後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「日本人の信仰の変化(4)道祖伸と馬頭観音の写真」

2024年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は日本の道端にある信仰の対象について書いてみようと思います。道祖神、馬頭観音などについてです。 (1)道祖神 道祖神は村の守り神として村の中心、道の辻、三叉路に立っています。 村人たちが五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願するもっとも身近な神です。具体的な男女像です。信州の安曇地方の独特の信仰です。ローカル文化です。 1番目の写真は長野県の安曇野にある道祖神です。 さて、道祖神は、路傍の神で村の守り神、子孫繁栄、近世では旅や交通安全の神として信仰されているのです。 中国では紀元前から祀られていた道の神「道祖」と、日本古来の邪悪をさえぎる「みちの神」が融合したものといわれています。全国的に広い分布をしていますが出雲神話の故郷である島根県にはありません。甲信地方や関東に多くあります。多い長野県の安曇野市では、文字碑と双体像に大別され庚申塔とともに祀られている場合が多いのです。 (2)馬頭観音 馬頭観音は仏教の信仰対象である菩薩の一つです。観音菩薩の変化身の1つであり「六観音」の一尊です。 2番目の写真は馬頭観音の石仏(千葉県)です。 近世以降は国内の流通が活発化し、馬が移動や荷運びの手段として使われることが多くなります。農作業にも使われていました。これに伴い馬が急死した路傍や馬捨場などに馬頭観音が多く祀られ馬への供養塔として建てられました。なお「馬頭観世音」の文字だけ彫られた石碑の多くは愛馬への供養として祀られたものです。2番目の写真では馬に跨った馬頭観音像です。このような馬頭観音も多くあります。 以上、道祖伸と馬頭観音の写真をお送り致しました。

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