結婚して非常に驚いたことは妻からの色々な影響を受けることです。皆様も程度の差があっても同様と思います。特に理系だった私は妻から文学や芸術の楽しみ方を教わりました。
印象派の油彩画の素晴らしさが分るようになりました。茶道、華道の面白さが分るようになりました。日本文学や西洋文学も少し理解出来ます。そして吃驚したのは他所の家の犬や猫が寄ってきて体を家内に摺り寄せることです。
家内に驚いたことは沢山ありますが今日は一つの例だけをご紹介したいと思います。
それは妻は馬を見ると駆け寄り、猫や犬のように撫でまわし可愛いがるのです。私は馬が怖くて傍に寄れません。馬に噛みつかれそうで恐怖で足が止まるのです。
1番目の写真は以前に北海道で妻が大型の欧米系の道産馬に駆け寄り撫でまわし可愛いがっている場面です。馬も嬉しいのか妻にすり寄って首を上下に振るのです。
私には出来ない芸当です。あっけにとられてしまいました。
次第に私も馬が好きになりました。そうして北海道の土産馬、木曽駒、九州の都井岬の野生馬を見に行く旅をしました。
今日はいろいろな馬の写真をお送りしたいと思います。
2番目の写真は馬の親子がのどかに草を食んでいる風景です。この親子の馬の写真の出典は、http://blogs.yahoo.co.jp/hiroshiz_2010/3603332.html です。
この写真を見ると親子の馬が走り回れるかなり広い土地があり、その柵の向こうは牧草が生えている斜面になっています。そして牧場を管理する人が寝泊まりす小屋も見えます。このような広い土地にいる馬は幸せです。
3番目の写真は木曽駒です。背景の山は木曽の御嶽です。こんな風景を見に何度も開田高原に行きました。妻は馬小屋に入って行って馬を可愛がります。
写真の出典は、http://blogs.yahoo.co.jp/nihonzairaiba08/1030166.html です。
木曽馬とは長野県木曽地域(木曽郡)を中心に飼育されている日本在来種の馬です。岐阜県飛騨地方でも飼育されています。
日本在来種は他に北海道和種(俗称:道産子)、野間馬(愛媛県今治市野間)、対州馬(長崎県対馬市)、御崎馬(宮崎県都井岬)、トカラ馬(鹿児島県トカラ列島)、宮古馬(沖縄県宮古諸島)、与那国馬(沖縄県八重山諸島)があります。いろいろありあすが本州の在来種は木曽馬のみです。
一時絶滅寸前でしたが木曽馬保存会の活動のおかげで、木曽馬は増加しました。しかし以前のような乗馬、農耕を目的とした需要ではなく、種の保存と観光用として現在は200頭以下が飼育されています。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9B%BD%E9%A6%AC )
さて九州には野生化した馬もいます。
4番目の写は都井岬の野生馬の写真です。宮崎県の都井岬に現在でも野生の馬が多数生息しています。この都井岬の野生馬は国の天然記念物に指定されています。
この野生馬は約300年前秋月藩主が放牧したのが始まりと明確に分かっています。
5番目の写真も都井岬の野生馬の写真です。出典は、http://www.kanko-miyazaki.jp/data/ja/smartphone-index?page-id=9265 です。
野生馬は日本の律令国家の時代に飼育され朝廷に献上された蒙古系の馬に近いと考えられています。木曽馬のような馬と言われています。
さて木曽馬は平安時代から江戸時代にかけて、武士の馬として使用されきたのです。
起源ははっきりしていませんが、元々は蒙古の大陸系の馬です。一説では紀元前1世紀の漢で改良された「蒙古草原馬」が2~3世紀に、朝鮮半島経由で渡来したと言われています。この馬が木曽地域という山岳地帯で保存、飼育されたのです。
さて世界で唯一の野生馬、「モンゴルの野生の馬」の写真を示します。
6番目の写真は世界で唯一の野生馬、「蒙古野馬」、モウコノウマの群れです。(http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/detail.cgi?sp=p348 より。)モウコノウマは、体高140センチ。ポニーほどの大きさで、足は短くずんぐりした体型です。モウコノウマは1頭のオスと複数のメス、そしてその子どもからなる家族単位の群れで暮らします。オスは、家族のリーダーとして移動のときは常に最後尾を歩き、オオカミなどの外敵を警戒、家族を守ります。
7番目の写真は野生馬、「蒙古野馬」、モウコノウマの親子です。(http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/detail.cgi?sp=p348 より。)
モウコノウマは現在、モンゴルと中国にわずか数百頭しか生息していないため、絶滅危惧種に指定されています。気性が荒く人に慣れないので、家畜化は不可能だといいます。
今日は日本の在来種の馬と野生化した馬をご紹介いたしました。そして日本の馬の祖先の蒙古の野生馬もご紹介しました。
妻の影響で馬の姿を眺めるのが趣味になりました。私は馬を見るのが好きです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)