ことしの立秋は8月8日の火曜日でした。この日を境に暑中見舞いが残暑見舞いになるそうです。
東京地は相変わらず蒸し暑いのですが、上空の空の色が心なしか秋の色になってきたようです。
この夏は猛暑の日続きで今日は雨が降りました。
立秋も過ぎたので秋が早くやって来るように祈っております。
そこで今朝は「秋立つ」という季語を用いた俳句を読んでみました。
下に私が気に入った幾つかの俳句をご紹介いたしま
秋立つや雨後の夕ベは樹も匂ふ 田口泡水
秋立つや軽井沢にて購ふ髪飾り 柴田蓉子
秋立つや残り風鈴鳴りやまず 永野秀峰
身ほとりに物を少なく秋立ちぬ 田中藤穂
川波の縹渺として秋立てり 斎藤道子
灯台の白さに風の秋立ちぬ 須藤常央
秋立つや山に小さな美術館 前田達江
熊笹の鯖街道に秋立ちぬ 大島翠木
秋立つや蝉声はたと止むあした 久保晴子
以上は季語、「秋立つ」の句集(http://www.haisi.com/saijiki/akitatu.htm)より。
「秋たちぬ」とは美しい言葉です。秋風が吹き清涼の季節が始まるという情感が込められた言葉です。
そこで以下に過ぎ去りつつある夏の花々の写真をお送りします。
はじめの2枚は自宅の庭で撮ったものです。残りの3枚は三鷹市の「緑と花の広場」で撮りました。
それはそれとして、今日は残暑をお見舞いし、皆様のご健康をお祈りいたします。 後藤和弘(藤山杜人)