昔うたった北原白秋の童謡の歌詞をお送りいたします。詩人、北原 白秋(1885-1942)の問題の多い実生活と作品は別個のものなので作品だけを示します。出典は写真も含めて,http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/lyricist/kitahara-hakushu.htm です。
「この道」
この道は いつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
あの丘は いつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
この道は いつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
あの雲も いつか見た雲
ああ そうだよ
ああ そうだよ
山査子(さんざし)の枝も垂れてる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/0e/3cd3e7ac5d1197d01c25d6b909624b7d.jpg)
「城ケ島の雨」
雨はふるふる 城ヶ島の磯に
利休鼠の 雨がふる
雨は真珠か 夜明けの霧か
それともわたしの 忍び泣き
利休鼠の 雨がふる
雨は真珠か 夜明けの霧か
それともわたしの 忍び泣き
舟はゆくゆく 通り矢のはなを
濡れて帆上げた ぬしの舟
濡れて帆上げた ぬしの舟
ええ 舟は櫓(ろ)でやる
櫓は唄でやる
唄は船頭さんの 心意気
櫓は唄でやる
唄は船頭さんの 心意気
雨はふるふる 日はうす曇る
舟はゆくゆく 帆がかすむ
舟はゆくゆく 帆がかすむ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/18/f8e6715c7c9f0a3f6d767061a9e8bd3a.png?1642228199)
「ペチカ」
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔 昔よ 燃えろよペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔 昔よ 燃えろよペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ 表は寒い
くりやくりやと 呼びますペチカ
ペチカ燃えろよ 表は寒い
くりやくりやと 呼びますペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ じき春来ます
今にやなぎも もえましょペチカ
ペチカ燃えろよ じき春来ます
今にやなぎも もえましょペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ だれだか来ます
お客さまでしょ うれしいペチカ
ペチカ燃えろよ だれだか来ます
お客さまでしょ うれしいペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
火の粉ぱちぱち はねろよペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
火の粉ぱちぱち はねろよペチカ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/35/f51679029ca204f0ba02032e622423d3.jpg)
「さすらいの唄」
1.行こか戻ろか
北極光(オーロラ)の下を
露霊(ロシア)は北国 はて知らず
西は夕焼け 東は夜明け
鐘が鳴ります 中空(なかぞら)に
北極光(オーロラ)の下を
露霊(ロシア)は北国 はて知らず
西は夕焼け 東は夜明け
鐘が鳴ります 中空(なかぞら)に
2.泣くにゃ明るし 急げば暗し
遠いあかりも チラチラと
とまれ幌馬車 やすめよ黒馬(あお)よ
明日の旅路が ないじゃなし
遠いあかりも チラチラと
とまれ幌馬車 やすめよ黒馬(あお)よ
明日の旅路が ないじゃなし
3.燃ゆる思いを 荒野(あれの)にさらし
馬は氷の 上を踏む
人はつめたし わが身はいとし
町の酒場は まだ遠し
馬は氷の 上を踏む
人はつめたし わが身はいとし
町の酒場は まだ遠し
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/a5/c3d53c41b7e69410be75840d16d06ea4.jpg)
その他は、http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/lyricist/kitahara-hakushu.htm に出ています。
砂山(海は荒海 向こうは佐渡よ) 、からたちの花 、ゆりかごのうた、あめふり、ちんちん千鳥、待ちぼうけ、あわて床屋、曼珠沙華、かやの木山の、などなど。