭とはイエス自身の生き返りを祝い、全ての死者の生き返りを祈る重要な祭日なのです。
上に書いたことはあまりにも荒唐無稽なことですね。少なくとも大部分の日本人には受け入れられない空想に過ぎません。私も本物の日本人ですから復活祭が日本へ受け入れらなかった事情は痛いほど良く分かります。なにせ仏教にはそんな空想論は皆無なのです。
さてそれはそれとして少し復活祭に関連した写真を見てみましょう。
写真の出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD です。

1番目の写真の絵画は生き返ったキリストが弟子たちの中心に立っている光景です。ある弟子は本当に生き返ったキリストなのかと疑って眺めています。トマスはキリストの脇腹の傷跡に指を入れてみて、「これは本物の生き返ったキリストだ!」と納得します。

さて欧米人は本当にキリストの復活や全ての死者の肉体の生き返りを信じているのでしょうか?
これこそ欧米人の心の裏にある迷いなのでしょう。ある時は信じ、ある時は疑います。私はカトリックなのである時は確かに信じています。
100%そのまま信じている欧米人もいます。60%信じている人もいます。20%信じている欧米人もいます。しかしここで重要なことは欧米人なら皆が以上に書いた復活の話を知っているのです。

南米の有名な革命家のチェ・ゲバラでさえ、聖書の一句の「愛が無ければ、」を使った「愛が無ければ、革命家になれない」というセリフを言っていたのです。
昔のソ連のスターリンも知っていたのです。なにせ彼は若いころ神学生だったのです。そして聖書よりも共産主義が人々を救うと信じて転向したのです。
ですから共産主義はキリスト教の裏返しだと言われています。
このように欧米の文化や政治や社会現象の下敷きに、キリスト教があるのです。無意識のうちに欧米人はその影響を受けているのです。
それは我々日本人が仏教の影響を無意識のうちに受けているのと同様です。カトリックの私も仏教の影響を深く受け、仏教が好きです。

以上はキリスト教とやがて来る復活祭のことを簡単に説明です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)



「カトリック教会、2022年1月9日の主の洗礼のミサ動画配信」

2022年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム
ミサの動画配信は以下の通りです。

2022年  1月9日 10時
カトリック関口教会、主の洗礼のミサ動画配信
https://www.youtube.com/watch?v=FaegvIiU8Ds
司式 天本昭好神父(主任司祭)
新成人の祝福
入祭の歌 典147 天は神の栄光を語り
あわれみ・栄光の賛歌 カ典405・406
答唱詩編 典68①⑤ 神よあなたのいぶきを
アレルヤ唱 主の洗礼
信仰宣言 使徒信条(2)
奉納  典322 愛といつくしみのあるところ
感謝・平和の賛歌 カ典 407・408番   
拝領  カ典22 この水を受けた 
閉祭  聖霊の息吹をうけて

聖イグナチオ教会、主の洗礼のミサ動画配信
https://www.youtube.com/watch?v=I81z564DM8M
今日教会に行かない信者の方々はこの動画配信のミサにご参加なられるのも良いと存じます。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

今日の挿絵は主の洗礼の油彩画です。
絵はチーマ・ダ・コネリアーノ作の1493年制作です。
「貴方も洗礼を施し、悔い改めよ」と告げているかのようなキリストの表情が描かれています。

出典は、http://mementmori-art.com/archives/26181607.html です。

・・・ キリストが30歳になった時、ヨルダン川のほとりに預言者が現れたという噂が立ちました。その預言者は人々に「神の国は近付いている、準備しなさい」と告げ、洗礼を授けているそうです。
 キリストは出番が近付いていることを悟り、川へと向かいました。預言者の正体はキリストの親戚であるヨハネ。彼は不信仰者に与えられる恐ろしい滅びと、救世主の到来を民衆に告げていました。キリストはヨハネの元へ歩いて行くと、「私に洗礼を授けてください」と言いました。ヨハネは彼が神の子であることを感じ、「恐れ多いです」と辞退しようとしましたが、キリストは「やっていただきたいのです。正しい事は行うべきです」と言い、ヨルダン川に降りて行って、ヨハネに洗礼をしてもらいました。この時、天から鳩の姿をした聖霊が舞い降り、「私の愛する子よ・・・」という神の声が聞こえて来たそうです。・・・