あれは六年前の9月のことでした。当時は霞ヶ浦にヨットを係留していて時々家内と一緒に泊まりに行ったものです。昼間は霞ヶ浦をセイリングして楽しみ、夜になると係留場所に安全に停めて一泊するのです。その夜に会った白鳥一家のことが忘れられません。時々思い出して懐かしく感じています。
その日もキャビンの中で作った夕食を食べた後で、後ろの甲板で夜景を楽しんでいました。
そうしたら数年付き合ってきた4羽の白鳥の一家が遊びに来ました。夫婦と子供は2羽の一家です。
家内が林檎を切って与えました。先方も暇。こちらもテレビもラジオも無く暇です。何となく遊んでしまいました。日本語の分からないシベリア生まれの白鳥一家ですが、いろいろ話しかけると分かったように首を振ります。それでつい話し込んで1時間以上も一緒に居ました。
そのうち白鳥一家も飽きたのか沖の方に泳いで行ってしまいました。
キャビンの中に戻り夜9時には寝てしまいました。波が船体にチャプチャプ当たる音に誘われて熟睡しました。水温がまだ夏のままらしく温暖な気温です。早朝になっても冷え込みません。
そんなことのあった数日前に山梨県の北杜市の甲斐駒山麓の山小屋に泊まりましたが、朝夕の冷え込みが厳しかったのです。それに比較すると水辺の優しい空気にホッとしました。
山小屋に泊まることもヨットに泊まることも非日常的な冒険で厳しいものです。しかしヨットの方が厳しさが少ないと思いました。山小屋では白鳥一家も遊びに来ませんし、漆黒の闇の林が風でザワザワ恐ろしげな音を一晩中立てていました。
最近、年のせいか妙にあの4人の白鳥一家のことを思い出します。
夏にはシベリアに渡って子孫を増やしたでしょうか。
彼らの幸せをなんとなく祈ります。秋になると思い出すのです。
昼間のセイリングの様子とヨットに泊まったときの白鳥一家の様子の写真を示します。お楽しみ頂ければ嬉しいです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
その日もキャビンの中で作った夕食を食べた後で、後ろの甲板で夜景を楽しんでいました。
そうしたら数年付き合ってきた4羽の白鳥の一家が遊びに来ました。夫婦と子供は2羽の一家です。
家内が林檎を切って与えました。先方も暇。こちらもテレビもラジオも無く暇です。何となく遊んでしまいました。日本語の分からないシベリア生まれの白鳥一家ですが、いろいろ話しかけると分かったように首を振ります。それでつい話し込んで1時間以上も一緒に居ました。
そのうち白鳥一家も飽きたのか沖の方に泳いで行ってしまいました。
キャビンの中に戻り夜9時には寝てしまいました。波が船体にチャプチャプ当たる音に誘われて熟睡しました。水温がまだ夏のままらしく温暖な気温です。早朝になっても冷え込みません。
そんなことのあった数日前に山梨県の北杜市の甲斐駒山麓の山小屋に泊まりましたが、朝夕の冷え込みが厳しかったのです。それに比較すると水辺の優しい空気にホッとしました。
山小屋に泊まることもヨットに泊まることも非日常的な冒険で厳しいものです。しかしヨットの方が厳しさが少ないと思いました。山小屋では白鳥一家も遊びに来ませんし、漆黒の闇の林が風でザワザワ恐ろしげな音を一晩中立てていました。
最近、年のせいか妙にあの4人の白鳥一家のことを思い出します。
夏にはシベリアに渡って子孫を増やしたでしょうか。
彼らの幸せをなんとなく祈ります。秋になると思い出すのです。
昼間のセイリングの様子とヨットに泊まったときの白鳥一家の様子の写真を示します。お楽しみ頂ければ嬉しいです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)