後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「木曽馬の開田高原への小さな旅」

2025年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム
以前に木曽の開田高原に1泊2日の小さな旅をしました。
この旅のテーマは日本在来種の木曽馬をたずねることです。
木曽福島の関所跡から御嶽山の麓を西に登った広い開田高原には木曽馬の放牧場があるのです。気性の優しい働き者の小型の馬が群れ遊んでいます。元気に走り回っている馬もいます。今年生まれた子馬が母親と並んで歩いています。嗚呼、はるばる来て良かったなと感じる光景でした。
山下家の加村金正さんが詳しく木曽馬の飼育方法、馬市へ出す時の家族との別れのことなどを話してくれました。山下家は代々、多数の馬を農家に預け、飼育して貰い馬市へ出していたそうです。馬の売上金の四分の一だけを飼い主へ与え、四分の三は山下家のものにしていたそうです。その一番盛んな頃は毎年300頭の馬を馬市へ出していたといいます。
それでは撮ってきた写真を示します。
1番目の写真は「木曽馬の里」という牧場です。白樺林の前の放牧場に木曽馬が群れている様子は如何にも高原の牧場の風景です。
2番目の写真は木曽馬が放牧場を駆けている姿です。木曽馬は走り回るのが好きで草を食べるとすぐに走りまわる馬がいます。ところが走らないで悠々としている馬もいます。性格がいろいろで面白いのです。
3番目の写真は遠方の放牧場から帰ってきた親子の馬です。子馬が遊びすぎて疲れた様子でトボトボ歩いています。
4番目の写真は親子の馬を一緒に馬屋の部屋に入れている場面です。自分の家に帰れてホッとしているようです。

多数の木曽馬を馬市に出していた山下家は長野県指定の重要文化財になっています。入場料を払うと広い家の中の展示品を見ることが出来ます。
庭にある長い蔵の中には旧石器時代の石器や縄文土器が多数展示してあります。開田高原には2万年前の旧跡時代とそれに続く縄文時代から人が住んでいたのです。

このように自分で車を運転して旅をすると日本は意外に広いと感じます。そしてそれぞれの地方には独特な雰囲気と文化が息づいていることに気がつきます。地方には地方の歴史があることを改めて発見して驚きます。

そして何処に行っても旧石器時代の石器や縄文土器が発掘されていることに驚きます。日本は本当に広く長い歴史を持っている邦なのですね。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。